水月昭道のレビュー一覧

  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    大学院を卒業しても就職口もなく、11.45%は死亡、不詳となる。
    なぜ死ぬほど追い詰められてしまうのか、博士たちを取り巻く環境を説明している。
    社会は博士を必要としていないというのは民間で働いていて納得。正直、院に行くのは本当に勉強が好きな人と、コミュ力がない人(学歴がどうあれ、就職できなさそうな人)という偏見もあって、そうなると前者は研究するんだから、後者が就職できなくても納得できちゃう。
    院に魅力がなくはないというが、常識や人間力は就職してたらOJTで身につくわけだし、課題設定力や解決案策定も、どっちかっていうと大学でやることでは?だったら若者が院にいく理由はやっぱり薄いかな。

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    2014年06月25日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    学歴もそれなりに役には立つがけして女子には特に集背の手形にはならない。むしろめんどくさくする。世の中はゆっくりと変わるのね。

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    2014年05月01日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

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    人文系の研究者、またはアーティストを目指しながら非常勤の仕事で生計を立てている女性達の背後にある問題について論じた本。

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    2014年03月19日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    ○大学院で博士号を取得したにもかかわらず、無職同然となってしまっている「高学歴ワーキングプア」について、その実態を記した作品。
    ○「博士」の意味や取得の難しさはもとより、アカデミズム社会の強烈なコネ、学歴差別、政府の無理な博士増産政策について、現実と理想の狭間を明らかにしている。
    ○これほどまでに勉強して、優秀であるはずの「博士」たちが、ニートやフリーター同然の扱いを受けているのは、大変非効率であると感じる一方で、その社会適合性についての課題も感じた。
    ○なんとか、上手くマッチアップする方法はないものか・・・。

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    2014年03月03日
  • 他力本願のすすめ

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    著者が研究員、教員、職員とさまざまな立場で立命館の大規模な学校から小規模な学校までさまざま渡り歩いて思ったこと・・・「学校とはほんとうに『自力』が好きだということ」。毎日のように「頑張れ」「努力が大事だ」「夢を追いかけろ」と言われる。努力すれば道が拓けるという「自己信仰」が、夢の信仰ではなく、無限の苦しみのループを完成させている。
    それは本当にその通りだと思った。そして、無限ループから著者を救ったのが「他力」だという。自力と他力の比較は面白かった。
    あと、興味をひいたのが、著者がいう他力はご縁があって親鸞さんの影響を強く受けているが、弱いときこそ強い、父はそばにいて暖かく語りける、罪人こそ救わ

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    2013年12月05日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    おそろしい。
    博士課程への進学枠を増やしたかと思いきや、その後のポストは十分に用意されていない…構造上の欠陥をかかえた大学院改革について当事者が厳しい現状を打ち明ける。
    就職できないのは自己責任、の一言で済ませるのは当事者の人生や社会の損失といった点から失礼だというのが分かった。

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    2013年10月21日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    自分の知り合いかと思う人ばかりの話…。自分も含めて。
    大学院に進学する前に読んでおきたかったな。
    研究室の先生如何で、退院後の運命が決まるのは本当。
    正直、こんなレベルで大学教授でいいの?って人多すぎ。
    自分もある意味フリーター状態なわりにまだ恵まれてる方だけど、この先どうなるのか、大学院生の今後を国なり大学が真剣に考えてほしい。

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    2013年09月05日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    本書の方が、著者の第2作目『ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院』より、著者の主張が客観的かつ冷静にまとめられており、それが伝わってくる。

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    2013年04月05日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    ネタバレ

    周りを見渡しても、高学歴ワーキングプアーはあちこちにいる。ずっと親のスエをかじり続けてる、高学歴ニートとか高学歴ひきこもりとか。
    どんな形であれ、学んだことは生きていくために活かしていくべきだと思う。社会の中で働いて、誰かの需要に応えることができるだけの技術や能力を身につけて、それで賃金を得て、食いたいもの食って好きな服買って、どこかに住んで、そのために学ぶんだと、オレは、思う。
    文系も理系も、分野によっては、ほとんど社会で使い物にならない場合もある。お勉強するための勉強、みたいになっている人も見てきた。
    親の金がたくさんあるのなら、それでも良いんだと思う。そういうところから何か新しい学問の発

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    2013年03月22日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    誰も使わない橋を作れば批判があるが、就職できない博士を社会的資本を投入し、大量に生み出している現状は認識されにくいという部分はなるほどと思いました。

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    2013年01月03日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    大学院博士課程へ進学する人が、少子化に対する大学の経営的な思惑と、文部科学省の政策にはまってしまい、気がついたら不安定な仕事しかない実態に驚いた。

    真面目に論文を書き、研究をしている博士が社会の中で活かされる世の中であってほしいと思う。

    大学教授、准教授、専任講師を自前で雇わず、アウトソーシングして安く抑えようという大学側の経営姿勢が、一般企業と変わらないことにも驚く。

    有名人が教授として教壇に立つことはテレビで見聞きしていたが、大学の知名度を上げること、学生の定員を満たすために、有名人を特任教授として招いていると知り、なるほどそういうことだったのかと合点した。

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    2012年08月04日
  • 他力本願のすすめ

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    著者の視点での他力の解説に思えるが、ややもすると何でも他人任せのように思えてしまう「他力」を、そう思わせないような内容になっている点はいいと思う。

    本書の中で印象的だったのは「お布施」の話。お布施は願いを叶えてもらうために払うのではなく、最も強く執着してしまう「金」を渡すことで少しでも執着心を引き取ってもらうというお話。

    文章(というか親鸞の台詞)が軽すぎるきらいはあるが、それも読みやすさに繋がるか?

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    2012年05月15日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    高学歴ワーキングプアについて知りたくて読書。

    人的資源の再生産に失敗している現状の日本や大学院卒のポスドク問題などについて知ることができる。本書を読むと日本の教育改革はピラミッドの下からではなく上からやったほうがいいと感じる。

    内容柄仕方ない面がもある仮名での登場が多く現実味が薄く感じてしまう。

    読書時間:約45分

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    2012年04月20日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    内容が良いだけにただの大学院の問題ととらえてはもったいないかもという印象。本文中でも引用されている城さんや本田さんの本も併せて読むと社会構造の問題としてわかりやすいかも

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    2012年04月07日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    僕の「一応の」将来の夢は大学教授ということになるのだが、その大学がいかに旨みの少ない場所なのかということが切々と描かれた本。やっぱり自分で新しいものを作るしかないかなーという気がしてくるNE!

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    2012年03月15日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    九州大学大学院博士課程修了、同志社大学非常勤講師・立命館大学衣笠総合研究機構研究員(当時)にして、浄土真宗本願寺派に得度した水月昭道氏(1967-)による、大学院重点化政策批判を中心とした「高学歴ワーキングプア」論。

    【構成】
    はじめに
    第1章 高学歴ワーキングプアの生産工程
    第2章 なぜか帳尻が合った学生数
    第3章 なぜ博士はコンビニ店員になったのか
    第4章 大学とそこで働くセンセの実態
    第5章 どうする?ノラ博士
    第6章 行くべきか、行かざるべきか、大学院
    第7章 学校法人に期待すること
    おわりに

     文部省と東大法学部の旗振りによって平成に入ってから急速に拡大した大学院。そのふくれあが

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    2012年02月18日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    態勢が整うかもしれないもう50年後に生まれればよかったが、今これを知れたということはもっとよかったことかもしれない

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    2012年02月06日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

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    大学院の博士課程に進学した人たちの多くが、就職のあてもないまま彷徨っている。
    その数はおよそ10万人にもなるという。

    これは学生人口の減少を大学院の人口を増やすことで延命してきた日本の教育会のせいである。
    2年の修士ならまだ良いが、本気で学問の道を志して博士を出ても、大学の職員のポストは圧倒的に足りない。
    彼らは報われない研究、論文をひたすら書き続ける。
    運良く非常勤講師として講座を持つことになったとしても、その先は非常に狭く、また金銭的にも安定しない。
    非正規雇用。

    大学は既得権益層の自己保身ばかり。
    上が詰まっている。

    優秀すぎても採用されないかも。
    無難にほどほどにこなせ。
    YES

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    2012年01月19日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

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    大学の博士課程に籍を置きながら研究所で研究生として研究(理系)してますが、博士号取り立ての若い人が任期付のポスドクなのは、当たり前だと思ってました。
    大学の現状を目の当たりにしてないので、何とも言えませんが。
    むしろ、研究所なんかではパーマネント制度は廃止されてる所も多い気がします。

    とはいえ、更新ありだから、パーマネントとそこまで変わりないのかもしれませんが。

    といいつつ、博士課程修了しても、運良く博士号とれても、アカデミックな世界に残るつもりは断じてない。
    就活厳しいだろうな。

    この著者の本は、絶対アカデミックな世界には残らない、という意志のモチベーション維持に非常に有効です。

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    2012年01月12日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

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    理系なので事情は若干異なるけど、博士課程に在学してる身にとっては身の毛のよだつ話ですな。
    理系は研究所なんかがあるのはあるから、若手のうちはそこまでシビアじゃないはず。少なくとも私の周りは。師事した教授に依るところも多い気がするけど。

    とか言う自分はアカデミックな進路は選択肢にないので死ぬ気で就活と実験やります。
    そのモチベーションを維持するのに持って来いな1冊。

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    2012年01月02日