松本テマリのレビュー一覧
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シリーズ本編第14弾。
ヴォルフラムと合流した有利は北へ進路をとるも、北方の騎馬民族の襲撃を受けることになります。村に火が放たれ、逃げまどう人びとのすがたを目にしたことで、有利の意識は途絶え、魔王として覚醒します。そして彼は、地球で彼との再会を願う兄・勝利とアビゲイル・グレイブスと一瞬だけの遭遇を果たします。
その後有利は、騎馬民族の「救世主」にまつり上げられているアーダルベルトと合流し、彼の協力をとりつけることに成功します。
一方聖砂国へとやってきたムラケンは、イェルシーによって操られるヨザックによって捕らえられてしまいます。
巻末には、アーダルベルトとスザナ=ジュリアの出会いを描い -
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シリーズ本編第13弾。
王家の墳墓をめざす有利ですが、ヨザックをうしない、有利自身も視力を喪失してしまいます。サラレギーはそんな彼の精神を追いつめますが、有利は前へ向かうことをあきらめめようとしません。それでも、水を得られないことで有利の心は追いつめられ、ついに折れようとするとき、コンラッドが救けに現われます。
ところが、そんな彼らに今度はゾンビの集団が襲いかかってきます。ゾンビをあやつっているのはサラレギーの母・アラゾンです。有利は、法力をもたないばかりに母から疎まれたサラレギーの身の上を聞かされます。そしてラストで、ついにヴォルフラムが合流することになります。
なお巻末には、有利とム -
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シリーズ本編第12弾。
サラレギーのもとから逃げ出した有利たちは、ヘイゼル・グレイブスから、聖砂国の最北端にある王家の墳墓にかくされているという、禁忌の箱の一つ「凍土の劫火」の話を聞き、その場所へと向かうことを決意します。
ところがそこへ、ヘイゼルの部下からある報せが届けられます。聖砂国が、五人の神族を公開処刑にすることを決めたというのです。しかも、そのうちの二人は、有利が助けたジェイソンとフレディでした。彼らを救うため、有利はふたたびサラレギーたちのもとへ舞いもどります。
予想通り、有利の前にサラレギーが姿を現わし、戦闘が始まります。有利たちはサラレギーを袋に詰めて拉致し、最北端の墳墓 -
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シリーズ本編第11弾。
有利がいるという異世界へ行く方法を探し求める勝利は、トレジャー・ハンターでまちがった日本通の美女アビゲイル・グレイブスと出会います。
サラレギーとともに聖砂国へと向かう船のなかで、聖砂国へ送り返されようとしている神族の人びとを発見した有利は、サラレギーをかついで神人たちを逃がすことに成功します。
その後、聖砂国にたどりついた有利は、聖砂国の皇帝のイェルシーが、サラレギーと双子の弟だという事実を知って驚愕します。神族の子でありながら法力をもたないサラレギー自身、母のアラゾンに疎まれ、聖砂国から出ることになったのでした。
しかもサラレギーは、有利を騙して、眞魔国を小 -
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シリーズ本編第10弾。ギャグの応酬はあいかわらずですが、ストーリーにはあまり進展がありません。
地球に帰ったムラケンは、ふたたび有利のいる眞魔国に向かうため、有利の兄・勝利を通じて、地球で暮らしている元魔王のボブと連絡をとります。
一方、サラレギーとともに聖砂国へと向かう有利は、船底に監禁されている大勢の神人を発見します。サラレギーが、彼らを聖砂国へと送り返そうとしていることに気づいた有利は、サラレギーを責めますが、うまくいいくるめられてしまいます。
またヴォルフラムたちは、有利を襲撃したマキシーンから、彼らがサラレギーの命をねらっていたことや、その計画を知ったサラレギーが、有利を自分の -
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「まるマ」シリーズの本編第9弾。
元の世界に帰ってきたユーリに、まさかのモテ期が到来したのか、中学の同級生だった橋本麻美という少女と交際することになります。そこで、またしてもいつも通り、眞魔国へと流されてしまいます。
小シマロン国が長年鎖国状態にあった神族の住む「聖砂国」と国交を開こうとしているという情報が眞魔国にもたらされ、対応を検討する会議が開かれます。その結果、ギュンターが眞魔国の代表として小シマロンへ向かうことになりますが、ユーリとヴォルフラムの二人はギュンターの船にこっそり乗り込み、小シマロン国に同行することを決めます。やがて小シマロン国にたどり着いたユーリは、街道の温泉宿で小シ -
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タイトルに「マ」の文字は入っていませんが、「まるマ」シリーズの番外編第2弾に当たる本で、ムラケンの前世での箱とのかかわりが明らかになります。
1938年のボストンに暮らす18歳の少女エイプリル・グレイブスは、祖母のヘイゼルの後を継いで、相棒のDTとともにトレジャー・ハンターの仕事をしています。そんな彼女のもとに、一つの依頼が持ち込まれます。それは、祖母ヘイゼルの持ち物だった「鏡の水底」という箱を、ナチスが席巻するドイツから取りもどしてほしいというものでした。
こうしてドイツに渡ったエイプリルたちは、「風の終わり」の鍵となる、ある人物の左腕を所有しているドイツ人将校のリチャードと行動をともに -