水城せとなのレビュー一覧
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アラサーのちょっと内気な女性が、年下の気になる男の子に近付こうか迷ってる、それだけ聞けば本当にありふれたことなのに。視点とか描き方によっては、奇抜な設定に頼らなくても物凄く面白くなるんだな。
恋愛って、つまりはコミュニケーション。コミュニケーションしたことない人間なんていない。うまくいかなくて歯がゆい思いをすることもあるし、それがかえっていい方向にいくこともあるし、どう頑張ってもうまく通じ合えないときもある。水城さんは、その辺を具体的で魅力的に描いてくれる作家さんだと思う。
私の脳内は、ネガティブ担当がすぐにマイクを握りたがります(笑)。 -
Posted by ブクログ
ぬーん、面白くなってきた。今回は二転三転する展開だった。ゆらゆらと男と女の間で揺れていた真白は本当に自分の道を見つけたのだろうか。
作者の自分の好きなものを詰め込んだ作品、というコメントを見てるとなるほどなぁって思う。ノーマルな恋愛、いわゆるBLチックな恋愛、ファンタジー、色々な要素をいいとこ取りしている。
にしても新橋の夢での姿にはちょっとゾッとしたなぁ。携帯電話。自分からは物言わぬ、相手の言葉を誰かに伝えるためだけの道具。それを考えるととても切なく、悲しいく感じる。
作品全体のなんというか、女性の作家にしか出せない甘くビターな雰囲気がとても新鮮。というよりこれは水城先生にしか出せない -
Posted by ブクログ
ネタバレおっとりとしていてやや引っ込み思案気味ないちこの脳内で繰り広げられる会議を描いた恋愛物語。
●第七話
ビッチとか言われて玄関閉められてメモを残そうとしていたら元カノ登場で何故か修羅場に巻き込まれるの巻。
メモの書き方の下りに笑った。馬鹿っぽいかも、どうしようなんて迷いながら書くことはあるある。しかし、何してたの、まだいたの?とかなめられ過ぎだ。
●第八話
●第九話
元カノとの修羅場をくぐり抜けやっと帰ろうとしたら終電待ちの元カノに突き飛ばされて脳しんとうを起こすの巻。
人を上から見て、を年のことかと勘違いして上なのは自分のせいじゃないってところは笑った。いちこは天然だなあ。
元カノみたいに -
Posted by ブクログ
相変わらず、チョコレートの甘さと、苦さと、どろどろと。
女性は大体そうかもしれないけど、一番共感できちゃうのは薫子さん。。
好きだから言ってしまったことなのに、エレナもサエコさんも他の女の悪口言わない、薫子さんなんて大嫌いなんて言われて、これはすごいショックだ・・とうるうるしてしまった。
でも、さすがに私も若くない年齢になってしまい、可愛いところを押しこめて、相手を理路整然とやりこめちゃう女の人は好きになってもらえないということもわかります。
男って単純だからね。。
そんな可愛い代表選手のサエコさんも、いつまでも可愛い妖精さんではなくって、家庭での虚しさとか息苦しさとかがわかってしまったり。 -
Posted by ブクログ
薫子さんのとげとげしさMAX。嫉妬深いのに素直になれないと、自分も周りも嫌になっちゃいますね。
サエコさんも前巻に引き続き旦那さんとの不穏な関係がエスカレート。
旦那さんの心ない言葉にこちらもイラッと来ます。世間的は気にするのに素面じゃ本音が言えない旦那さんも実は不器用な人なんだろうか。
サエコさん一筋だった爽太はえれなの失恋をきっかけにちょっと良い雰囲気に…。
オリヴィエとまつりは前巻から付き合い出しはしたものの、微妙な関係。元カレのメールをオリヴィエの前で見せ付けるように削除するシーンはわざとらしかった。
その他、リクドーさんと部下のかみ合わない会話が面白かったです。
続きが楽し -
Posted by ブクログ
R::
シリーズ1[窮鼠はチーズの夢を見る]
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せとなさんの漫画は何冊か所持していましたが、この本はCDから入りました。
CDで描かれたそれぞれの心境の描写がとても美しく感動して漫画でも見たいなと思い購入しましたが...CDもCDでもちろん素晴らしい仕上がりですがこの原作あってのCDな事が良く分かりました。
ノーマル漫画でも主人公の心の描写がリアルで読者もはらはらいらいらどきどきさせて下さる先生ですが...リアル!
切ないです、よくあるBL夢話みたいなぶっとんだ話ではなくて、こういったリアルな作品が好みなので、この作品は本当に、今まで読んだ事のある中で一番です。
女性との絡みもありますし