野崎昭弘のレビュー一覧

  • 詭弁論理学 改版

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    180 自己言及のパラドックス
    「この文に書いてあることは嘘です」または「この文に書いてあることは本当です」
    の文は、文章内容(命題)を正しいと判断しても、嘘だと疑ってみても真偽が決定できない。真と偽の両方が成り立ってしまうので、矛盾律に違反している。文法的には正しくても、論理的には意味を成さない。すなわち真理値分析するに値しない。

    198 予言のパラドックス、自己言及のパラドックス
    論理値分析(真を1、偽を0で表すこと)をすると分かりやすい

    210 鏡に映った人の上下は逆にならないのに、左右が逆になるのはなぜか?

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    2025年11月13日
  • 離散数学「数え上げ理論」 「おみやげの配り方」から「Nクイーン問題」まで

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    序盤の数え上げの説明は大変わかりやすい。おみやげの配り方から順列・組み合わせを順序立てて説明している。非常に良い。後半は難しい。

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    2022年07月04日
  • 詭弁論理学 改版

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    大学生の頃に、この本と出会ったが、なぜか読まずに何年も過ぎ去ってしまった。

    SNSの発達により、さまざまな人が議論に触れる頻度が多くなっている。その中で、「それは論理の飛躍だ」「論点のすり替えだ」と言ったような意見が出た際に、何が「飛躍」や「すり替え」なのか分からず置いてけぼりにされることもあるだろう。そんな方におすすめしたいのがこの本である。

    相手をうまく誤魔化す詭弁や、声を大にして叫ぶような強弁は、どういった種類があるのか。これらを冷静に分析し、解説している点において、まさしくタイトル通り詭弁論理「学」だと思った。

    特に良かったのは、「話す側」の論理、すなわちロジカルシンキングや論理

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    2019年08月17日
  • 数学的センス

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    数学についての可笑しくも真面目なエッセイ。
    分からないということ、が素晴らしい。最後の確率は驚天動地であった。

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    2019年07月04日
  • 詭弁論理学 改版

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    二分法や論点のすり替えなどいろんなロジックがあるんだなと思った
    論理パズルが多い。
    詭弁でゴリ押してくる人をどうするかは現在でも変わっていない。
    ひたすら自分の言いたいことを繰り返す「小児型の強弁」の原因はなるほどと思った。
    自分の意見が間違っているかもしれないなどと、考えたことがない。
    他人の気持ちが分からない。
    他人への迷惑を考えない
    世間の常識など眼中にない
    自分が前に言ったことさえ忘れてしまう。
    自信が強すぎる
    好き嫌いの感情が強すぎる
    他人に対してきわめて無神経である
    ツイッターでよく見かけると思った。

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    2017年09月05日
  • なっとくする群・環・体

    購入済み

    わかりやすい

    抽象的で難し過ぎる事柄まで踏み込まずに、基本的で具体的な事柄が分かりやすく説明されています。いくつか発展的な話題についても述べられているので、読み通すのは意外にたいへんなので、本格的な代数学の本を読む前に、代数学の考え方を理解して、準備するために読む時は、難しい箇所はとばすとよいでしょう。

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    2017年08月14日
  • 不完全性定理 ──数学的体系のあゆみ

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    『数理論理学の基礎・基本』とは対照的な本。この本では不完全性定理を題材にして、ギリシャ数学の証明から集合論、論理学の基礎をとてもていねいに易しくたどってくれる。本の大半はそうした基礎的なことの解説で、最後にそこまで理解した人だったらきちんとわかる形で簡潔に不完全性定理とはどういうものかが書かれている。
    その”本の大半”でなされる基礎的な解説が出色。現在の IT の基礎となっている数学的な知識・理論を理解するにはかかせない、集合・論理学の知識がとてもわかりやすくまとめられている。副題の「数学的体系のあゆみ」の方が本の中身を正しく表しているように思うが、まぁマーケティング的な考えでキャッチ―な「不

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    2016年08月22日
  • なっとくする群・環・体

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    『ガロア理論の頂を踏む』を読破していたが、私にとっては初めての代数系の教科書。あくまで大学レベルの数学書なので、決して易しくはないが、粘れば全て理解できるレベルだ。具体例を挙げながらの論述が教育的。群、環、体の定義以上に同値、イデアル、単元、整域、商などの数学的な概念の理解に時間がかかることに覚悟が必要。

    〈誤植情報〉
    p61 最下行τはν、また、(2)(3)が抜けている。
    p117 8行目のmはL
    p127 下から8行目の定理9は定理7
    p154 12行目の式の左辺のhはg
    p163 6行目のaはα

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    2016年01月27日
  • 離散数学「数え上げ理論」 「おみやげの配り方」から「Nクイーン問題」まで

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    組み合わせの問題が苦手な自分にも楽に読み進めることができました。確率や漸化式が苦手だという人が読むと、理解が深まると思います。

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    2014年11月08日
  • 離散数学「数え上げ理論」 「おみやげの配り方」から「Nクイーン問題」まで

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    上手なソフトウェアテスト設計をするたえに、数え上げる技術を養っておくことはとても大切と思っています。

    それは、テスト空間の大きさを知るためだったり、条件の見落としを防ぐためです。

    本書では、第1部で、具体的な例をあげながら、並べ方、選び方、道順、分割、増えてゆくものの数え方の考え方を説明しています。ここでは、どういう絵にして整理すると問題の構造が見えてくるかが参考になりました。

    そして、第2部では、数え上げ理論として包助原理、差分方程式、母関数の理論について学ぶことができます。

    ブルーバックスですし、難しいことは何もなく、、、と書きたいところなんですが、母関数の所はちょっとね難しかった

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    2013年06月13日
  • なっとくする群・環・体

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    群・環・体の入門書。 
    具体例から抽象的な定理への説明の流れが分かりやすい。
    物事を理解できたと実感出来るのは、それを感覚的にイメージ出来るようになった時だと個人的に考えているのだが、
    この本おかげで、フロベニウスの定理や準同型写像、正規部分群、環(または整域)としての多項式と整数の共通性などのイメージを捉えられたように思う。

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    2011年08月02日
  • 不完全性定理 ──数学的体系のあゆみ

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    論理学の大雑把な流れを追いながら、現代数学における大きな功績を分かりやすく解説している感じ。論理式が結構出てくるので苦手な人には辛いかもだが、読物としても楽しく読めると思う。

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    2010年03月11日
  • 不完全性定理 ──数学的体系のあゆみ

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    やっぱりゲーデルってすごいよね。
    この人の生涯を日本人にしてリメイクしたら、さぞかしいい映画ができるだろうにと常々思う。

    今日は、やっつけで仕事をしてたような一日。
    基本的にサービス業なので依頼が来ない限り、特段することがない。
    先週までの忙しさが抜けると、集中力が。。。
    読んでる本が気になってしょうがなくなるのです。
    こういうときは小説じゃなくて、専門書に限りますね♪


    映画になったらいいと思うお話ランキングとかやったら、おもしろいかも。
    今度やってみます。

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    2009年10月04日
  • 逆説論理学

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    『詭弁論理学』の著者による一冊です。
    前作と同様、こちらも面白い。有名なパラドクスも多いので、聞いたことがあるものも散見されますが、それでも面白い、と言い切れる一冊だと思います。小難しいというより、頭の体操になりました。電車の中とかで十分読めます。誰もが聞いたことのある「メイビウスの帯」(メビウスの輪)は言うまでもなく、サンチョ・パンサの逆説も面白いですし、無限についての逆説はどれも興味深い。最初に出てくる「私の祖父のうちの一人は、私の孫のうちの一人と同一人物」という事例さえも興味をそそります。やはり『詭弁論理学』とともに、オススメの一冊です。

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    2009年10月04日
  • 逆説論理学

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    前作の『詭弁論理学』と比べると数学の色が濃い。一般受けするのは前作だけど、こっちの方が野崎氏が書きたいように書いてる気がするので好き。

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    2009年10月04日
  • 詭弁論理学 改版

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    議論を交わす中で手段として使う場面が多い強弁術と詭弁術の詳細を細かに解説した本だが、読みながら次第に壺にはまってしまう感じで何度も読み返す場面が頻出だった.付録の「鏡をめぐっての会話」が理解しやすい感じだが、意外に奥が深い内容に感心した.全般的にあまり読みこなせない感じだったが、このような世界があることを知ったことである程度満足したと思いたい.

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    2025年07月25日
  • 離散数学「数え上げ理論」 「おみやげの配り方」から「Nクイーン問題」まで

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     ちょうどプロ野球クライマックス・シリーズと日本シリーズが開催され、僕の贔屓の横浜DeNAベイスターズが出場。本書を手に「今季の対戦成績が8勝16敗の巨人に対して、横浜が第◯戦で勝利する確率は…」などと楽しむことができた。高校の時に習った順列・組合わせが再整理できてよかった。

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    2024年11月11日
  • 詭弁論理学 改版

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    詭弁論理の前に論理学の基礎的な内容も含まれていて、普段の自分の主張の論理の組み立てにも役立てられそうだった。そして、自分の論理が詭弁になってしまうリスクも普通にありそうで、気をつけないといけないなあと感じた。そうならないために、できるだけシンプルに考えること、そして論理の型を理解して理屈を組み立てるのが大事だなぁと感じた。にしても、メディアは詭弁に溢れているなぁ、その前提で触れないといけないなぁと思った。

    フレーズ

    なまじ「議論上手」になって人に嫌われるよりは、天分を生かして「話上手」になるか、あるいは「勝てなくてもよい」という前提で議論を楽しむ「ゆとり」を身につけたほうが、はるかに好まし

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    2024年08月25日
  • 詭弁論理学 改版

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    痛快です!真面目な論理学の本だと思って読むより、
    「専門書の顔をしたチャンバラ」
    だと思って読む方が良いです。
    詭弁や強弁を振り回すタイプの人をズバズバと切ってくれます。
    話の通じない人に困らされている方におすすめします。

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    2021年10月30日
  • なっとくする群・環・体

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    大学レベルの代数学における入門書の導入として,高校数学にある程度通じていれば読み進められる本。参考文献にある新妻・木村「群・環・体入門」が次の本としてちょうどよいと思う。

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    2021年08月11日