夏井睦のレビュー一覧

  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    正義感や使命感をもった素晴らしい医者であり、誠実さが本からも滲み出てくるようだ。著者が主張する、傷の湿潤療法は、傷口を消毒して乾燥させるのではなく、傷口を水道水で洗い流し、湿らせた状態のまま治すものとして、最近では最早市民権を得ている治療法だと思う。お値段高めのキズパワーパッドなども売られている。

    本書では、そのメカニズムや実際の治療法や効果を説明するだけでなく、従来の方法からのパラダイムシフトに関しても多くのページを割く。痔や口内、内臓の傷では殺菌消毒ができない。でも、化膿することは稀である。

    ー 浅い傷の場合には毛穴(および汗管)から皮膚が再生する。傷が深い場合にはまず肉芽が傷を覆い、

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    2024年08月09日
  • 患者よ、医者から逃げろ~その手術、本当に必要ですか?~

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    前作(傷はぜったい〜)と重なる部分も多いですが、こちらも名著です。包み隠さず教えてくれるなつい式湿潤療法には、困る人を助けたいという医療人の心が詰まっています。いつかの怪我・火傷のために永久保存で覚えておきたいです。

    論文や既存の医療の概念をぶった斬って生化学をベースに説明してくれているので、どこを読んでも納得感しかありません。

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    2022年04月29日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    傷の治癒過程やなぜ湿潤治療がいいのかについて分かりやすいのはもちろん、化粧業界のマッチポンプ、医療や科学のパラダイムなど、ここまで書いていいのかなと思うような内容どした。
    生物の進化の話で締めくくられているのもいい。お肌の常在菌大事にします。

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    2022年04月29日
  • 患者よ、医者から逃げろ~その手術、本当に必要ですか?~

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    今受けている熱傷治療に疑問を持つ人は読むべき。きっと納得できるはずです。

    熱湯による火傷から今日で11日目。自身で応急処置、翌日近所の皮膚科を受診。しかし、そこは火傷は専門外だったらしく美容系。スタッフの手際の悪さに呆れて、翌日「やけど」の文字があった皮膚科を受診。ここは医師の診断も素早く、看護師の処置も手際よく俊敏だったので、ひとまず安心した。しかし、負傷3日目にして化膿そして高熱が出た。幸い、処方された抗生物質が効いたのか4日目朝には解熱。患部にはクリーム状抗生物質をガーゼ塗布。ここから激痛との戦いが始まった。当初は疑わずにいたが、3回目の診療にて疑問を持つ。そして、この本を読んで逃げる

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    2021年04月04日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    p.54 さまざまな面で発達を続ける現代医学の中で、傷の治療の分野だけが19世紀の治療のままであり、そのことに誰も気がついていなかったのである。
    → ソフトウェア開発でも同じこと言えるかな?
    3層WebシステムとかメールとかDNSとかIPv4とかsyslogとか。。。
    問題意識があって刷新しようという試みが繰り返されてるけど、破壊的イノベーションまでには至ってないのよね。

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    2019年10月01日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    なかなか衝撃的な内容ではありますが、説得力があり、本の中にスーーッと吸い込まれていきました。

    私は過去、このダイエットを試したことがあり、
    約3か月で、各マイナス、体重12kg、ウエスト10cmのダイエットに成功した経験があります。

    体調もすこぶる快調で、私には合っていたと思われます。

    本を最初から最後まで熟読しましたが、きわめて理路整然と書かれています。
    しかし医学界では、賛否両論あるようですね 。。。

    内容を信じる方は、自己責任のもと
    ご自分のご判断で試してみられたらと思います。

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    2019年08月27日
  • やせたければ脂肪をたくさんとりなさい ダイエットにまつわる20の落とし穴

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    炭水化物を減らす食事の、効能を様々な研究結果からまとめたものである。

    この本では、
    ・カロリーは等価ではないこと
    ・同じカロリーでも脂肪になるものとならないものがある

    などといった話をまとめている。

    参考論文も丁寧に引用しており、大変勉強になった。


    ●目次
    落とし穴1 食事制限によるダイエットはうまくいかない
    落とし穴2 カロリー制限は減量を失速させる
    落とし穴3 カロリー制限は病気にかかりやすくなる
    落とし穴4 低脂肪食は減量に効果なし
    落とし穴5 体重はカロリーの数値だけでは決まらない
    落とし穴6 炭水化物で満腹感は得られない
    落とし穴7 肥満の原因は「頭のなか」にある
    落とし穴

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    2019年08月15日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    カロリーをどうやって計算してるかがわかり、カロリーゼロで生きる生物がいることも知った。カロリーはあまりあてにならないかも。

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    2019年03月25日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】~植物vs.ヒトの全人類史~

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    ■インスリンは脂肪調達係
    ・野生動物や先史時代の人で「血糖値は下がることはあっても上がることがなかった」のであれば,「血糖値を上げるホルモンが5種類なのに下げるホルモンは1種類(インスリン)だけ」というのは不思議でもなんでもなくなる。それどころか血糖降下専用ホルモンは生物には全く必要なかった。
    ・インスリンの本来の機能は何か。
    ・インスリンの作用。
    ①グルコース輸送(筋細胞や脂肪細胞でのグルコースの取り込み促進)
    ②糖代謝(グリコーゲン合成・解糖促進,糖新生抑制)
    ③脂質代謝(脂肪合成促進,分解抑制)
    ④成長促進(タンパク質合成促進,分解抑制)
    ・要するにインスリンは「タンパク質合成とそれに必

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    2019年01月26日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    表題通り、この本を読むと以下に、傷に対して間違った対応をしていたのか分かる。この本に従えば、これまで痛かった傷もすぐに痛みがとれ、かなりひどい傷でも、綺麗に治る。
    しかし、この本の価値はそれに留まらず、医学が科学になるヒントが含まれていると思った。生物学や化学の知識をベースに治療が検討されるようになったとき、医学はこれまでの常識を脱ぎ去り、金儲けの技術から、患者を助ける技術に昇華するであろう。

    以下注目点
    ・消毒薬は傷を深くする。接触性皮膚炎や、アナフィラキシーショックの元になる。消毒すればするほど、傷は深くなり、化膿する可能性が高まる。
    ・傷をなめると痛くなくなるのは、濡らすから。乾かすと

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    2018年11月12日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】~植物vs.ヒトの全人類史~

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    この本はタイトルにある通り「最終解答編」となっている通り、前作は私の読書記録によれば、2013年10月頃に読んだことになっています。今から四年程前、脂肪やカロリー過多が肥満の原因になると思っていた私は大いに衝撃を受けたことを記憶しています。特に私の大好きな、麺類・パン・果物に糖質が含まれていて、摂取制限リストに入っていたのは、その情報が正しいと頭では理解できたにも拘わらず大いにショックを受けました。

    それ以来、それらをキッパリと止めていれば、今頃スリムな体型に変身できたのかもしれませんが、相変わらず、パスタ・近所の美味しいパン屋さんのパン・月一で楽しみにしているフルーツは続けています。これら

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    2018年02月25日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    人類の進化の過程、食の変遷、そして現代人の食事と何を食べるべきか、書かれていました。
    とても面白かった!
    よく勉強されている方だなと感心しました。

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    2016年11月11日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    とても内容が濃い本です。糖質制限ダイエットの紹介本かと思うとヤケドします(笑)。糖質制限の健康面での素晴らしさを紹介するところから始まり、そもそも糖質とは何か?如何にして人類は炭水化物(糖質)を食べるようになってきたのかという命題に踏み込んでいます。後半部分は糖質制限ダイエットとは離れて、生命の発生と進化を食物とエネルギーの観点から論じており、読み応えのある内容になっています。数々のエビデンスに著者の考えを加えてあり、農耕の起源に関する所は特に楽しんで読めました。

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    2016年07月15日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    うーむ。本人も「大胆な仮説」と書いてあるからあれっちゃあれだけど。
    とはいえ、ただの妄想では?って思うし、仮設間の矛盾も多いし(進化は何万年の時間がかかるとかいいつつ、パンダは1週間で変わるとか、、)
    そもそも、炭水化物はやっぱり必要だと思う。

    どこまでが真実かはわかりませんが、非常に面白かった。
    よくある、血糖値が高くなるのを抑えてインスリンが分泌、しぼうを増やす、という話はもちろん、脳の唯一のエネルギーがブドウ糖であり、そのための糖新生が脂肪を減らす?という話も非常に細かくかかれている。
    頭を使いすぎると痩せる、というのもあながちなくはないハナシではないのではと思った。
    それだけにとどま

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    2024年09月01日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    いいねぇ。題名が。
    このパワフルな 題名こそが 意味があるのかもしれない。
    『糖質制限』というより 『糖質 ノー』と言う感じ。

    なぜ 糖質制限しなければならないかを
    外科医である 著者が 自ら実践し、
    スマートになり、二日酔いがなくなり、よくねむれる。
    そこから
    糖質制限とは どんな意味があり、
    なぜ間違った糖質への理解があるのかを追求する。
    糖質は 栄養素ではなく まさに嗜好品だとさえ言い切ってしまう。
    バランスのとれた食事とは 平均値から生み出された経験値であり
    科学的根拠があるわけではないと言い切ってしまう。
    現在の 栄養学会 カロリーの考え方 糖尿病患者への対処
    などを 徹底的に た

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    2016年07月17日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    半分読んだ。白色ワセリンとバンドエイド社の「キズパワーパッド」購入。ホントに痛みが無くなりびっくり。治りも早かった。

    この治療法、信じます。

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    2014年05月18日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    けがややけどは消毒して傷薬を塗るのではなく、きれいに洗った後、白色ワセリンを塗ったラップで覆って自然治癒力に任せた方が、痛くなく、早く、きれいになおるという、びっくりするような主張の本。
    一見「トンデモ医療」の本のように見えてしまいますが、読むと宗教がかった思い込みのものとは正反対で、著者は形成外科の経験のある医師であり、生物学的な現象の機序を明らかにしており、自分自身の体での実験も行っているとしていることで、ものすごく説得力を感じました。
    とはいえ、あまりにもこれまでの常識とかけ離れているので、直ちに実践するには相当勇気がいりますが、次回自分自身のけががあったときには、必ず念頭に置いておきた

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    2014年03月24日
  • 医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する―糖質制限食と湿潤療法のインパクト

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    これまで根拠なく定説になっていたものには調べると違うやり方の方が良いものが散見される。糖質制限も湿潤療法もその一つ。以前から糖尿病食は炭水化物が多過ぎると思っていたし、食事指導をすると患者さん達からもこんなに食べるの?と疑問の声が上がったものだった。

    私も数年ぶりに低炭水化物ダイエット中。さて、どうなりますか。

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    2013年10月30日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    消毒で何をしているのか。
    何が死んでるのか。
    考えたこともなく、子供の頃はオキシドールぷらす赤チン。
    途中から赤チンは良くないと母がいいだし、オキシドールに。
    それが当たり前と思ってきた。
    理由も考えずに…怖いなぁ。
    いろんな意味で、なんで?って思い直すことの大切さに気付いた。

    スキンケアで、肌が弱い私はいろいろ試して今洗いすぎない&塗りたくらないにたどり着いたのだけど、それでよいのだとこの本で確信。
    皮膚のなんたるかをもっと知りたいと思う。

    この著者の本、他も読む予定。

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    2013年08月15日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

    Posted by 読むコレ

    一人でも多くの方に読んでいただきたい本。
    単にヤケドや傷の手当についてだけではなく
    細菌(常在菌・通過菌)、皮膚の再生、生物の進化等々
    隅から隅まで納得する。
    体験的に気づいてたいた事を説明してもらった爽快さ。
    医学は科学ではないのだな…とも実感した。

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    2013年05月22日