佐藤直樹のレビュー一覧

  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    よくみる西洋画の「ストーリー」の解説を期待して読みましたが、「画法」の解説でかなり消化不良でした。藝大ってこういうこと教わるんだ…と異世界をみた気持ちになりました。

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    2021年07月27日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    著者2人の対談によるもの。新型コロナウイルスの蔓延による騒動を踏まえて話したものが、昨年夏に出版されているわけだからだいぶ短い期間でつくられたんだろう。だから対談なんだろうし、たとえば文字の起こし方とか随所に突貫的なところが感じられる。言い換えれば、著者2人にとってはそのくらいコロナを受けた学校の休校とか、緊急事態宣言とからめた自粛要請、自粛要請と絡めた自粛警察の対応といった一連の国内社会……もとい世間の動きが気になったということだろう。
    話の筋としては2カ月ほど前に読んだ佐藤氏の『加害者家族バッシング―世間学から考える―』と同じなだけに、そのお説にお目にかかるのが二度目だからか特に佐藤氏のお

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    2021年07月03日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    日本独特の「世間」についてまとめられている対談本

    内容について理解するのが難しかったけど、それだけ当たり前のように「世間」が自身に染み付いてしまってるということをガッツリ自覚できました

    なんか重苦しいなぁ、と感じる様々な「世間」の空気感。その根本って言うか要因って言うか、そう言う部分を語ってくれていて、なるほどなぁ、と

    それがわかったことで、わかった上で今後生活していくことはプラスかなと感じました

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    2021年05月12日
  • 目くじら社会の人間関係

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    現在、日本では年間約22,000人の自殺者がいる。この数は殺人事件の3,000人、交通事故死の4,000人をはるかに凌駕する。国際比較でもイギリスの3倍、アメリカ・ドイツの2倍と突出して多い。欧米では倒産や破産は契約違反行為にすぎないが、日本では世間から排除されるという事態にたちいたることになる。日本人はこれを極端に恐れる。借金が返せなければ自己破産すればいいだけなのに自殺にまで追い込まれてしまう。海外にはない世間といった考え方が自殺者を生んでいる。とりわけ1990年以降は、世間の概念はより厳しく強化され、積極的に他人のあら探しをする目くじら社会へと変遷してきている。めくじら社会は、ストレスに

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    2018年02月25日
  • 犯罪の世間学 なぜ日本では略奪も暴動もおきないのか

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    世間という権力によって犯罪が抑止され,その反面で世間という秩序を乱す「抗空気罪」の存在が,耐えられなくなった人間の犯罪を誘発する。そんな日本社会の構造を形法学者が論じた本。
    学問的には微妙な気もするけど,当たってる面はありそう。
    でも途中いささか冷静さを欠いていて,厳しく天皇制を批判してみたり「九条俳句掲載拒否事件」について論難したりしているのは,説得力を減らしているような気がしてちょっと残念だった。

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    2016年04月26日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    入門編にはおすすめしません

     完全にタイトル詐欺です。この本を読んでも西洋美術の鑑賞法や歴史は学べません。藝大の大先生が自分の好きな芸術家について散漫に語るだけです。
     藝大ならではの着眼点とやらも平凡で、特に新鮮味はありませんでした。藝大ってこんな講義に税金使ってるんですか?

     最低でもゴンブリッチ卿の「美術の物語」を読了していないと内容も論点もサッパリだと思います。

     各章の繋がりも希薄であり、講義というより随筆集という感じ。特に、(本書では)ちょろっと関連性のあるだけのバウハウスに至っては蛇足感が否めません。

    「藝大生なら美術史の概要ぐらい知っている」と御高説を宣っていますが、こんな適当な講義で

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    2021年10月02日