杉原理生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ夜と星空をイメージされたそうです。相変わらず繊細で流麗な文体は素晴らしい。すごく余韻のある話。
Happyなジレジレは大好きなのだけど、今回はなんか鬱々とジリジリと鬱々と…長くて…我慢できずに途中でうがァーーーって投げ出しそうになった。
攻にも受にも、どちらの気持ちにも私は共感できなかった。
ふたりがお互いに執拗に執着する理由が自分の中でストンと落ちなかったからかな。
攻の圭吾の人格がいまいち腑に落ちなかったのと、受の蒼が見た目ほど可愛いいい子じゃなかったし。
かわいそうなお姫様を助けに来たナイト的な役割の富田も中途半端だったな。
そもそも蒼がかわいそうなお姫様なんかじゃなかったし、富田はもっ -
Posted by ブクログ
ネタバレかわいい年下の一途で直球勝負な攻撃に理性が決壊してしまう隣のやさしいお兄さんのお話です。『落ちてこいよ、いいかげん落ちてこい、ぼくの腕のなかに』と長年の片恋をまっすぐにぶつけてくる受。対する攻はお世話になったおうちの一人息子、弟以上にかわいがってきた大切な子に手は出せないと長年堪えに堪えてきたという設定。まあ、よくありがちでしょうか。受の子は何度も告白しては玉砕。でも、あきらめきれない受に対して、『恋愛対象じゃない』と拒み続ける。結果的には、攻の方がずっと前から恋愛対象として好きで、でも大切過ぎて今まで受け入れる覚悟ができていなくて押し隠していたっていうオチなんだけど、あんまりそんな気がしなか
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に、BLで人外が登場するようなファンタジー系は、敬遠しています。わたしの位置づけではBL自体がすでにファンタジーなので、ファンタジーXファンタジーで異様にドリーミーな展開になってしまうのでは・・・と思えてしまうので。ただ、杉原さんは大好きだし、「世界が終わるまできみと」の怜人のような王子様攻が大好物なので、読んでみました。うん、まあ、嫌いじゃなかったよ。この作家さんは、普通のストーリーを書いても結構ファンタジックな文体ですが、今回は設定そのものがかなりファンタジックなのでよくマッチしていました。攻である『夜の種族』ヴァンパイアの櫂は、ストライクど真ん中。ヴァンパイアって、存在そのものが淫
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Posted by ブクログ
ネタバレ主にいい意味で普通のお話です。目を引くような派手さはないけど、ほのぼのアットホームな良質のラブコメ。とにかくブラコン兄の弟溺愛っぷりにニヤニヤ。これといって事件もなく悪い当て馬も登場せず、ただただ兄の盛大な勘違いで話が進行します。年下の攻もよくある『大型ワンコ』系ではなく、クールで飄々としたきれい系です。←こういうの好き。受である壮絶ブラコンのお兄ちゃんは弟の貞操を守るため、身代わりで攻くんとチュッチュッする羽目に陥るのだけど、『同性なのに不思議と嫌じゃなかった』っていうBLテンプレ的な展開です。全体を通して、ほのぼのとかわいい仕上がりなんじゃないでしょうか。
今回はこの作家さんお得意のジレジ