あらすじ
FTXの壮絶な破綻とその中心にいる謎めいた創業者の物語。
『マネー・ボール』の著者マイケル・ルイスがおくる最新作。
世界最年少の億万長者として世間の注目を集めた
暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの創業者サム・バンクマン・フリード。
己のルールを信じて突き進み、人々の心を惹きつけ、
巨額の富を集めた時代の寵児は、いかにして破滅へと向かったのか。
彼を突き動かしていたものは何だったのか。
FTX破綻の真相と謎に満ちた創業者の心の内を描ききった
ベストセラー作家マイケル・ルイスの最高傑作。
2022年11月に経営破綻したFTX。その創業者であるサム・バンクマン・フリードが、暗号資産の世界で莫大な富と名声を得るまで、そしてFTXの破綻と自身の逮捕によってそのすべてが崩れ去るまでの軌跡を描いたノンフィクション。
カジュアルないでたちと気ままな態度で周囲を惑わせる青年の正体とは。彼の生い立ち、それを取りまく複雑な人間模様。ニュースからはみえない独自の視点から、史上最大級といわれる金融詐欺の舞台裏を解き明かす。
第1部
1 確率はゼロではない
2 サンタクロース問題
3 メタ・ゲーム
4 マーチ・オブ・プログレス
第2部
5 「ボブについての考察」
6 人工の愛
7 複雑すぎる組織図
第3部
8 ドラゴンの巣
9 消滅
10マンフレッド
11カネはどこへ消えた?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
GOING INFINITE
THE RISE AND FALL OF A NEW TYCOON
FTX
サム・バンクマン・フリード
効果的利他主義(Effective Altruism)
【目次】
序章
第1部
1 確率はゼロではない
2 サンタクロース問題
3 メタ・ゲーム
4 マーチ・オブ・プログレス
第2部
5 「ボブについての考察」
6 人工の愛
7 複雑すぎる組織図
第3部
8 ドラゴンの巣
9 消滅
10マンフレッド
11カネはどこへ消えた?
終章
Posted by ブクログ
サム・バンクマン・フリードと言われてピンとくる人っていますかねえ。全く知らなかったが、この人は仮想通貨トレードで巨万の富を築いた後に顧客の金を流用したことが発覚して現在刑務所にいる。それだけ聞けばなんと悪いやつ!ということになりそうだが、彼の面白いのは彼の思想にある。それが効果的利他主義。稼げるだけ稼いで寄付するというもので、最大多数の幸福のためには目先の支援はしないというか。その思想のもとでは、今苦しんでいる多くの人を助けるよりも将来の人類のために何かを為すことのほうが期待値は大きく、またそのためには圧倒的に稼ぐ必要があり、かつ手段は正当化される、と言っていいような振る舞いを彼はしていた。効果的利他主義の考え自体は崇高とも言えるもので、実際彼は服装にも無頓着だったし、彼自身は贅沢を考えていなかった。周囲は忖度して彼の住まいなどに贅沢な仕様を施していたが⋯。ただ彼の致命的欠点は共感性の無いこと、でもそれを隠し、上手く善意の人間に見せることには長けていたこと、かな。効果的利他主義という考え自体本書で初めて知ったが、理念の崇高さとそれを実行する結果(お金儲け)が伴ったとしても、人の生き方というのはままならないのだなと。本書の面白いのは著名なジャーナリストである著者が、彼の成功と転落にリアルタイムでその側にいたことだろう。一週間前には世界に名だたる資産持ちだった彼が一夜にして全てを失う後半は圧巻であり、また虚しさを感じてしまう。
ということでぼやっとした感想しか持てていないのは内容を完全に理解できていないため。彼の天才エピソードと効果的利他主義の話は面白かったが、間のどうやって儲けたかというスキームはよくわからなかったのでまた読もうかな。とりあえず私自身はビットコインのブームに乗って1ビットコイン手に入れていたのにその後の暴落で手放してしまい、再度の値上がりに乗れなかったのはとても大きな後悔であり、どうやらその時の相場の動きにサムが関わっていたらしいので、ちょっと恨んでもいいのかもと漠然と思ってはいますよ。
Posted by ブクログ
大谷翔平を宣伝に使ったり、あっという間に巨大会社になり、あっという間に破綻していったFTX。暗号通貨業界には全く明るくないので何が起こっているのかよくわからなかったのだけど、そういう人が読むにはちょうどよいかも
FTXの創設者サム・バンクマンフリード(すごくユダヤ系っぽい名前だ、、、)もその周りと固めていた若者も、数学の才能が非常にあり、高学歴で、ジェーンストリートなどのHFT業者出身者が多い。日本のIT長者のように、たまたま一発当てた、という感じではない。ただ、功利主義的で共感性が欠如しており、発達障害だなぁと思わせる風貌やエピソードには事欠かないというのが特徴か
やっていたことは取引所を営業してさやを抜く(HFT出身なのでお手の物だったようだ)とか企業買収、新規トークン発行などで、それだけでも年間数億ドルの利益があったのに個人資産運用会社とFTXの口座が同一視されており、暗号通貨の暴落とともに破綻してしまった。おそらく、著者のマイケル・ルイスも暗号通貨の取材のつもりでコンタクトを取り、実際にサムらにあった直後に破綻に遭遇してびっくりしたのではないだろうか。裁判の結果など、また決まってないことも多いようだがこの毀誉褒貶の激しさは評伝として書かれる価値があるものだと思う