佐藤直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者2人の対談によるもの。新型コロナウイルスの蔓延による騒動を踏まえて話したものが、昨年夏に出版されているわけだからだいぶ短い期間でつくられたんだろう。だから対談なんだろうし、たとえば文字の起こし方とか随所に突貫的なところが感じられる。言い換えれば、著者2人にとってはそのくらいコロナを受けた学校の休校とか、緊急事態宣言とからめた自粛要請、自粛要請と絡めた自粛警察の対応といった一連の国内社会……もとい世間の動きが気になったということだろう。
話の筋としては2カ月ほど前に読んだ佐藤氏の『加害者家族バッシング―世間学から考える―』と同じなだけに、そのお説にお目にかかるのが二度目だからか特に佐藤氏のお -
Posted by ブクログ
現在、日本では年間約22,000人の自殺者がいる。この数は殺人事件の3,000人、交通事故死の4,000人をはるかに凌駕する。国際比較でもイギリスの3倍、アメリカ・ドイツの2倍と突出して多い。欧米では倒産や破産は契約違反行為にすぎないが、日本では世間から排除されるという事態にたちいたることになる。日本人はこれを極端に恐れる。借金が返せなければ自己破産すればいいだけなのに自殺にまで追い込まれてしまう。海外にはない世間といった考え方が自殺者を生んでいる。とりわけ1990年以降は、世間の概念はより厳しく強化され、積極的に他人のあら探しをする目くじら社会へと変遷してきている。めくじら社会は、ストレスに
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購入済み
入門編にはおすすめしません
完全にタイトル詐欺です。この本を読んでも西洋美術の鑑賞法や歴史は学べません。藝大の大先生が自分の好きな芸術家について散漫に語るだけです。
藝大ならではの着眼点とやらも平凡で、特に新鮮味はありませんでした。藝大ってこんな講義に税金使ってるんですか?
最低でもゴンブリッチ卿の「美術の物語」を読了していないと内容も論点もサッパリだと思います。
各章の繋がりも希薄であり、講義というより随筆集という感じ。特に、(本書では)ちょろっと関連性のあるだけのバウハウスに至っては蛇足感が否めません。
「藝大生なら美術史の概要ぐらい知っている」と御高説を宣っていますが、こんな適当な講義で