夏井睦のレビュー一覧

  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    西洋医学のセオリーからは反しているのかもしれないけれど、一通り読んでみると肯けるような。著者の経験から言われるとぐうの音も出ないというか。
    この本以外にも、最近は石鹸で身体を洗うな!だったり、歯磨き粉+歯ブラシで歯を磨くな!だったり、殺菌する行為そのものに異論が出ているような感じがあります。徐々に科学的なエビデンスが集まって、ちゃんと学会でも議論されて、より良い医療が実現していけばそれはとても良いことなんじゃないかと思います。

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    2017年03月27日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    すごい標題。

    ダイエットを期待して手にする本と言うよりは他の糖質制限食に関する本の補完をする内容かも。

    人類の歴史から穀物が、糖質がどのように根付いてきたのか、日本でどのように1日三食と米が根付いてきたかの壮大な著書の物語が描かれています。

    糖は疲労回復が早いが、麻薬性があるとのこと。

    昔から言われていた良いとされる常識に著書はくさびを打つ。

    臆せずに仮説をアウトプットすることが研究者としての使命である、との考えには共感します。

    単に妄想ではなく、なんとなく世間に存在する常識に、糖質の視点から仮説の根拠となる数多くの参考文献が紹介されていることからも研究者らしさが感じられます。

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    2017年01月17日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    本のタイトルは軽い内容だが、内容的に皮膚の構造や痛み、痒み、神経系や生物の話まで多岐に渡り読み応えがある難しい内容であった。

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    2016年12月18日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    前半の糖質制限の話と後半の人類史の話との差が大きい。
    とりあえず、夕食は炭水化物を抜く方向に。ためしてガッテンも参考にしつつ。
    糖尿病学会への不信感は免れないね。食い扶持がなくなるってのはその通りだと思う。

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    2016年09月14日
  • やせたければ脂肪をたくさんとりなさい ダイエットにまつわる20の落とし穴

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    カロリー神話は、消費するエネルギーを固定的に考えるところが間違い。摂取エネルギーと消費エネルギーは相互に依存している。
    炭水化物は満足度が低いので、摂取カロリーが多くなりやすい。
    摂取カロリーが低ければ代謝率が下がり消費カロリーが少なくなる。体重減による消費カロリー減より多くの消費量の減少が見られる。
    カロリー制限は、レプチンの減少、コルチゾールの上昇でうまくいかない。
    1カロリーは1カロリー、ではない。人間の体は閉鎖系ではないので、体重には当てはまらない。
    タンパク質はグルカゴンの分泌を促しインスリンの生成を妨げる。
    タンパク質の熱活性効果。
    エントロピー増大の法則。
    カロリーが一定なら、脂

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    2016年09月07日
  • 医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する―糖質制限食と湿潤療法のインパクト

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    パラダイムシフトが起こる時には、推進派と慎重派がいて、それには専門性が高い医療関係者に起こりがちだと。
    それは今まで勉強、経験してきた知識を手放せないから。
    それのせいで、本当に合理的かつ科学的なものに蓋がされたままになりがち。
    時代によって正しい知識と言うものは変わっていくことを理解する必要性を感じました。

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    2016年08月08日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    内容としては凄くおもしろいんだけど、自分としては糖質制限の知識が欲しかっただけなので細かい情報量が多すぎでした。

    炭水化物の起源や動物の血糖値など色々な部分で掘り下げてるところは読み物としておもしろいけど、今必要ではなかった。

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    2016年08月03日
  • やせたければ脂肪をたくさんとりなさい ダイエットにまつわる20の落とし穴

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    中々難しいところは多々あったけど、それとは別に分かりやすくまとめられていて、栄養学の知識がない人にも読める。
    あとがきの夏井さんの文章の締めには唸るものがあった。



    ・糖質制限で間違ってはいけないことは、糖質制限をする時はしっかりタンパク質と脂質を摂ること。
    何故なら身体がブドウ糖を必要とする時に、糖新生が起こりタンパク質が分解されるから。


    ・食事誘発性熱産生はタンパク質を摂った時はカロリーの30%が消費されるのに対して、糖質のみ摂取の場合はカロリーの6%しか消費しない。
    因みに1日の食事誘発性熱産生は総カロリーの1割を占める。

    ・神経伝達物質のセロトニン、ドーパミン、アドレナリンな

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    2016年07月20日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    「傷はぜったいに消毒するな」という著書

    人類は数百年前まで1日2食

    糖質制限
    「米、小麦(うどん、パスタ、パンなど)、蕎麦
    →原則的に食べてはいけない
     玄米も血糖を上げるので避ける
    「砂糖が含まれているもの、砂糖が味付けに使われているもの」
    →食べてはいけない
    「肉、魚類、卵」
    →いくら食べても大丈夫
    「大豆製品(豆腐、納豆、枝豆など)」
    →いくら食べても大丈夫
    「野菜(葉物類など)
    →いくら食べても大丈夫
    「野菜(根菜類など)」
    →芋類、ニンジン、レンコンなどは糖質が多く、食べないほうがよい
    「キノコ類、海藻類」
    →いくら食べても大丈夫
    「果物」
    →アボガドは食べてもいいが、その他の果

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    2018年11月25日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    体型に問題意識はないのだが、後半の生物学的、人類史的な視点がおもしろそうだったので読んでみた。

    国が発表している食事バランスガイドは、日本人の平均的な食事を基にして作られたもので、栄養学的な根拠はない。食品のカロリーは、食べ物とそれを食べて出た排泄物をそれぞれ燃やして発生した熱量の差を基に、人間の消化吸収率や腸内の分解効率を掛けて計算したもの。

    筋肉は安静時や軽度の運動時には脂肪酸を使っている。脂肪酸からはブドウ糖に比べて1分子あたり4倍のATPが作られるため、効率が高い。激しい運動のときには、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを分解してブドウ糖を作る。脳・網膜・赤血球は、水溶性のブドウ糖

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    2018年10月31日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    生態系としての皮膚の科学

    切り傷もやけども消毒して乾かすのは邪道
    消毒は細胞膜蛋白を破壊してしまう
    しかも細菌は細胞膜の上に固い細胞壁を持っており
    鎧を持たなう皮膚の細胞の方が先に攻撃されてしまう
    消毒してカユミや痛みがあるのは攻撃されているから
    更に膿や血液があると殺菌の前に膿の蛋白と結合して
    バイキンを殺すという目的を果たさない

    細胞の乾燥は傷みと死を意味する
    肌も同じである
    カサブタは皮膚のミイラであってその死骸である

    傷は空気に触れないように乾燥を避けて包めばいい
    白色ワセリンなどを塗ってラップで包むだけでいい
    毎日取り替えるだけで痛みも取れ動くこともでき早く治る

    皮膚には細胞

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    2014年09月28日
  • マンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』~最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!~

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    糖質制限で悩みを解決した女性の体験談が複数描かれている。
    肥満から適正体重に減量、
    生理痛の改善、
    拒食症の克服など。

    糖質制限は裏返せばたんぱく質脂質をしっかり摂れということでもあるので、足りていない人には健康増進が期待できるだろう。

    また、糖質には依存性があるといわれている。食事も快感だが、依存から脱却して「お腹がすかなくなった」という静かな心もまた快感であろう。

    かくも楽しい糖質制限ではあるが、監修者の夏井氏があとがきで書いているように、糖質制限を簡単に実践できる人もいるが、甘いものがやめられず挫折する人もいる。代替品や脂質の摂取など、甘いものが食べたいという衝動に対処するためのヒ

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    2014年09月07日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    ネタバレ

    夏井睦の第二弾。
    といっても、「炭水化物が人類を滅ぼす」よりこちらの方が先に書かれた本だ。

    「炭水化物…」と違って下心(ダイエット)がなく読んだので、
    内容よりも、
    著者の自分の得た知識や情報を世の中の人と共有したいと思う気持ちや、
    パラダイムに疑問を持ち、素直に力強くその疑問を追及していく姿勢に、
    心を打たれた。

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    2014年04月15日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    ネタバレ

    ご飯やうどんは消化には良くない。肉や魚のほうが消化が良い。
    シメのラーメン、が逆流性食道炎の原因。

    二日酔いの原因は、糖質。

    澱粉は食べやすい。パンやご飯。
    糖質は糖質を呼ぶ。糖質切れのイライラ感を解消するために、更に糖質を摂る。体は満たされているのに、更に糖質をとる。

    果糖ぶどう糖液糖に注意。

    食べることが楽しみになったのは、澱粉と砂糖を摂るようになったから。本来、食は生存のためであり楽しみではないはず。

    糖質は麻薬と同じ。ベトナム戦争のマリファナと同じ役割。

    カロリーはいいかげん。

    草食動物は、消化管が長く複雑。

    最初に絶食断食をすることで、千日回峰行のような低栄養でも行き

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    2024年09月20日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    わけあって再読。
    数年前に読んだときは、傷はどうやって治っていくかのの説明にふーんと思ったことくらいしか覚えていないけど、今読み返すと、それ以上に「やけど」の治療に革命的な変化をもたらしていることに目を引かれた。
    これ、いまだに旧式の治療法を実践しているところはあるんだろうか?っていうか、まだ旧式が主流なんだろうか?

    今のところ重度のやけどを負う予定はないんだけど、もし自分の身に何か災害が降りかかってきて、旧式治療万歳の病院にかつぎこまれたら、と、ちょっと戦慄しちゃう。

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    2013年08月04日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    普通に処方を知りたければ「うるおい治療」のすすめを読めばいいと思う。
    でもこの本はこの本でとても面白かった。
    パラダイムシフトの概念とか医学や科学の歴史とか考察がてんこ盛りだ。
    かなりマニアックな内容だと思うが、とても読みやすく書かれている。
    最後の章はちょっと眠くなってしまったけど(笑)

    モノクロとはいえ、怪我の写真が出てくるので苦手な方は注意。

    ピーターラビットのポターが科学者だったとは驚いた。
    絵本出すのだって厳しかった時代だものね。

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    2012年12月23日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    【皮膚】生物学の視点から皮膚の傷に対する治療の在り方をゼロベースで考え直し、現代の治療法の問題点を掲示しながらも素人にもできる傷の治療方法を提案しているというかなり濃い本。皮膚の傷に関して、医学の歴史的な発展の流れについて分かりやすく説明をし、どこから現代の治療法が生まれ始めたのか、原因は何だったのかを突き止めている。この例から話のレベルを一つ上げて、医学という世界の中で起きている問題、パラダイムシフトについて、さらに生物進化と皮膚の関係についての考察もかなり面白い。この本で言及されていることが事実であるならば、もはや文化レベルにまでなってしまった日本人の清潔習慣をどのように変えていくべきなの

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    2012年10月27日
  • 傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~

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    消毒に根拠がなかったという事実に驚愕しました。油ぐすりを塗るといいというのは昔から感じていたのですが、傷を乾かさないコトがいいという仕組みであるコトを知ってワセリンは必需品になりました。

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    2012年06月29日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    炭水化物が身体に良くないのは分かってはいるんですけどね…。これからも摂るのを止める事はないでしょう。だって美味しいんだものwでもちょっと控えめにするかも。
    個人的には8章の糖質から見た農耕の起源が面白かったです。穀物栽培や定住生活の歴史や考察を興味深く読みました。面白かった。
    7章はちょっと難しかったです。専門用語が頻発して。でも自分がいかに地球の歴史についてなにも知らないか再確認できました。全球凍結とか初めて知りました。今度勉強してみよう。

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    2025年02月10日
  • 炭水化物が人類を滅ぼす~糖質制限からみた生命の科学~

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    人間初期のライフスタイルや穀物の歴史などについても書かれており、読み物としては面白く、論理的であると思います。これで本当に健康になるなら手軽です。

    ただ、様々な本を読んでいると、炭水化物抜きには賛否あります。
    脂質過多になり、血液がドロドロになるとか、筋力がおちるとか、眠りの質が落ちるとか。
    本書では、炭水化物を昼食で食べると午後眠くなると書いてありますが、他の本では、昼食で脂質が多いと午後眠くなると書かれていました。
    大混乱です。

    炭水化物の良し悪しや、睡眠時間はどれくらいが適切かなど、書籍によって意見が分かれるものは、本を鵜呑みにせず、個人が自分に合う方法を試行錯誤することが大事なのか

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    2024年03月21日