佐田千織のレビュー一覧
-
-
M・リッカート / エリザベス・ハンド / ショーニン・マグワイア / カルメン・マリア・マチャード / カッサンドラ・コー / ジョン・ランガン / カレン・ヒューラー / ベンジャミン・パーシィ / ジョイス・キャロル・オーツ / リチャード・キャドリー / ポールトレンブレイ / スティーヴン・グレアム・ジョーンズ / ジェフリー・フォード / ジェマ・ファイルズ / ジョシュ・マラーマン / ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン / レアード・バロン / ケリー・リンク / 新井なゆり / 市田泉 / 井上知 / 小野田和子 / 佐田千織 / 谷垣暁美 / 中村融 / 原島文世 / 渡辺庸子 / エレン・ダトロウ4.0 (1)
-
Posted by ブクログ
先週紹介した「いずれすべては海の中に」と同様、竹書房のSFシリーズ。
竹書房、おしゃれにしたいのはわかるけど表紙を鏡文字にするのはどうなのよと思いつつ、パラパラとめくってみたら面白そうだったので購入。
先日、SFにはいろんなサブジャンルがあるって言ったけど、その中でも地球外知的生命との出会いを主題にした「ファーストコンタクトもの」というものが存在する。古いモノではアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」とか、映画だと「未知との遭遇」とか。
この作品も、ファーストコンタクトものなのだけれども、ただ、異星人との出会いはない。深宇宙からのパルス信号を、タイトルにもあるダリア・ミッチェル博士が観測す -
Posted by ブクログ
異星人ロボットSFとして読んでいたけど、人種(に入ると思う)差別や排斥が大きなテーマになるとは…面白かったです。思考停止で異なるものを排斥、というのは恐怖の裏返しなんだろうけどそれにしても疑心暗鬼が攻撃にすぐ結び付くのは怖いです。
ローズに始まりローズに終わったな…と思いました。エヴァとヴィンセントも重要だったけれど。
カーラからエヴァへのお手紙、ジーンとしました。
インタビューや私的な文書のみで構成されてたシリーズだったけれど、それで充分何が起こってるかわかるのは凄いです。思ってたより骨太でした。
エヴァがダリル推しなのも嬉しい。
しかしこれ、「計画」と「覚醒」はともかく、「降臨」は各方面 -
Posted by ブクログ
小説というのは語られる内容以上に、語り口、どのように語られるかが大事だったりするのだが、これはまさに語り方の勝利。モキュメンタリーの手法はホラー映画ではおなじみで、小説でもそこまで珍しいわけではない。例えば、長江俊和氏の「出版禁止」とか、同時期に早川から出た「異常論文」も、基本はこれのヴァリエーションといえるだろう。けれども、それらの多くがどこかで偽ドキュメンタリーの枠からはみ出すのに対して、本作は極めて禁欲的。無数の脚注もそれらしいが、巻末の、偽の謝辞や架空の本をズラズラ並べた参考文献リストには、それだけで笑ってしまう。忘れてはいけないのは、侵略なのか贈り物なのかも解らない、異星人からのメッ
-
Posted by ブクログ
第1作からだいぶ間があいてしまっているものの、読みながら何となく思い出してくる。
科学的な刺激とともにドンドン展開するストーリーに引き込まれていく上巻であった。
ただ、相変わらず何を言っているのか意図がよく解釈できない箇所が小骨のように気になる。
たとえば以下のような会話。
===
- わたしはあなたが忙しいか尋ねたつもりだったのですが。
- これこれ。
- なんですって?
- これですよ!
- ・・・・
- いいえ、わたしは忙しくありません。話をする時間はあります。
===
なんだこれ??
原文ではもっと気の利いたやり取りな気がするけど、訳しきれていないのかしら。。
ま、それ以上に話が面白い -
Posted by ブクログ
地球外生命が残したと思われる巨大なヒト型ロボットのパーツを世界中から回収して組み立てるというお話。
上巻は主なパーツを回収して、ロボットを動かすことができるようになるまでを描いている。
特徴的なのは、対話と報告書形式の文章で話が進んでいくところ。
ウダウダした描写や説明がないからすごく読みやすい。
それに登場人物がクセ者ぞろいで、次は何をやらかすんだろう?って、読んでてワクワク感がある。
実際、上巻の終わりにはとんでもないことをやらかしちゃう。
読んでいるうちに、むかし夢中になって読んでいた小説版『戦国魔神ゴーショーグン』シリーズを思い出しちゃった。雰囲気がよく似てるんだよね。