くずしろのレビュー一覧

  • 兄の嫁と暮らしています。 3巻

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    ドラマチックなことでも何でもなくて、否応無く「死って何だろう」と考えさせられる時期や、友達の家に長居してしまって送り出されるときの夜の外気の冷たさや、ウソだろうなって解っているのに悲しみ25%程度でぜんぜん生きていけちゃうところとか、この漫画にはそんな「リアル」が詰まっている。卓越した「まなざし」の真摯さ・謙虚さを感じさせられます。
    まだまだ通い合わないけれど、確かに重なるこころとこころ。本当に見事なグリーフワークです。素晴らしい。
    死も、闇も、本当はすぐそばにある。だから生活は、美しい。

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    2018年02月07日
  • 兄の嫁と暮らしています。 2巻

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    例えば、着物を着て恥ずかしがるシーン。ほかのマンガならば絶対に、キンキラキンな照明を当てたりイメージ背景にしたり、あるいはドラマチックに逆光をたいたりすると思う。けれどこの作品では、午後の陽がやや斜めになった、和室とダイニングのそのすきまの絶妙な「何でもない」光の中に描き出す。この1コマだけで既に圧倒的なのだ。日常の体温感、高校生たちのリアルなダイアローグ、そしてその平凡な生活の中にある「本当の意味のきらきら」を、切実に、本当に切実に積み重ねながら描き出すあまりにも見事な作品。すごすぎる。メディアミックスされると思うなァこれ……。NHKでやってほしい……。

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    2017年09月23日
  • 兄の嫁と暮らしています。 3巻

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    死んでしまった男の嫁と妹が同居する話の第3巻。もともと百合っぽい匂いのする作品だったけど、ますますその傾向が強くなってきた。二人の精神的なもたれあいにはニヤニヤしてしまう。

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    2017年08月05日
  • 兄の嫁と暮らしています。 1巻

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    実はまだ一冊読み終えてないんだけれど、ああっこれは大好きな大好き系なやつだ……!/必ず、必ず終わってしまうと判っているこの関係、百合成分みゅんみゅんに出して萌え狂わせつつも飽くまでそれは味付けであり、描かれるのはあまりにも切実な、失ったもの同士が紡いでいく新しい日常の風景。そもそもダイアローグがめちゃくちゃいい! こういう言葉のセンスが見事だし、これが兄嫁さんとの鮮やかな対比にも繋がっている。オッサンくさい着替えのシーンからもう才能が炸裂している。すごい作家だ。ちゃんと「ちょっと変わった日常もの」ではなく、物語の終わりまで書き抜いてくれる予感がしっかりとある。ばっちりです。絶対いいやつです。あ

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    2017年08月14日
  • 兄の嫁と暮らしています。 3巻

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    ネタバレ

     三巻は初盆を描いた前半と、志乃がバイトを志した後半が描かれている。
     今回もまた二人の距離感が狭まっていく様と、それゆえに見えてくる距離の存在が露わになるような物語が紡がれている。家族との関係にもスポットが当たっているのが特徴的だろうか。
     本編もまた可愛さ(主に希さんが担当)や切なさ、あるいはコミカルさが詰まっているが、さらりと描かれた巻末のおまけ漫画もまた味わい深い。

     今回もまた楽しませていただいた。星五つで評価している。

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    2017年08月02日
  • 姫のためなら死ねる (7)

    購入済み

    安定して

    ノリを受け入れるかどうかだけです
    このテンションのギャグが好きな人には最高の1冊です

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    2017年05月13日
  • 兄の嫁と暮らしています。 1巻

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    ネタバレ

     両親に続き、唯一の肉親だった兄も病気で亡くした主人公・志乃が、兄の嫁である「希さん」と奇妙な共同生活を送る物語である。
     背表紙には「日常センシティブストーリー」と説明されているけれど、まさしくセンシティブと言うべき内容だろう。半年という時間では喪失を受け入れきれない二人が、支え合いながら、どこかで相手に負担をかけてしまうことへの後ろめたさを覚えて、手探りで関係を築いていくその様は、感動という言葉だけでは説明しがたい繊細さが垣間見える。
     激情をぶつけ合うシーンが表れないだけに、その深層に刻み込まれた傷の深さが見える。喪失とはそうしたものだろうとまざまざと理解させられるような、深い物語である

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    2017年03月23日
  • 千早さんはそのままでいい 2

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    以前、私はジャンプSQを読む理由の一位になっている作品は、城戸みつる先生の『ハッピーミリィ』だ、とここに記した
    それは変わっていない。だが、この『千早さんはそのままでいい』は二位ないしは同率一位にするに値する好感度だ
    そして、私がこれまで読んできた、くずしろ先生の連載作品、『姫のためなら死ねる』や『犬神さんと猫山さん』を越え、最も好きな四コマ漫画、となった
    タイトルの『千早さんはそのままでいい』、これは正に主人公である志真の本音をストレートに表している
    しかし、私は、『千早さんを好きな志真くんはそのままでいい』と、タイトルが変わっても、作品の本質を的確に表現するな、と思っている
    この四コマ漫画

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    2016年10月31日
  • 兄の嫁と暮らしています。 1巻

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    くずしろの新作。内容はタイトル通りで、両親と兄を亡くした女子高生が、兄嫁と一緒に暮らしているという話。義姉と妹のほんわかした日常に癒される。これはおススメ。

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    2016年09月14日
  • 姫のためなら死ねる (6)

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    6巻に突入しそろそろネタ切れかと思いきや、定子さまの実兄・藤原伊周をここで初登場させて、勢いを持続させることに成功。シスコン伊周と清少納言で定子さまを奪い合う構図が面白い。歴史的な事実としては、伊周は藤原道長との政争で・・・なわけだが、そこまで本作で描かれるかどうかは微妙なところ。

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    2016年05月18日
  • ラブデス。 ~短期集中連載集~

    購入済み

    最高

    くずしろ先生の描く女の子はやっぱり超絶可愛い!
    百合+ヤンデレ+バイオレンス という
    すごい取り合わせです。
    「姫のためなら~」の続きも読みたくなりました。

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    2016年05月08日
  • 姫のためなら死ねる (1)

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    源氏物語の陰に隠れがちな枕草子を現代風百合漫画にアレンジしていただいてありがとうございますごちそうさまですの一言!あと、タイトルがセンス抜群だと思います。

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    2015年11月04日
  • 姫のためなら死ねる (5)

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    …ビックリした
    普通の4コマギャグ漫画だとおもって読んだら百合だった。
    百合もよめる!と思った自分が居る。
    その事に多少の抵抗を覚えつつ、
    でも、かなり面白くて、1〜4まで買ってみることにする。

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    2015年10月08日
  • 犬神さんと猫山さん: 1

    購入済み

    よかった。

    百合すぎず、可愛い2人にきゅんきゅん

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    2015年04月28日
  • 姫のためなら死ねる (1)

    購入済み

    面白い!!

    自分なりの清少納言のイメージは崩れ落ちた感じですが、すごく楽しめました。ラスボスヒーローから入ったファンです。ラスボスの主人公が「百合豚萌えで人気を上げる」とか言ってたけどメインディッシュこっちじゃないですかやだー 
    次巻も読みます!!紫式部エロくて大好き出番増やしてくだちい

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    2015年01月04日
  • 百合姫Wildrose: 8

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    想い人に気持ちを伝えられないまま、結ばれることなく話が終わってしまう作品が多数。それでも相手を秘かに思い続ける、微妙な関係が切ないです。

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    2014年08月13日
  • 姫のためなら死ねる (4)

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    ホント、どこまで行っちゃうのか読めない、読んでいると「面白い」より、ピンク色のドキドキが強まってくる四コマ漫画
    この『姫のためなら死ねる』とくずしろ先生のどこが凄いか、と言えば、健康的なエロスが薫るような、絵の超絶的な巧さもあるが、多少の差異はあれども、変態性を孕んでいるキャラが巻を重ねても、微塵もブレない所だ
    表現として正しいかは微妙だが、「自分らしさ」を知っているんだろう、どのキャラも
    そんな中、清少納言は強烈な個性を有している、やっぱり
    ある意味、憧れる生き方をしている女傑だろう
    基本的な史実に、割と忠実な点がある四コマ漫画であるが、中高の古典の授業で教材として使えるかは微妙、いや、致命

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    2014年06月16日
  • 姫のためなら死ねる (4)

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    ネタ切れ気味かと心配させられる回もあるけれど、時折みせる破壊力満点のネタはいまだ健在である。清少納言というニッチかつピンポイントなテーマで、よくここまでネタを回せるものだと感心させられるとともに、著者の清少納言に対する(歪んだ)愛情が伝わってきて微笑ましい。

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    2014年05月18日
  • 犬神さんと猫山さん: 2

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    ますます、賑やか、彩り華やかになっていく、犬神さんと猫山さんのJKライフ
    くずしろ先生の画は線からして、えすとえむ先生のそれとは違うエロさを含んでいるからか、どの娘も可愛い
    新キャラの猿飛さん、鳥飼さんも、これまで出てきた娘に負けないクセの強さがあった
    しっかし、牛若さんは他の娘とは比較にならない、JKらしくない、大人の色気が全体と、ある一部から出過ぎですよ、まったくっ、もー
    一緒にいるとムラムラしちゃうJK・・・・・・一度、お目にかかりたいものである
    あとがきで、自己完結を迎えつつも、くずしろ先生は十二支全て出せるか、と不安になっている様子
    この作品のファンとしては、是非、コンプ

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    2014年01月05日
  • 姫のためなら死ねる (2)

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    平安妄想百合4コマの第2巻。第1巻では、清少納言×藤原定子のネタが多かったが、本巻では紫式部の出番が大幅に増え、紫式部×清少納言のカラミが赤裸々に描かれている。「紫式部日記」に書かれているように、史実としても紫式部と清少納言は複雑な関係だったようであり、この漫画はハチャメチャに描かれているように見えて、実はけっこう勉強になったりする。

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    2013年12月31日