野崎昭弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学生の頃に、この本と出会ったが、なぜか読まずに何年も過ぎ去ってしまった。
SNSの発達により、さまざまな人が議論に触れる頻度が多くなっている。その中で、「それは論理の飛躍だ」「論点のすり替えだ」と言ったような意見が出た際に、何が「飛躍」や「すり替え」なのか分からず置いてけぼりにされることもあるだろう。そんな方におすすめしたいのがこの本である。
相手をうまく誤魔化す詭弁や、声を大にして叫ぶような強弁は、どういった種類があるのか。これらを冷静に分析し、解説している点において、まさしくタイトル通り詭弁論理「学」だと思った。
特に良かったのは、「話す側」の論理、すなわちロジカルシンキングや論理 -
購入済み
わかりやすい
抽象的で難し過ぎる事柄まで踏み込まずに、基本的で具体的な事柄が分かりやすく説明されています。いくつか発展的な話題についても述べられているので、読み通すのは意外にたいへんなので、本格的な代数学の本を読む前に、代数学の考え方を理解して、準備するために読む時は、難しい箇所はとばすとよいでしょう。
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Posted by ブクログ
『数理論理学の基礎・基本』とは対照的な本。この本では不完全性定理を題材にして、ギリシャ数学の証明から集合論、論理学の基礎をとてもていねいに易しくたどってくれる。本の大半はそうした基礎的なことの解説で、最後にそこまで理解した人だったらきちんとわかる形で簡潔に不完全性定理とはどういうものかが書かれている。
その”本の大半”でなされる基礎的な解説が出色。現在の IT の基礎となっている数学的な知識・理論を理解するにはかかせない、集合・論理学の知識がとてもわかりやすくまとめられている。副題の「数学的体系のあゆみ」の方が本の中身を正しく表しているように思うが、まぁマーケティング的な考えでキャッチ―な「不 -
Posted by ブクログ
上手なソフトウェアテスト設計をするたえに、数え上げる技術を養っておくことはとても大切と思っています。
それは、テスト空間の大きさを知るためだったり、条件の見落としを防ぐためです。
本書では、第1部で、具体的な例をあげながら、並べ方、選び方、道順、分割、増えてゆくものの数え方の考え方を説明しています。ここでは、どういう絵にして整理すると問題の構造が見えてくるかが参考になりました。
そして、第2部では、数え上げ理論として包助原理、差分方程式、母関数の理論について学ぶことができます。
ブルーバックスですし、難しいことは何もなく、、、と書きたいところなんですが、母関数の所はちょっとね難しかった -
Posted by ブクログ
『詭弁論理学』の著者による一冊です。
前作と同様、こちらも面白い。有名なパラドクスも多いので、聞いたことがあるものも散見されますが、それでも面白い、と言い切れる一冊だと思います。小難しいというより、頭の体操になりました。電車の中とかで十分読めます。誰もが聞いたことのある「メイビウスの帯」(メビウスの輪)は言うまでもなく、サンチョ・パンサの逆説も面白いですし、無限についての逆説はどれも興味深い。最初に出てくる「私の祖父のうちの一人は、私の孫のうちの一人と同一人物」という事例さえも興味をそそります。やはり『詭弁論理学』とともに、オススメの一冊です。 -
Posted by ブクログ
詭弁論理の前に論理学の基礎的な内容も含まれていて、普段の自分の主張の論理の組み立てにも役立てられそうだった。そして、自分の論理が詭弁になってしまうリスクも普通にありそうで、気をつけないといけないなあと感じた。そうならないために、できるだけシンプルに考えること、そして論理の型を理解して理屈を組み立てるのが大事だなぁと感じた。にしても、メディアは詭弁に溢れているなぁ、その前提で触れないといけないなぁと思った。
フレーズ
なまじ「議論上手」になって人に嫌われるよりは、天分を生かして「話上手」になるか、あるいは「勝てなくてもよい」という前提で議論を楽しむ「ゆとり」を身につけたほうが、はるかに好まし