マイケル・ルイスのレビュー一覧

  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    去年だったか海外出張の際に機内で途中まで観た『マネー・ショート』の原作。著者は『マネー・ボール』のマイケル・ルイス。サブプライムの証券化の胡散臭さにいち早く気付き、その破綻に賭けた3人(3グループ)の勝ち組を追ったノンフィクション。「勝ち組」とはいえ、それぞれが訳ありな生い立ちを歩み、その人生観を反映してか、投資銀行、金融市場、格付け機関に対する不信感や疑念が彼らの行動の原動力になっており、市場や投資銀行の破綻が実現しても暗い影を落としており、金融市場に対する鋭い問題提起となっています。およそ10年前の話であり、私もリーマン・ショックの煽りで転職活動が苦戦したので、色々と思い入れを持って読み進

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    2017年05月03日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    信用の低いローン・債券を書きあつめてさらに合成したらデフォルト率が低くなる訳ねーわな。
    でもこの手のビジネスプランや事業計画や見込みの立て方って結構あるよね。

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    2016年04月24日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    正直、CDSなどの仕組みについては、さっぱりわからないまま読み終えた。著者が巻末のエッセイで、自分の母親を念頭に、と書いているけど、ざんねんながら、お母さんも一度読んだだけではわからないだろう。でも、それでも読み続けると思う。それはやっぱりノンフィクション作家としてのマイケル・ルイスの腕、というか、あふれんばかりの才能というか。人物の描き方、時代の空気。仕組みがわからなくてもそのざわざわした……でも表面的には何一つ変わることのない、異様な景色が伝わってくる。
    東江一紀氏の翻訳も秀逸。
    「リップマンという人物をできるだけ当たり障りなく評するとすれば、“当たり障りだらけの男”ということになるだろう

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    2016年03月24日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    ちょっと読みにくいところもあったけど、全体としてやはりかなり読ませる。映画も楽しみ。サブプライムローン問題も全然理解できておらず、多少は理解できるようになった(と思う)

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    2016年02月09日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    サブプライムローンの破綻にかけた男たちのノン・フィクション。ソロモン・ブラザーズ出身の作家の真骨頂。複雑な金融取引のリスクをわかりやすく、金融業界の狂気をつまびらかに描写しており、それでいて、テンポ良く読める。

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    2016年01月26日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    『ライアーズ・ポーカー』『マネー・ボール』のマイケル・ルイスが、またしてもやってくれた。サブプライム問題によって引き起こされた金融システムの大混乱に乗じて見事に大金をせしめた 3人を描く、手に汗握る金融ノンフィクション。逆の立場から描かれたノンフィクション「リーマンショック・コンフィデンシャル」も昨年読んで面白かったが、それ以上の面白さで、ほとんど一気読み。

    金融システムの崩壊で一儲けというと、人の不幸を飯の種にした酷い奴と聞こえるかもしれないが、実際には、投資銀行と彼らが発行する CDO (債券の寄せ集め)という巨大な化け物が、実はまやかしの存在でしかないことを見破って、それに賭けた男達(

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    2015年04月12日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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     リーマンショックの内幕を描いたノンフィクション
    痛快、面白い。
     日本では、なぜこのような作品は出ないのか残念。

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    2015年02月12日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    合資会社を上場することの一番の効用は、財務上のリスクを株主に転嫁できることだ。言うまでもなく、株主だけの問題にはならない。ウォール街の投資銀行が大失敗をしでかせば、そのリスクは合衆国政府の問題になる。「深みにはまるまでは、レッセフェールだ」と、元CEO は喉の奥で小さく笑った。

    マイケル・ルイスはこの壮大な物語を締めくくりとして、嘗て糾弾した旧ソロモンブラザーズのジョン・グッドフレンド元CEOとのランチのシーンを選んだ。彼がライアーズ・ポーカーで徹底的に糾弾した後も、金融資本主義は自己増殖を続け、遂に世界経済を破滅の淵に追いやることになった。

    この壮大な賭けの相手方は誰なのか、本書を通して

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    2014年11月02日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    2008年のリーマン・ショックの際に巨額の空売りを仕掛け、空前の利益を上げた『金融アウトロー』の話です。登場人物が個性的なのと、著者の筆致のすばらしさに一気に読み終えてしまいました。





    この本は以前からずっと読みたいと思っていました。そして昨日、1カ月かけてやっと読み終えました。いやぁ、すさまじい内容でした。

    このノンフィクションで描かれている時代のころに僕は当時手がけていた自分の商売が破綻して、長い長い「蟄居生活」を送るハメになったのですが、まぁ、それはさておいて、株であれ商品であれ債券であれ為替であれ、市場と名のつくものに上げる下げる。いずれにせよ大きく動いたときには大きく損をし

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    2024年12月08日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    読書好きの友人に貸してもらった本。
    2000年代、アスレチックスが20勝した時の話は胸がワクワク。そのためにアスレチックスは何をしたのか?!というお話ですな。

    今ではもう一般的なのか?統計学による選手の切り売り。出塁率がとても大切らしい。大好きな阪神のバッターは2025年7月19日現在、セリーグ出塁率の10位以内に5人が入ってます。強いもんねー!

    ミーハーファンとしては、新たな野球の一面を知れた気持ち!おもしろかった!

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    2025年07月19日
  • 1兆円を盗んだ男 仮想通貨帝国FTXの崩壊

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    この人の人生はすごい。
    おそらく人より何百年も先を生きているのだろう。
    実力のある破天荒。とっても面白かった。

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    2024年10月18日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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     積読本は、ある日唐突に読むタイミングが訪れるのかもしれません。今回の積読本消化着手のきっかけは、9/27の報道【MLBア・リーグ西地区のアスレチックスが、本拠地オークランド・コロシアムでのラストゲームに勝利し有終の美(ラスベガスへの本拠地移転が決定済み)】でした。

     そうです。本書は、アスレチックスの復活物語だけでなく、メジャーリーグの常識を覆した真実の物語です。
     選手からフロントに転身、アスレチックスのGMとなったビリー・ビーン。彼はデータ重視の運営論に、貧乏球団が勝つための突破口を見出し、熱い信念と挑戦する勇気が奇跡を起こします。

     アスレチックスは、かつて9度の世界一に輝きながら

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    2024年10月02日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    野球に統計や経営の概念を取り入れることの優位性。
    既成概念に囚われないアプローチ。
    新しいことに対するアレルギー反応に臆することなく、信念を持って取り組み、それに結果も伴っているわけで、今ではOPSという概念は日本での浸透度は高い。
    今年は阪神の岡田監督が四球の査定を上げたことで、優勝するまでチームが変わったことは有名である。
    勝つために足りていないと思うことをインセンティブで補ったわけであるが、我々一般企業ではどう考えれば良いのだろう。
    個人商店ではないので、インセンティブとは?
    インセンティブでのやる気は長続きするだろうか?
    モチベーションとの相関性は?
    色々と考えさせてくれた。良書である

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    2023年10月09日
  • 後悔の経済学 世界を変えた苦い友情

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    エイモス・トベルスキーの名前はこの本で初めて知った。まさにトベルスキーの死後、世間の注目がカーネマンにシフトしたことが伺える。

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    2023年02月08日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    野球にはあまり興味ないけど、非論理的な既成概念を科学的に壊そうとするっていう話は面白い。

    古い考えの他のチームの野球関係者はビリー達の理論を認めないが、彼らが認めないおかげでアスレチックスは勝ち続ける事が出来るってのが皮肉が効いてて良かった。

    ただ逆に言えば理論が正しいことが認められてしまうと、結局金がある方が勝つことになってしまうという悲しさも。

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    2022年12月28日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    ※私が読んだのはランダムハウス講談社から出版されたものです。

    野球好きの上司から、マネジメント的な要素もあるよ、とお借りした一冊。

    映画を見たかったのに見逃しており、興味があったので読んでみました。
    野球が好きなら、試合のシーンは情景が目に浮かぶのでそれだけでも楽しめると思います。
    また、メジャーリーグのトレードを目の前で覗き見してるかのような、スピード間のある描写も楽しめました。

    個人的にカタカナの名前を覚えるのが苦手で読み終えるまでに時間が必要でしたが読んで満足の一冊。映画も是非見てみたいです。

    終盤にあった
    「どの数字を金庫の中にしまい、どの数字をクズカゴに捨てるか。大切なのは数

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    2022年10月14日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    選手として成功しなくてもGMとしてはまた別ということ。人はどういう才能があるかわからない。客観的な立場から俯瞰し、コントロールできるかということ。指導者としてはシビアな評価はしていかないといけない。
    小説としてではなく、マーケティングや経済学の視点からも楽しめた。既存の野球観を覆し、新たな視点を取り込んだのは面白かった。野球においていかにアウトにならないか、出塁率を重視し、犠打は無駄だという発想などがあった。運に左右される要素もあるが、勝つ確率は高められる。非合理的なものであっても科学が入り込む余地があるのではないかと感じた。

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    2021年10月17日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    メジャーリーグにそれほど興味は無かったが楽しく読めた。

    資金力が乏しいオークランド・アスレチックスが、少ない予算にもかかわらずなぜ年俸の高いチームと互角に渡りあうことができているのかに迫った野球ノンフィクション。

    凝り固まった考えに支配されているメジャーリーグにおける選手を評価する基準や、定石と思われていた戦略、固定観念などとは正反対の戦略で、資金力の差を覆し勝利を重ねていくストーリーはとても読み応えがあった。

    しかし球団運営の側から選手のトレードを見た時に、選手が商品のように売り買いされていく様子は残酷にも感じた。

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    2021年08月05日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    野球がテーマだが、スポーツではなく数学者の本。
    万年弱小チームをデータドリブンで改革し、全米制覇まで上り詰めた実話が基になっていて面白い。今の時代も同じで、既存領域×任意の科学技術で相性が良く、参入されてない領域に踏み込むことが今後のビジネスの鍵になりそう。
    映画の方が早く観れるのでオススメ。

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    2020年10月23日
  • 世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち

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    難解な部分が多かったが、リーマンショック時に大成功を収めた各投資家のエピソードがかなり詳細に記されていたので非常に面白かった。
    登場するそれぞれの投資家の個性の強さ・能力の高さは1級のものだった。

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    2019年08月26日