七月隆文のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレまず著者に「書いてくれてありがとう」
将棋のおじおじこと木村一基九段が2019年に46歳で念願の初タイトルを獲得したのが元ネタ。
小説なのでもちろん全くそのままではなく、例えば対局相手がきゅんでなく藤井聡太っぽい人になってたり、羽生さんぽい人は独身で豪快なキャラになってたり。
取材はしてても言ってみれば想像なんだけど、主人公の家での様子とか本当にこうだったのかなというぐらいリアル。
A級棋士が集結して特訓するなどあり得ない描写もあったけど(著者もわかってるので異例を強調してた)、おじおじの感動が蘇りました。
私は駒の動かし方しかわからないけど、そんなの関係なく楽しめたし、将棋好きなら出て -
Posted by ブクログ
美羽と颯人が恋人になって
距離がぐっと近くなるのかと思ったら
美羽は少し距離を感じてて
颯人なら受け止めてくれそうだから
さらけ出してもいいんじゃない?って思うけど
そう上手くいかないのが恋人だよね。
その初々しさみたいなのが
まあ可愛くて微笑ましい。
颯人は恋人ができても相変わらず
って感じが最初はあったけど
美羽が他の異性(特に蓮)と話してると
焼きもちやいて不機嫌になる所とか
感情が表にあまり出ないだけで
ちゃんと美羽を好きで可愛い所あるじゃん。
美羽と颯人が恋人になって
完結が見えてきそうな予感がするから
まだ先を読みたくないと思っちゃうけど
でも気になって仕方なくて
数分先の私 -
Posted by ブクログ
将棋の世界って厳しいねぇ!
40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わる
それが才能と加齢による限界がもたらす、将棋界の残酷な歴史
田中一義は46歳
かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、あと一歩で栄冠に届かなかった
彼のあだ名は「悲運の棋士」
しかし、あとを継ぐ言葉がある
「されど不倒」
何度挑戦に敗れようともけっして挫けず、不断の努力で40半ばを過ぎても第一線に留まり続 けている
そして、タイトル挑戦権を手に入れ、檜舞台に戻ってきた
迎え撃つ相手は「令和の王」源大河八冠
まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない、全盛期の若き天才
さぁ、『おじさんの星』田中八段が