夏井睦のレビュー一覧
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湿潤療法の生みの親、夏井先生の衝撃の書!
切り傷や火傷なら、消毒液ではなく傷口の汚れを洗い流す「水」と傷口を覆う「サランラップ」と鎮痛効果が期待出来る「白色ワセリン」があれば、自宅でキレイにしかも短期間で治せるって話、貴方は信じられますか?
何よりも治療前に半信半疑だった患者さんの傷口がキレイに完治した結果が治療法の正しさを証明しています。
では、なぜ簡単で効果的な治療法があるのに医学界で共有されないのか。その理由についても多くのページを割いて解説しています。
昔は、今では考えられない危険で治癒効果の無い瀉血療法や水銀療法などが当たり前だった時代が確かにありました。当時の医者もいくら治療しても -
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少々くどくて、独善的でホンマかいなと思うところもあるが、湿潤療法なんてこないだ会社の休憩コーナーにも張り紙があったし、常在菌の話など、回虫博士にも通じるところがあって、ここらへんの菌も含めて人体のトータルなバランスを重視する考え方は強まっているのだろう。
なんで大腸吻合部を消毒しないでOKか(できるわけないのだけれど)なんて疑問を持った、著者の論理思考は分かりやすい。
主婦手湿疹は白色ワセリンで一日数回ワックス掛けすれば治るということだがウチでも実験してみるか。
創傷治癒機能が転用されて脳神経系ができたという仮説は面白い。あとMRSAの分裂が普通の菌に比べて遅いという話にも納得。 -
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最初に読んだ「ケトン体が人類を救う」が著者の経験と臨床に基づく、人類のエネルギーはケトン体だった説(胎児、新生児への検査を踏まえて)だったのに比べて、こちらは人類がなぜ炭水化物食に転換したかという壮大なテーマのため、著者が想像の翼をはためかせた仮説感が強い。もちろん、そこは著者自身も承知の上なので、一つの面白い話として読むにはいいかもしれない。例えば、牛やパンダがなぜ草や竹だけで生きていけるのか、当然のこととして考えたこともなかったし、人間も食べた物の栄養がそのまま変換されて生きているように思っていたが、体内に共存する菌がいて、しかもそれが作り出すものを栄養とするというのは私にとって新鮮で目か
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前半は、糖質、炭水化物ダイエットの本なんだけど、how toではなく、その科学的根拠みたいなことの解説というところ。
後半、その議論を踏まえつつ、生命の進化、人間の農の進化、文明論に展開していく。仮説ではあるけど、かなり説得力のある話しだな。とてもスリリング。
一番、「へ〜」だったのは、草食動物の話し。例えば、牛とか、草を食べているけど、草自体は、牛の栄養にはなっていない。腸内細菌がコロニーをつくっていて、最近が草を分解して、栄養に転換する。で、その栄養とか、細菌自体を牛は吸収している、という話し。なので、胃袋がたくさんあるらしい。
人間も腸内に細菌がいるわけで、人間と腸内細菌は、共生し -
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「炭水化物が人類を滅ぼす」
タイトルがショッキングだったので買ったが、そのまま放ってあったので読んでみた。
糖質制限でやせることが書いてあるのだろうと思ったがそれははじめの方だけで、デンプンを含む糖質というものが体にとってどういうものであるかを説明している。
そして、糖尿病治療のやり方の問題点や食物カロリーの問題点など身近な問題を解説している。
後半は生命進化から見た糖質(ブドウ糖)役割、哺乳類にとっての糖質の必要性、そして農耕と穀物(デンプンを含む糖質)と人類の関係などが書かれており、糖質制限でやせると言うこととはまるでかけ離れた内容だ。
面白くはあったが、本書のタイトルはあまり適切とは言い -
Posted by ブクログ
糖尿病予備軍に入った母が炭水化物を制限して予備軍脱出に成功したので、私も真似て1年ほど前から炭水化物を取るのは一日一食。このマンガで言う「プチ糖質制限」をしていました。
結果1ヶ月に1㌔ペースで体重が減り、今では夕食に炭水化物を取ると翌朝胃もたれを起こす傾向があるので、このマンガを手に取り、もっと詳しいことを知りたくなりました。
炭水化物(糖質)が体に与えている影響や低血糖症については勉強になりましたが、お米やパスタが大好きで、肉はあまり好きじゃない私には実践したいと思う内容ではありませんでした。
マンガではなく、新書を読んだ方が説得力・納得感があるかもしれません。