佐々淳行のレビュー一覧
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なんだかまとめないうちに時間が経ってしまったので、箇条書きのままで。(2011.06.09)安田講堂のときに、機動隊の指揮官をしてた人の本。ものすごく細かいところまで記録してあって感心する。シリアスなところ、コミカルなところと書き分けてあって読みやすい。著者がヘルメットをかぶらないということを何故か必要以上に語っている気がする。指揮官がまるで安全対策もせずに前線に出ていくことで、周りの人の士気が上がるように思ってるような節があるんだけど、実際はコンクリート片が直撃したときの隊長の言うとおり、かぶってくれないと周りとしては気になってしかたないと思う。最後には反省してるようだけど。学生たちのやったことは、ひどく暴力的で、そういう一部の狂人たちの起こした事件と片付けることもできるし、社会全体が呑気だったんだなあとかって考えることもできるし、この後20年くらい経って生まれた僕には分からないけれども、でも、著者が言うように、十分に総括がなされていないというのは正しいと思う。水浸しの安田講堂の写真はよく見るけれど、その出来事がなんだったのかについてはあまり語られないと思う。僕もこの本を読むまで、どれだけこの事件について知っていたろうか。僕は予備校講師としての、そして科学史家としての山本義隆を尊敬している。でも歴史家となった彼は今、かの時代のできごとについて完全に口を閉ざしている。それでいいんだろうか。
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Posted by ブクログ
■概要
著者の佐々さんは東大安田講堂事件、あさま山荘事件、大島三原山噴火など、数々の難事件や災害に対処してきた「危機管理」のエキスパート。
近年の政治や企業のトラブルに触れつつ語った「危機」対策の戦略戦術「マニュアル」・・・とありますが、まあ、ちょっといい話集といった内容。
阪神・淡路大震災、9・11米中枢同時多発テロ、地下鉄サリン事件など、豊富な事例をもとに、問題対応の鉄則を説く。
■仕事に活かせる点
語り口が典型的な昭和のオジサンで、最初は抵抗を感じましたが、
読み進むにつれなるほど!と感じるエッセンスがたくさん。
(いろいろ、突っ込みたいことはありますが・・・)
特に、米国の危機管理プロセス(エレベーター・ブリーフィング⇒15ミニッツディシジョン)には感心。
と思って検索してみたら、エレベーター・ブリーフィング(3ミニッツレポート)※というのはマッキンゼーが提唱した方法だとか・・・(真偽は定かでは有りません、念のため)
※
US が核攻撃を受けた際に、アメリカ国防省「ペンタゴン」の
地下にある核シェルターにアメリカ大統領をエレベーターで
移動させる時間が「3分間」でそのエレベーターで移動中の3分間に発生した自称の報告をうけ対応策を大統領が支持を出せるようにするためにシンプルかつ正確な報告方法。
その他、ネガティブレポート(異常なし報告)だとか、
念のため報告だとか、研修のコネタに使えそうな話がざっくざくです。
(さわ) -
Posted by ブクログ
著者の実体験の記載が豊富で、そのほかにも様々な実例を紹介しているのでわかりやすく、想像しやすい。
中には著者自身の能力・先天的なものよるものがちらほらあるが、多くは単純ですぐに実践できるものばかり。
・大きな声で
・「ありがとう、お疲れ様」とねぎらいの声
などはその良い例。
部下の叱り方などはそこらへんの啓蒙本などにも書いてありそうな内容だが、実戦を旨とする警察や海軍でもそのようなテキストがけっこう古くから存在しているのにはちょっと違和感。
引用と言えばアッティラ大王の発言とかもちらほら出てきて面白い。古来から偉大なリーダーには「指揮官とはいかにあるべきか?」と自覚している人物が多いのか。
海軍テキストの「外見を整えよ」との項目も面白い。リーダーには、服装にも気を配らなければならない、との項は感動した。中身が良ければ…、などいうのは大きな間違い。これこそまさに実際問題的な現実な即した素晴らしいアドバイスなんだと思う。
あと、三島のところはびっくりした。初めて知った。 -
Posted by ブクログ
安田講堂事件がどんなものだったのか知ることが出来た。学校の授業では教わらなかった、昭和の重要な一シーン。/当時の日本には今の俺たちには理解できないもの凄いエネルギーがあったみたいで驚く。これと同じだけのエネルギーを俺たちはどこへ向けたのか。その分のエネルギーはどこへ消えたのか。/機動隊に比べると学生達の姿勢は情けない。真剣に青春を賭けてやったのではあろうが、それにしてもひどい。だから学生は嫌いなんだ。/集団心理というのは恐ろしい。人殺しすら平気になるとは。/神田の街でバスが横倒しにされてバリケードに使われた、なんて信じられない。隔世の感。/父親と安田講堂の話をしたら、事件の直前に東大に行った事や、新宿騒擾事件に巻き込まれたことなどが聞けて面白かった。曰く、「機動隊は強かった」「道路のコンクリなんて簡単に割れた」父親は全共闘側ではなかったらしい。/さらに母親にも聞いてみると、一般学生は逃げて歩いていたらしい。/このエネルギーが安田講堂からあさま山荘までどういう流れで突き進んでいったのかは追いかけてみたい。/機動隊側から描かれているから当然、なのかもしれないけれど、彼らの姿勢には本当に頭が下がる。