山内マリコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
山内さんの本は2冊目。こちらは、東京23区の歴史が、それぞれの区が語り手となり、綴られた一冊。それぞれの句の特徴を捉えいる。口調も変えていて、ユーモラス。新鮮で面白い。勉強にもなるし。
私はずっと市民だけど、生まれも育ちも東京だし、勤務先はずっと区内。
やっぱりそれぞれの場所に思い入れがあるし、キラキラとした都心は刺激ももらえるし、心も躍る。なんと言ってもこの国の最速の情報発信地だし、日本の文化や芸術がギュッと詰まってる。なんでも揃っていて便利。やっぱり大好きな街です。(と言っても、苦手なエリアもたくさんありますが…)
今年開催される東京オリンピックの記述もあったが、安心できるタイミングで、きっといつか開催できることを祈ってる。 -
Posted by ブクログ
かつての賑やかさを手放してしまった、とあるシャッター商店街にある、書店姉妹がはじめる街おこしストーリー。
以下、結末部分に軽く触れているので、注意。
「このまちに、〝街〟ってあるんですか?」
というストレートパンチから始まる、この小説。
昔から店を営み、またその店を訪れる人と人との、形容しがたい生の繋がりを描きながら、一方で、ヨソモノに冷たく、ワカモノに厳しい、そんな村的要素も垣間見えてくる。
あー、この小説、きっと上手くいかんのだろうな、と思うフラグが立ちまくり、ある種納得のエンディングがもたらされるのだった。
有川浩の『県庁おもてなし課』のようなサクセスストーリーに、感動したこともあった。
でも、街が都市に飲み込まれていく、そういう流れに逆らえない姿も、自然なように思うのだ。
その中で、「みんなに可愛がられた幼少期」をノスタルジーで終わらせず、現代版にアップデートしていこうとする姉妹の想いには、都市化した街には欠けてしまった眼差しが含まれている。
それでも、商店街を復活させるのは「きずな」のためではなく、生きるためなのは当然で。
なんだ、結局、無理なんじゃん。とは読まずに、姉妹がどんな生き方を描いたのかを見ると、面白いように思う。 -
Posted by ブクログ
一緒に住むことによって起こる摩擦の愚痴エッセイ。
恋人と同棲するって大変なんだなーと思いつつ、私も皿洗いは大嫌いなんでその辺の憤りは理解できる。
けど料理作ったのが女なら皿洗いは男がして、料理作ったのが男なら皿洗いは女がすべきだろうよ。
エッセイだけ読むとなんで別れないの?と思うけどエッセイ中にある通り、別れたり離婚するほどでは無い、一緒にいる楽しさの方が大きい、程度の憤りらしい。けど読んでる方としては「なんで別れない?」と疑問に思ってしまうあたり、発信者と受け取り側にだいぶ差が出るんだなぁと思いました。twitterで流れてくる愚痴ツイートも時々うんざりするんだけど(そういう人はものすごいRTするから)ひょっとしたらこれもこっちが感じるほど相手は重たくないのかもしれないのかもと感じました。
まぁよくある男女のいざこざ。これといって解決策を提示するでもなく、上手に書いた「愚痴文章」です。精神状態が良いときに読まないと「なんで別れないんだよ!」とイライラしてしまうかも。
人の旦那にこんなこと言う筋合いはないけど、こういう男は嫌いなんで尚更。
あと前半はすごい愚痴のパワーがバーストしていて勢いがあるのに、後半になると一気にそれが失速していて、なんだよ…とちょっと拍子抜け。(結婚すると心持ちがなにか変わるのだろうか?)
『夫は役立たずの代名詞である』の料理泥棒に関してはその怒りにすごい同意した。というか多分山内マリコ以上にムカついたと思う。あれはだめだろw
twitterに流れてくる素人の愚痴を読むくらいなら、プロの書いた愚痴を読んだ方がいいので、そういうのが好きな人にはオススメの一冊だと思う。