あらすじ
ミステリーより面白い!藝大の美術史。(1)同著者によるベストセラー「藝大美術」の第二弾。(2)楽しみながら「大人の教養」が身につく。(3)工夫されたビジュアルで美術鑑賞の基礎知識が身につく。本書は、大好評『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』の続編です。前作が「西洋美術史概説」の授業をもとに作られたのに対し、本作は芸術学科で開講されている「特殊講義」「演習」といった専門的な講義内容をもとに編集されています。とはいえ一般向けに分かりやすく書かれているので、西洋美術に興味のある人なら特別な知識がなくても十分に楽しめます。収録された12のテーマに沿い、著者とともに絵画の謎を解き明かす感覚で読み進めることができます。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
佐藤先生の新作だ!
今作も相変わらず面白いなー。平易な語りから奥深い考察が見えて満足。
特に面白かったのは「イメージはどう伝播するのか?」かな。
例え事実と異なっても、人にそれを真実と思わせるだけの力。
例え作者の思い描いた形でなくても、モノクロ写真からのみ得られるイメージ。
こういった部分は(おそらく)作者の想定した作品の受け取り方ではないんだけど、そんな「勘違い」から新たな”美”が生まれる不可思議さ。
私たちはどのように作品から”美”を受け取るべきなのか?という問いを突き付けられているようだね。
まぁ話の本筋はあくまで西洋美術史なので、誰が誰からどのように影響を受けたのか、というのが主題。
面白いんだけど、話が専門的すぎるきらいはあるかもね。