佐藤直樹のレビュー一覧
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民度、という言葉をやたら聞いた時期があったが、コロナ禍の麻生さんの発言からだったのか。まさに同調圧力を意味する言葉。
世間体を気にし過ぎて生きづらい、のは田舎は本当に顕著。コロナ禍では犯人探しが盛んで、口コミで情報が広がった。ネットも怖いが、田舎では世間の目が一層怖い。感染者が働いてたスーパーのテナントは数ヶ月後になくなった。これも世間の力…。もしかしたら田舎の方が、ネットで承認欲求を発散する人は多いのかもしれない。
複数の世間を持つのが自分の心を守るにはいいのかもしれないけど、それも結局は疲れそうだな。
個々が強くあれるような教育になってくればいいな。 -
Posted by ブクログ
めちゃめちゃわかりやすい、そして面白い。
東京藝大の美術学部の佐藤教授の
西洋美術史概説Ⅲの講義の半分ぐらいの内容だそうだ。
以前読んだ『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』の続き。
おもろいっ
古典主義の誕生、ヴィンケルマン古代受容、
アポロ主義、ラファエッロ主義、メンケス
版画、アルブレヒト・デューラー、
ウィルヘルム・ハマスホイ
ヘレン・シャルフベック
「アウラ」
西洋美術の革新と退廃
ディレッタント
カスパー・ダーウィド・フリードリヒ
ペーター・コルネリウス
オスカー・ココシュカ
日本と西洋
アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ
ヘレン・シャルフベック
アビ・ヴァールブルク世界美術史 -
Posted by ブクログ
学生時代「美術館でぇと」を断ってしまった後悔から、上野が徒歩圏であることもあり美術館通いを始めて数十年。
この本では初見の先品も多くなく、自分にとって興味の対象外である印象派が全く、近代現代がほとんど取り上げられていないことも幸いして「藝大の講義」全15講が楽しく読めた。
西洋美術を見る・理解するには背景となる歴史や宗教、他の時代や他の作家との関連、等々広い知識があるほど楽しめる。
この本は参照先の頁表記や画像の他頁再掲載など親切で、参考文献や掲載作品リストも付いていてとても良い。
絵の大きさが書かれていたら更に良かった。
通史ではないと断っているが章立ては時代順だから結果、美術史としてとらえる事が出来る。
ただ、帯の「これが藝大の美術史だ」はちょっと煽りすぎ。
1.古典古代と中世の西洋美術
2.ジョット
3.ロベルト・カルピン
4.ファン・エイク兄弟
5.ラファエッロ
6.デューラー
7.レオナルド
8.カラヴァッジョ
9.ピーテル・ブリューゲル父
10.ゲインズバラとレノルズ
11.ナザレ派 プフォルとオーヴァーベック
12.アングル
13.ラファエル前派
14.シャルフベックとハマスホイ
15.ヴァン・デ・ヴェルデ -
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絵とか芸術って感性で見るもんでしょ、とこの本を読むまでは思っていた。
だから、感性がないとどうしようないんだと。
この本を読んでから、美術を見るのってこんなにおもしろいのか、と驚いている。
とりあえず、もっといろいろと知って、美術館へ行ったり、画集を見たりしたくなった。
この本ではルネサンスを土台として、美術史も踏まえながら、タイトルのとおり西洋美術の見かたを教えてくれる。
絵画が多く扱われているのだけれど、絵画にしても何にしても、芸術作品は単体で見てもその真価はわからないんだと思った。
1つの作品が出来上がった背景には、作家が参照している作品や人間関係、歴史など、いろいろとわかっているからこそ見えてくるものがある。
作品内のモチーフの見方など、丁寧に美術の見方を教えてくれる本になっていた。
自分にとっては、新しい世界を開いてくれる本になった。 -
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日本社会には「社会」というものはなく、過剰に忖度し自主規制するシステムである「世間」しか存在しない。キリスト教という一神教(→イスラム教も一神教である)が社会の下地にあり、「個人」というものが確立している欧米社会では「社会」が存在するが、「個人」というものを認めず「世間」というものが同調圧力によって人々を支配する日本社会には欧米社会でいうところの「社会」が存在しない。
本書は日本社会(←世の中という意味での社会)において新型コロナ下でさらなる息苦しさを感じている全ての人々に知見を与える内容の一冊です。
本書の記載内容にも関連しますが、先日一年間延期された東京五輪が何とか開催され、日本人選手から感動や勇気をたくさんもらいました。各種メダルをとった選手がインタビューで「みなさん(世間の?)のおかけで勝つことができました。」とか「まずはこのような状況下で東京五輪を開催できたことを皆さま(世間の?)に感謝申し上げます。」というフレーズを次々と述べていましたが、これこそ本書がいう日本社会における「世間」というシステムを如実にあらわした出来事だったかと思います。本書は「世間」というものの悪い面だけではなく良い面も触れていますが、「世間」・「同調圧力」の好き嫌いは別として私たちはそのような「世間」に生きているということを知る上で読んで損はないというお勧めの一冊です。 -
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先日、不本意ながら謝るという出来事があった。そこから学んだことも多かったんだけど、そもそも謝る、謝罪って何なのだろうと思い、タイトルに「謝る」という言葉が入っているこの本を見つけた。
日本の独特な「世間」のことを書いている。日本には欧米的な「個人」や「社会」がなく、その代わりに「世間」があると。そこでは絶対的な基準がうやむやにされている。謝れば許すのが日本の「世間」であり、それは言い換えれば、謝らなければ村八分になるということ。だから、空気を読んでとりあえず謝れば罪がないことになったり減刑される。読んだことはないのだが、日本に「甘え」の構造を見出した名著があったけど、それと同じようなことを言っているんじゃないだろうか。
そういう日本の世間はいいのだろうか。大多数が形成しているのが世間だから、それでよいと思っている日本人が多いんだろうけど、私は窮屈だな。謝罪を求められた件だって、心からでなく謝罪したこと、転化的に謝罪したことがいまだにしっくり腑に落ちずにいる。
でも世間では、そういうときは空気を読んで謝罪をするのが大人ということになっている。なぜ日本では、それほど空気を読むことが素晴らしいこととされるのか。最近ちょっと目にした読みもので、「外国人も空気を読むが、その上での振る舞いが日本とは違う」というようなことを言っていた。本書の最後のほうで辺見庸さんを引用したりしながら、著者は「単独者」「独身者」といった世間の間に身をおき、自分の意思によって生きるスタンスを提案している。それは、やみくもに世間に反旗を翻すのではなく、世間を十分知ったうえであえて振る舞うものだと。そういうふうに生きたいものだし、そういう同志と出会いたい。 -
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世間の「ゆるし」に腹が立ちつつも自分はどこか甘えている。
都合よく期待している。「起訴便宜主義」
はずされたくないから擦り寄る気持ち悪さ。暗黙の了解。
おかしいとは思いつつも世間とはそんなものと割り切れる日本人。
著者のいう「世間-内-存在」による「ゆるし」、「世間-内-存在」が
「はずし」たら「世間-外-存在」で孤立して生きていけない日本。
IT世間、10代、学生にSNSが浸透する理由、自殺者が減らない
こと。
世間が我がことのように論評し、世論を形成すること。
「共通の時間意識」から生じる同情と共感。
「謝罪」というおまじない。呪術。
「世間に流されないようにしないといけない」とは誰が言ってたん
だっけ。
「世間-内-存在」と「世間-外-存在」の間、「世間-間-存在」
徹底的に「世間」の空気を読み、「世間」をよく知った上で、あえて、
「世間」の空気を無視する。そういう態度が必要だ
著者はそう提案している。