水月昭道のレビュー一覧

  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    専門性が極めて求められる大学院はほとんどの大学に備わっています。
    国の支援による大学院システムが学生搾取へと繋がるプロセスを見出した本です。

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    2023年07月29日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    ネタバレ

    高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書) 新書 – 2007/10/16

    大学院(特に文系)に進学したら地獄にまっしぐらです
    2016年1月14日記述

    水月昭道氏による著作。
    2007年10月の本である。
    ただ指摘している事は全く古くなっていない。
    残念ながら現在進行中のままなのだ。
    本書内では主に文系の大学院進学者を想定している感じ。
    理系だともう少し具合が違うのだろうか。

    自分も文系で大学院進学は厳しいとは認識していた。
    しかしここまでとは思わなかった。
    大学院重点化策のあまりにずさんな、あまりに悲惨な、あまりに理不尽な結果に怒りを覚える。
    大学院重

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    2023年06月22日
  • 「高学歴ワーキングプア」からの脱出

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    「高学歴ワーキングプア」からの脱出。水月昭道先生の著書。高学歴博士が高学歴博士という事実だけで評価されて尊敬された時代は過去のものだし、末は博士か大臣かなんて言葉はとっくに死語。全ての高学歴博士がきちんと評価されて尊敬されることが本来あるべき姿だけれど、全ての高学歴博士をきちんと処遇するほどの余裕は今の時代にはないのが悲しい現実なのかも。高学歴博士というだけでは生きていけいない。高学歴博士たちもコミュニケーション能力やしっかりとしたコネや人脈を持つ高学歴博士じゃないと生き残れない現実に直視すること。

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    2020年09月26日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

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    アカデミア・サバイバル―「高学歴ワーキングプア」から抜け出す。水月昭道先生の著書。就職できない博士号取得者、「博士」たちが報われない日本社会の問題点を指摘した良書です。2009年に発売されたものだけれど、高学歴ワーキングプア問題、ポスドク問題は現在も続いているようだし、根本的な解決には程遠いように思います。

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    2018年08月09日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

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    高学歴ワーキングプア著者の新刊。
    本気が冗談か分からないところもあるが、大学を取り巻く様々な問題に正面から切り込んでいる。
    こんなことまで書いていいのかなと心配になるところも。
    業界関係者(?)必読。

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    2014年11月14日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    著者と同じ立場の者として、首が折れるほどうなづけるところがたくさんあった。語り口も軽妙で楽しい。前作も読んだが、今回は多少毛色が違って、「学問とはなにか?」「研究とはなにか?」ということも触れられていた。いろいろ思うところはあったけれども、著者のメアドも載っているので直接意見をぶつけてみてもいいかなとも思った。ここまでやってみようかと思ったのは初めてかも。

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    2012年09月17日
  • 他力本願のすすめ

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    実は宗教書ではない。
    むしろもっと広く、対人関係や生き方について、「ハッとさせられる」視点を提供してくれるなかなかの一冊。

    「自力」は「努力でどうにかなる」と考える。
    「他力」は「努力ではどうにもならないことが多く存在するが、それらは(仏から)何らかの意味を与えられている」と考える。

    つまり、ただ単に「頼る」のではなく、「他者に委ねている感」からスタートして、日々を生きてみようという提案。

    実際、毎日を生きているとしんどいことは多い。
    勉強しても、働いていても、ただ生きていても、しんどい。
    この本を読んで思ったのは、「努力すれば何とかなると思ってるからこそ、しんどく「なってる」ことも多い

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    2012年03月20日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

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    今回この本で明らかになっているのは「大学での生き残り術」です。ここまで裏と表を知り尽くさなければ生き残っていけないのは、どこの社会も一緒だと痛感しました。

    先日、小耳に挟んだのですが、僕の昔の知り合いが某研究機関に就職したそうです。別に、その人とは親しくもなかったので、こうして俎上にあげることはなんだか少し気が引けるんですが、彼女のようなエリートが別にこんなチンピラの書く書評なんかは歯牙にもかけないことを信じて、書いていきます。この本は供給過多となった修士課程、博士課程を持ついわゆる「ノラ博士」たちがいかにしてアカデミアという閉鎖社会の中で生き残っていくかについて書かれています。

    これはあ

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    2011年09月29日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    実はこの本を書いている作者も2011年の4月以降の身分は未定なのだそうです。ここに書かれているのは『高学歴ワーキングプア』から3年後の世界です。

    最初に僕が読んだのは彼の前作である『高学歴ワーキングプア』よりも先にこっちを読んでしまいました。僕は大学時代に作者と似たような経歴の持ち主にあったことがあるのですが、読んでいて彼のことを思い出してしまいました。彼とはもうおそらく会うことはない、もしくはあっても挨拶すらすることはないであろうということが明白ですが、無事に生きていることを願っています。

    昔よく親戚に『末は博士か大臣か』なんでおだてられて僕もアカデミズムの世界を一度は志したことがありま

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    2011年07月16日
  • お寺さん崩壊

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    お寺さん崩壊 (新潮新書) 新書 – 2016/12/15

    地方寺院の置かれた状況は八方塞がりだ
    2017年10月7日記述

    水月昭道(みづきしょうどう)氏は1967年(昭和42年)福岡県生まれ。
    10年ほど前に光文社新書にて高学歴ワーキングプアという書籍で大学院に進み困窮者になってしまう危険性を世の中に知らしめた。

    今回は実家のお寺(浄土真宗本願寺派)を継いだ後に
    その問題点について著者の問題意識をまとめた本だ。
    (2016年12月20日初版発行)
    大学院時代も含めどうも著者はこういった星の下にいる運命にあるのだろうか。
    そしてそれを世間に発信する役目があるのだろうか。

    本書の途中でも

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    2021年12月23日
  • 「高学歴ワーキングプア」からの脱出

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     それにしても、じわじわと、色々な研究・教育状況に劣悪化が認められる。育たないし、創造も生まれるまい。

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    2020年07月08日
  • お寺さん崩壊

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     減益の兼業僧侶が書く、僧侶の実態。
     日本の宗教観もよく理解できます。
     「坊さんを囲える幸せ」。

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    2017年03月07日
  • お寺さん崩壊

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    著者は、地方のお寺が廃寺の危機にあるという。
    宗教法人は非課税であり、「坊主丸もうけ」とか「祇園のお茶屋の常連はお坊さん」といったイメージも強いが、檀家の減少で住職はワーキングプア状態で、後継者も中々見つからないという。兼業農家ならぬ兼業住職も多いということで驚いたが、たしかにそうなのかもしれない。
    今の日本社会は、一部の熱心な信者を除けば、宗教との関わりが極めて薄い。江戸時代のように、寺を中心とした共同体に縛り付けられるのも嫌だが、葬式でお経をあげてもらうだけという関係の薄さもどうかと思う。
    ただ、地縁がどんどん希薄化していく中で、どうやってお寺と新たな結び付きを見つけ、築いていくかは、中々

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    2017年02月19日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    大学院に行くよりも敢えて留年して新卒者になった方がメリットの大きな国になってしまったのか。キチンと勉強した人が報われない社会に絶望感を覚えます。

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    2017年01月29日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    博士だからといって安定した職場が保障されないとは。書きにくいこと書き切った勇気を応援したくなる。大学組織の在り様も考えさせられる。

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    2016年11月21日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

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    大学人になるためにはこれしか方法ないんだぜ、拾ってくれなくて悲しいいじけちゃう、という本。
    方法はそれだけしかないと思わせる内容はちょっと違うと思います。

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    2016年01月15日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    明治期以降に国家によって推進された教育は、皮肉にも女子を自立や解放に導いたのではなく、むしろ女子に期待される仕事やイメージを具現化させただけである。男性にとって学歴は「地位形成機能」を持つが、女性にとっては「地位表出機能」でしかないp117.そのことを教育史や高学歴保有女子当事者の声を紹介することで浮き出させた本。

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    2015年03月01日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    「高学歴ワーキングプア」著者の近著。
    本気で書いているのか茶化しているのか不明なところもないではないが、現状の問題点をかなり正確に鋭く指摘している。
    誰もが間違っていると分かることが正せないのがこの国の行政の特徴の一つか。
    今後この世界は大きく変化するのか、そうでもないのか?

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    2014年11月06日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    ちょっとひねくれた視点かなと思われるところが無いでは無いが、概ね実態を正確に記述しているのではないかと思われる。
    他人事なら笑い話なのだが、笑ってばかりはいられない。
    まとめのところで出てくる「利他の精神」(この発想は著者が仏門に入っているからかも知れないが)というものが、大学・大学院に限らずすべてのところに欠如していることが大きな問題なのではないだろうか。

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    2014年10月05日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    博士の問題について触れている希有な本。国民の多くはこの問題に関心がないから、アカデミックに関係する人が読者のほとんどだろう。実際、私も現役の大学院生(修士課程)である。研究室の先生(助教)が僕らの就職時に、君たちはいきなりパーマネントだから羨ましいよと言っていたのをこの本を読んで思い出した。博士の危険度は4回生の時に気づいていたので、全力で回避するように頑張ってきたが、全容を知るとやはりという感じである。
    この本や前著「高学歴ワーキングプア」はリスクの認知として学部生が一読すべき本だと思う。

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    2014年07月15日