蜂不二子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初の数ページから、乃梨子と蓮司の距離感に胸がざわついて、
読み進めるほどその“言葉にできないもどかしさ”がじわじわ染みてくる作品でした。
ふたりはお互いに強く惹かれているのに、
立場・責任・過去・不安…いろんなものが邪魔して、
言いたいことが言えなくなる瞬間が多くて、
その度にほんの少し心に影ができる。
だけどその影さえも「恋の一部」として丁寧に描かれていて、
読んでいて何度も胸がきゅっとなりました。
序盤はとにかくすれ違いがリアルで苦しい。
・橘の存在が出てくるたびに蓮司の心が揺れる
・花音の気配がふたりの間に影を落とす
・乃梨子は話そうとしても、タイミングが合わず飲み込んでしまう
こ -
購入済み
濃いぃぃぃぃ!
一冊読み終わるのに二三冊読んだ感じがします。
果たしてこの物語りの終着点はどこに辿り着くのだろう?と最初は思いましたが、二巻目の展開で思考を放棄しました。もういい、このままこの物語りの中を漂って終わり迄読んで「ほおぉぉぉ」っとため息をつくことにしました。
カイランが少しゾルダークっぽくなってきたり、アンダルが兄に騙されていたことを知って怒ったところで結局自分で選んだ道時間は取り戻せません。
その兄、弟を罠に嵌めたのにその後のことを考えてないのでミカエラ様は手に入りませんでした、間抜けです。
間抜け3兄弟三男ルーカス視野も狭けりゃ立ち位置も分かってない、ゾルダークの怒りを買いました、カイランが進 -
購入済み
迷って購入
レビューが高くて面白そうで購入してみた
とにかくテンポがよくて、お互いの「好き」がチラチラ見え隠れするストーリーも良かった
頑張る彼女もそれを黙って見つめる彼も
続編出しませんか? -
ネタバレ 購入済み
とにかく良かった
セレストが王宮を去った事を裏切りだと思ったエドワードは氷の王子になっていた。
どんな仕打ちが待っているのかと思いきや、結局愛し合う二人へおさまるところにおさまるのね。
セレストの子リチャードも無事お父さんができて、丸く収まって良かったよ。 -
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ネタバレ 購入済み
超優良級作品
読み応えのある作品です。Wed版の方もこの後も長編が続くのですが、Wed版の読了後はもう、感情移入し過ぎて余韻どころか次の日使いものにならなくて仕事休んだくらいです。閨多めではありますが、情事を通して一人の聡明で無垢な少女が不器用な男の愛情を受け入れて女に変わっていく様を、そして無慈悲で無感情で愛し方も知らなかった壮年の男が初めて心を開き愛に目覚め溺れていく過程を表現しているのですよね。なかなか奥が深いと思うんですよ。
拒絶から始まり無茶振りから禁断の関係へ、そこから溺愛に変わりそして異常なまでの執着と狂気が最後は純愛に形を変えていく。読み終えた後はストーリーが、キャラ達が、何日も頭から離れま