水月昭道のレビュー一覧

  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    男性より専任職の比率が低く、不安定・低所得の非常勤が多く、文系・語学系が多く、結婚すると研究者としては下位とみなされる。高学歴であっても、チカラと発言力を持たない。

    社会的・金銭的評価の伴わない高学歴。高学歴そのものが幸せをもたらせばよいのだけれど。

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    2016年05月07日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    うーん、自分も全く似たような状況をたどっているけど、ある程度現状には満足しているし、考え方の問題じゃないかなあと思う。あとあきらめ?
    専門職に就きたいと思っているわけではないし、研究がしたいわけでもないから、そう思えているだけかな。

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    2015年09月08日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    【制度に乗れたか否か】
    高学歴貧困女子とそうでない人の違いは何か。「制度」に乗れたか否か、この一点だ、と。乗った人は、それがコネであったとしても自分の実力と考え、乗れなかった人は仕方がない理由をこじつけられる。

    何も女子に限ったことではないのでは、とも思うのだが、しかし女子教育という制度がまた、女子をある枠に当てはめようとする。高学歴はあるとき場違いにもなり、ますます居場所が狭くなっていく。

    高学歴貧困になるかもしれない娘を持つ身としては、冒頭からしばらく続く愚痴というか弱音というか、喜べないそれにジットリとした気持ちで読み進める。
    救いがない。

    最後の「アート系高学歴女子のなれの果て」

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    2022年06月01日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    高学歴を手にしたら、やりたいことができて、お金も稼げるというのは幻想なのだろうか?
    もちろん、学歴がないよりあった方がいいのだろうけど、学歴があっても幸せになれるとは限らないのだなぁと改めて感じた。

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    2014年06月17日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    ここで出てくる高学歴とはAランクの院生。40近くになっても非常勤講師等の不安定且つ低所得の女性達。特に人文・社会系を専門としている女子は理系と比較して教授への道は絶望的であり、なのに多くの女性は理系にいかずに・・・(ま、理系にいっても厳しいんだが)

    娘2人をもつ私とすれば間違っても『パパ、あたい言語学者になるでー!』なんて言い出したら死にたくなるような悲しい現実。ま、ビッチだから心配ないわw

    で、一番印象に残ったフレーズが

    『磨き過ぎた女子力はもはや妖刀である』

    磨き過ぎた女は、自分はもはや抜き身の刀が持つ妖しい光しか放っていないことに気付いていない・・・・

    あっ、そういえば私の同級

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    2014年05月22日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    ネタバレ

    「高学歴ワーキングプア」の作者監修の高学歴シリーズ第2弾。


    非正規(非常勤講師)となってしまい不安定極まりない環境におかれ、研究上、職務環境上、生活上問題を抱える女性高学歴研究者の内状が大変勉強になった。

    私も女性ではないが、元高学歴ワーキングプア状態を5~6年経験したものから言わせていただくと


    「事実は、ご縁とタイミングが良かっただけある。しかし、専任教員になった人間は決してこのことを認めたらがない。」(p43)

    これに関しては同意できませんね。特に私のまわりにいる人々(研究者)は不遇の期間が長かろうが短かろうが皆さん同じように「ご縁(運)とタイミングだよね!」って言ってます。

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    2014年03月28日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    女で未だテニュアのないPDの研究者(のたまご)である私は、まだ「実力があればテニュアは得ることができる」という理想世界を信じている方です。

    でもたとえ今後テニュアという特権を得たとしても、それを自分の実力のおかげだと正当化して得られなかった人を仕方ないと考えるような、排除の論理を振りかざさないようにしたいと改めて思いました。

    あと、今のように私が非常勤の立場を楽しめるのも、今は一時的に学振のおかげ、そしてそれが切れたあとも楽しめるとしたら、旦那や比較的余裕のある実家の存在や自分が女であることの「おかげ」であり、それは裏返せば自分の首を絞める甘い蜜であることを再確認しました。

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    2014年03月04日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    20年間で大学院生が激増しているという事実に驚いた。日本では大学院生の就職先がないために、高学歴を身に着けたがゆえに皮肉にも経済的独立が困難になる。

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    2013年12月07日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    大学院博士課程を修了しても仕事がない、そんな人が多いらしい。修了したあとの正規雇用への就職率がだいたい半分くらいと、半数の人しか就職できず、残りの人たちは一時的にフリーターとして働かざるを得ない。そんな状況であるらしい。

    博士課程とは、学部を卒業したあと修士課程として2年間勉強し、それが終わったあとに始まる課程(最低3年間)である。博士論文を提出し修了すると、○○博士との肩書きがつく。

    こんな何年間も勉強ばっかりして研究してようやく終わっても、半分の人には就職先がないというのは酷な話だ。

    なぜそんなに就職先がないか。
    就職先の一つとして大学の助教授、准教授、教授へと続く道を考えた場合だが

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    2013年10月26日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    前半は結構納得したり、よくぞ言った、みたいなとこあったけど、後半きれいごとでまとめすぎかなぁ…。
    前作読んでないので読んでみたい。

    自分はまだ恵まれてる方だとポジティブに考えることができるけど。

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    2013年08月20日
  • 他力本願のすすめ

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    他人に頼るのではなく、身に起きたことは、天からの授かりもので、自分の人知を超えたものである。
    天命を引き受け、感謝する気持ちで日々臨む。

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    2013年02月09日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    大学院重点化というのは、文科省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失わん都執念を燃やす"既得権維持"のための秘策だったのである。
    折しも、九〇年代半ばからの若年労働市場の縮小と重なるという運もあった。就職難で行き場を失った若者を、大学院につりあげることなどたやすいことであった。若者への逆風も、ここでは追い風として吹くこととなった。
    成長後退期に入った社会が、我が身を守るために斬り捨てた若者たちを、これ幸いとすくい上げ、今度はその背中に「よっこらしょ」とおぶさったのが、大学市場を支配する者たちだった。

    先輩が研究室においていった本。大学経

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    2012年10月28日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    大学院=高学歴と仮定して、大学院博士課程に進んでも就職できない人がたくさんいます、そしてそれは国家的な陰謀(で、自分は悪くない)という主張。
    まあ、言いたいことは分かるし、確かに目的なく大学院に行く(行かされる?)人もいるんでしょうが、、、
    ただ、諦めに終始している気がして、もうちょっと主体的に行ってもいいのかもしれないなあ、と。
    考えてみるネタとしては、格差社会問題と並んでいい話だと思いますが。

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    2012年10月08日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    著者が博士出身ということもあり、生々しい問題を感じ取ることができた。が、逆に博士出身によりかなりバイアスが掛かった論理が展開されている風にも見れる。
    いまや高学歴ワーキングプアは珍しい問題ではないがゆえに、積極的に解決しようという風潮もない。
    これは世界レベルではなく、日本独特の問題であるから、既存の解決策などなく困難なのは理解できる。
    博士過程に進学した学生の自己責任一点張りという雰囲気も良くないと思う。
    昔博士過程に進もうとしていた自分の命知らずさを実感する。

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    2012年08月04日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    博士号を取ってもなかなか就職先が見つからない先輩。
    やたら大学院進学を勧める教授陣。
    コネで論文をアクセプトしてもらう人。

    研究ってもっと純粋なものだと思っていたのに、大学で見た現実は少し違った。
    もちろん純粋に社会貢献や真理追及を目指す人はたくさんいるのだが。

    疑問を持ちつつこの本を読むと、がっかりした。研究と教育の場にそんな事情があったのか、自分が食べていく為のビジネスだったのか、と。全ての教員がそうだとは思わないが、そんな人もいる、という現状を大学院進学前に知っておくにこしたことはない。「先生」という立場の人の言葉を信じ、勧められるまま大学院に進学する人もいるだろう。その前に一度、現

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    2012年06月27日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    博士号の意義とその価値、そして日本独特の大学システムを考える本。
    興味深く読みました。
    実績の無い古参は自ら早く身を引くべきなんですよね。たぶん。

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    2012年06月13日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

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    学問の構造やら本質やらに言及しているのはいい しかしこれを学部生も院生もどれほどの人が読んで納得するかどうか まともに従来の教育に適応してきた人ほど抵抗あるんじゃないかな これ一冊で割りきれる人にはなんら問題ないよね 足掛かりになればいいかなという意味では良い本か

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    2012年04月27日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    本当にこんななの??と思う反面、完全否定は出来ないです。学歴の序列は当然の世界ですからね。ちらっとロースクールの事も書いてあります。法学系に関しては、ポスドクはかなりロースクールの恩恵を受けたらしいけど、また新たなワーキングプアが作られているという矛盾。

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    2013年10月23日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    博士号を取得しても大多数の人が正規の就職を得ることができない。それは、大学教育機関の仕組みそのものにゆがみがあるからである、という主張の本。日本という国の国益を考える際、技術や知識に優れる博士号取得者を量産し、彼らに適切な仕事をしてもらう、というのはとても合理的なことだと思う。しかし、量産するだけして、生活を保証するようなまともな仕事はないといういびつな構造になっていることにはっとさせられる。そのことに気づけたのは本書を読んでよかった点である。第一部は上記のような感じなのだが、第二部からちょっと語り口が変わってしまったような気がする。まるでお坊さんが説法するかのようだ。「ご縁」という言葉が多用

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    2012年01月09日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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     少子化なのに大学院が増えて,博士号とっても正規雇用がない人がもうずっと増えている。著者もその一人で,三年前にも『高学歴ワーキングプア』を書いて,かなり売れたらしい。著者は仏教家,名前は法名?

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    2011年10月29日