あらすじ
ミステリーより面白い!藝大の美術史。(1)同著者によるベストセラー「藝大美術」の第二弾。(2)楽しみながら「大人の教養」が身につく。(3)工夫されたビジュアルで美術鑑賞の基礎知識が身につく。本書は、大好評『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』の続編です。前作が「西洋美術史概説」の授業をもとに作られたのに対し、本作は芸術学科で開講されている「特殊講義」「演習」といった専門的な講義内容をもとに編集されています。とはいえ一般向けに分かりやすく書かれているので、西洋美術に興味のある人なら特別な知識がなくても十分に楽しめます。収録された12のテーマに沿い、著者とともに絵画の謎を解き明かす感覚で読み進めることができます。
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Posted by ブクログ
めちゃめちゃわかりやすい、そして面白い。
東京藝大の美術学部の佐藤教授の
西洋美術史概説Ⅲの講義の半分ぐらいの内容だそうだ。
以前読んだ『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』の続き。
おもろいっ
古典主義の誕生、ヴィンケルマン古代受容、
アポロ主義、ラファエッロ主義、メンケス
版画、アルブレヒト・デューラー、
ウィルヘルム・ハマスホイ
ヘレン・シャルフベック
「アウラ」
西洋美術の革新と退廃
ディレッタント
カスパー・ダーウィド・フリードリヒ
ペーター・コルネリウス
オスカー・ココシュカ
日本と西洋
アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ
ヘレン・シャルフベック
アビ・ヴァールブルク世界美術史
Posted by ブクログ
佐藤先生の新作だ!
今作も相変わらず面白いなー。平易な語りから奥深い考察が見えて満足。
特に面白かったのは「イメージはどう伝播するのか?」かな。
例え事実と異なっても、人にそれを真実と思わせるだけの力。
例え作者の思い描いた形でなくても、モノクロ写真からのみ得られるイメージ。
こういった部分は(おそらく)作者の想定した作品の受け取り方ではないんだけど、そんな「勘違い」から新たな”美”が生まれる不可思議さ。
私たちはどのように作品から”美”を受け取るべきなのか?という問いを突き付けられているようだね。
まぁ話の本筋はあくまで西洋美術史なので、誰が誰からどのように影響を受けたのか、というのが主題。
面白いんだけど、話が専門的すぎるきらいはあるかもね。
Posted by ブクログ
堅苦しくなく
読み物としても楽しめる構成で
西洋美術の幅広さを改めて知る一冊となった。
最終章に近づくとジャポニスムを題目にした
どうしても興味を惹く章から
世界美術史へとつながる構成は
まさに物語だと思いました。
Posted by ブクログ
思っている以上に、日本の浮世絵など日本の作品が、西洋絵画に大きな影響を与えていた事に驚く。
そして病的なほどのマネキン愛などの、変態的なエピソードも興味深い。