水月昭道のレビュー一覧

  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

    Posted by ブクログ

    前著『高学歴ワーキングプア』にて、大学院を取り巻く悲惨な現状について
    明らかにした著者の続編。
    今回は「解決編」とでも言えるような作りになっている。
    前著に比べて文章が平易、かつ読ませる工夫が感じられて、
    「大学業界読み物」のようなテイストで楽しく読むことが出来た。

    大学院はもはや将来の投資としては成り立っていない。
    (特に)後期課程にまで進んでしまうと一般企業への就職は難しくなるし、
    博士号を取ったところで研究職への就職はままならない。
    最高峰たる東大出身であっても、常勤の仕事をとるのは至難の業なのだ。
    いざ知ってみると、意外な印象を持つ人も多いのではないだろうか。

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    2011年07月27日
  • アカデミア・サバイバル 「高学歴ワーキングプア」から抜け出す

    Posted by ブクログ

    2010/12/12 たまに脱線気味。なんとなく東京方面の人かと思ってたら、知ってる風景が出てきた・・・(くびきり××村)。いっしょに仕事したくなる気持ちのいい人になれというのと、懇親会費を惜しまず顔を売れということか。

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    2019年01月16日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

    Posted by ブクログ

    「高学歴ワーキングプア」の続編。

    博士号をとってもパーマネントな職を得られない博士の現状が詳しく紹介される。今のアカデミックなポストの体系が、教授・准教授が多く助教が少ない逆ピラミッド型になっていることからも、いびつな状態にあることがわかる。まあ大学に限らず、日本型企業の現状もこれと同じことが言えるのだろうが。


    本書の最後の方に、次のようなことが書かれている。大学院(特に博士課程)は(アカデミックな研究者としての)トップスター養成機関になっている。トップスターになれなかったものは落ちていくだけという仕組みは問題である、と。


    全くその通りだと思う。


    博士号を取っても就職できない問題

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    2019年01月16日
  • ホームレス博士~派遣村・ブラック企業化する大学院~

    Posted by ブクログ

    「東大博士が語る理系という生き方」を光とすると、こちらは博士研究者たちの現実の闇を描いたもの。内容的には同じ著者による「高学歴ワーキングプア」と同様。国の宝、活力であるはずの高度な知を生み出す人々が、構造的に冷遇されている状況がよくわかる。が、後半「学びの意味」に関する話が前半の主張と噛み合っておらず、むりやりな印象を受ける。

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    2010年11月19日
  • 高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~

    Posted by ブクログ

     枝葉末節で多少外れているところがあるとしても、門外漢の人間が最近の現状を知るためにも、こういう本は読まれても良いのではないかと思う本その2。


     ?研究職を目指そうと思う人にとっていかに経済的に厳しい状態に追い込まれるのか、ということが一つ。

    例えば、
    a)保険もついていないし、保険に入ることが出来たとしても、実際に病気になったら出費に困るのが現状である、など。



     この手の本を読むとなると、経済的に厳しい事ばかりが注目されがちである。が、そこだけに注目してはいけない。


    ?アカポスへの就職などで、大学の中で理不尽なことが何てたくさんある。

    b)専任になった途端に、自分自身は何も

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    2012年06月19日