佐藤直樹のレビュー一覧

  • なぜ日本人はとりあえず謝るのか 「ゆるし」と「はずし」の世間論

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    世間論を初めて読んだが大変参考になることが多かった。
    世間の赦しとはずし、それらに我々は意識していなくても縛られている。

    この書は刑法的観点からそれが論じられている

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    2011年04月03日
  • 刑法39条はもういらない

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    「精神障害者」 は、裁かれる主体であることによる人権の確立。「意志責任」か「個人責任」かの責任能力問題。近代主体「自由意志ー理性的人間像」を基本とした法律体系の中で、精神鑑定の欺瞞と、刑法39条(心神喪失)と心身喪失者等医療観察法(予防拘束)と他刑法(共同共謀犯と他処罰)の間に横たわる大矛盾を突く。

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    2009年10月04日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の謎とき

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    ネタバレ

    佐藤先生の新作だ!
    今作も相変わらず面白いなー。平易な語りから奥深い考察が見えて満足。

    特に面白かったのは「イメージはどう伝播するのか?」かな。
    例え事実と異なっても、人にそれを真実と思わせるだけの力。
    例え作者の思い描いた形でなくても、モノクロ写真からのみ得られるイメージ。
    こういった部分は(おそらく)作者の想定した作品の受け取り方ではないんだけど、そんな「勘違い」から新たな”美”が生まれる不可思議さ。
    私たちはどのように作品から”美”を受け取るべきなのか?という問いを突き付けられているようだね。

    まぁ話の本筋はあくまで西洋美術史なので、誰が誰からどのように影響を受けたのか、というのが主

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    2025年10月18日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    絵をなんとなく見るのではなく、こういうところに注目すると面白いのか、という見方が広がる本。

    一冊読んだくらいでは身につかないけれど、画家が絵に込めた企みが分かると確かに面白い。
    ここをとっかかりに色々調べてみても面白そうと思えた一冊。

    突然ポンと名作が生まれる訳もなく、誰かの絵があってそれを真似し真似されて作られていくんだな、と当たり前のことだけど意識してなかったので新鮮。

    時代背景や流行もあって、そういうものから超然として描くわけではないのだから、やはり何らかの影響が見て取れるのは当たり前。
    知っていれば絵を見るのがもっと面白くなるということはたくさんあるのだろう。

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    2025年10月13日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の謎とき

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    堅苦しくなく
    読み物としても楽しめる構成で
    西洋美術の幅広さを改めて知る一冊となった。

    最終章に近づくとジャポニスムを題目にした
    どうしても興味を惹く章から
    世界美術史へとつながる構成は
    まさに物語だと思いました。

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    2025年08月06日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    本書にある
    「美術史を時代順にやっても意味がない」を
    体感する“本書”。
    と言いながらも時代順に並んではいる。
    そのため、内容がスッと頭に入ってくる。

    好きな時代はあるのだが、
    その他の時代も好きになる“本書”だった。

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    2025年07月17日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    日本は世間を脱し、いつ社会となるのか、とても遠い未来なのか、やはり実現しないのか、日本はどこまでいっても世間で終わってしまうのか、未だ答は見えない気が致しました。

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    2025年03月28日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    ネタバレ

    内容は専門的で少し難しいが、カラーの資料も充実していてとても楽しく読める。
    全てのものがそうだか、歴史が連綿と受け継がれていることを改めて実感。
    今まで専門的には学んでこなかった領域であり、もっと早く知りたかったなぁと思いつつも、これからもっと深めて行きたいと思う。
    特に興味深かった作品。
    デューラー 毛皮の自画像
    瞳の中まで光を書き込んだことにゾッとした。
    カラバッジョ 病めるバッカス
    病んでいるのに笑っているような見ていても不安になる
    ゲインズバラ ブルーボーイ
    思わず声がでた、かっこよ…と。
    ミレイ オフィーリア
    迫り来る死の気配に背筋が凍る
    レノルズ
    ペネロピーブーズビー
    かわいいけど

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    2025年01月19日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    背景や見方を知ると美術は楽しめると言われているので手に取ってみた。内容がコンパクトで、類書よりも写真が多いので、とっつきやすいと思う。

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    2024年07月02日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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     先日読んだ学校関連の本からおすすめに上がってきたので。どれだけ同調圧力系の本読むんだと思うが、本来気にしいの私が必死で自分で判断できるようになろうと足掻いて、無意識に選んでいるのだろう。子どもも大人も全世代共通で、弱い世間=複数のコミュニティに所属することが重要と感じる。私の周りでは自粛警察を見かけなかったが、感染しただけで村八分のような扱いを受けることが知人の故郷であったらしい。自分の常識や考え方を変えるのはなかなか難しいが、意識して圧力をかけてしまわないよう気をつけたい。

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    2024年05月29日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    イタリア、ドイツ、北欧中心の美術。モチーフ、画面構成、色使い、光の当て方が過去の作品を基に、真似ながらも変化していった様子がよく分かります。美術の進化論みたい。新しくなりながらも、ある時点ではその反動で古きに戻る。ファッションですね。絵も綺麗で見やすく、説明も分かりやすい良書でした。

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    2024年04月10日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    タイトル通りで、西洋美術の見かたを、わかりやすく教えてもらえる。それぞれの作品に過去や同時代の画家の引用を見出し、それらを、具体的な図版を本当に見やすく丁寧に提示しながら、解説してくれている。中世的な絵画観とルネサンス的な絵画観のせめぎ合いとか北欧絵画とかに興味がわいた。

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    2024年02月21日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    日本社会は村社会で、同調圧力がとても強くて生きにくい。個性を埋没させされてしまうという話。その通りでよく分析されていると思うのだが、じゃあどうやって生きていったらよいか、各自で考えてという意図だろうけど、問題提起に関する続編を読みたい。

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    2023年11月05日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    初めはすごく偏った思想の本なのかと思ったが、妙に納得してしまった。

    それは自分自身が偏った思想をもっているということなのかもしれないが、モヤモヤしていたものを言語化されている感覚で読み進めていけた。

    世間と社会の違いや、日本独特の同調圧力という文化などについて対談形式で語られてゆく。


    日本における人間関係を考える上で、一つの物差しになる本だと思う。

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    2023年01月21日
  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく「大人の教養」

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    知った気になれて、良い気分です。
    思い違いでしょうか?

    国内だけでなく、国外の美術館に足を運ぶことが好きなものの、特に美術史の教養もないので、これまで漠然と鑑賞していた。
    この本は難解な表現がなく、とても読みやすい。
    また大学の授業のように15回分の構成であること、時代順ではない美術史というのも読み進めるのに効果的。

    少しでも美術の教養が身についたことで、今後の美術鑑賞がより面白くなりそう。

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    2023年01月09日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    COURRIER JAPON
    著名人の本棚
    石倉洋子さんの推薦図書より

    「いろんな「世間」とつながるということ。〈世間‐間‐存在〉を意識して、少しでも「世間」に風穴をあけてほしい。そうなれば、もう少し自由闊達に生きることができるんじゃないかと思います。」

    これは窒息しそうなくらい息苦しい日本に生きていて、
    中学生くらいの時からずっと考えていた、私の人生の指針である。
    なぜ、いじめやひきこもりや自殺が起こるのか、
    なぜ、異様に偉そうに振る舞われ、理不尽な関係を要求されるのか、
    どうすれば防げるのか、をずっと考えていて、到達した答え。
    的確な言語化に感謝したい。

    複数の集団やコミュニティに属

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    2022年12月31日
  • 「世間教」と日本人の深層意識

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    阿部謹也さんを読んできて、
    鴻上尚史さんを読んできて、
    そのままの流れで
    本書にたどり着いている

    第四章からの
    ー(「世間教」の弊害に)気付いたみなさん!
     なんとか生き延びていこうではありませんか
     とりあえず 自分の周りから!
    と勝手に要約してしまいましたが

    佐藤直樹さんの言葉に
    はげしく頷いている方は
    第五章の「世間教」とうまくやっていく
    方法のいくつかを 既にされておられる方たちで
    しょうが
    ぜひ 次の人にも
    伝えていきたいものですね

    今でも マスクをしたまま 犬の散歩を
    しておられる人たちの多さに驚く
    今日このごろに 思うことです

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    2022年10月04日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    世間と社会がキーワード。日本人は世間で生きていることが多く、翻って社会に気が回らない。せめて、なるべく色んな世間に参加することで、社会に近づく術を模索すべし。そのあたり、エンパシーの話とも通ずるものがある。コロナで浮き彫りになった生きづらさ、せめてもの機会として、しっかり考えないといけませんわな。

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    2022年09月06日
  • 「世間教」と日本人の深層意識

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    世間教とか言う怪しいワードをタイトルに持ってきているので怪しさが400倍ですが日本人の深層意識、特に世間体などについて論じた本です。「世間と言う名の宗教」ぐらいにしておけばよかったのに。日本ではコロナ患者の家族はバッシングされますが、アメリカは銃乱射事件の母親は励ましの手紙を箱いっぱいもらうそうです。この違いは世間の中で生きているか、社会で生きているかの違いだそうです。結論でも書かれていますが日本から世間はなくならないので、どううまく付き合っていくかがポイントかなと思いました。

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    2022年08月01日
  • 同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか

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    感染症のはじまった2020年3月に読んでも、収束しつつある2022年6月に読んでも、合点のいくところが多い。

    1、マスクをするかしないかについて、人のとらえる「世間」と「社会」の視点からとらえていて面白い。
    2、自分がマスクについて悶々と感じた理由を紐解くことができる。
    3、世間ではなく「社会」の成熟について、お二人ともが希望をもって語ってくれるところ、勇気づけられる。

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    2022年07月05日