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「この問題は解決しない。うやむやに終わるだろう」――『高学歴ワーキングプア』刊行から13年。研究者であり僧侶でもある著者が、紆余曲折ありながらも辿り着いた境地とは? 元ポスドクの「バッタ博士」こと前野ウルド浩太郎氏との対談を収録。
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Posted by ブクログ
「高学歴ワーキングプア」からの脱出。水月昭道先生の著書。高学歴博士が高学歴博士という事実だけで評価されて尊敬された時代は過去のものだし、末は博士か大臣かなんて言葉はとっくに死語。全ての高学歴博士がきちんと評価されて尊敬されることが本来あるべき姿だけれど、全ての高学歴博士をきちんと処遇するほどの余裕は...続きを読む今の時代にはないのが悲しい現実なのかも。高学歴博士というだけでは生きていけいない。高学歴博士たちもコミュニケーション能力やしっかりとしたコネや人脈を持つ高学歴博士じゃないと生き残れない現実に直視すること。
それにしても、じわじわと、色々な研究・教育状況に劣悪化が認められる。育たないし、創造も生まれるまい。
・教授会vs理事会、教授の人事は教授会が掌握 ・医学部入試点数調整問題を擁護するのはいただけない、応募要項に「男女差別をします」と書いておけば問題ないのか?都立入試の問題と同じになるだけでは? ・学校歴格差と男女差別は違うと思う ・高学歴ワーキングプア問題は1991年にはじまる大学院重点化計画に端を...続きを読む発している ・仏教的な観点は、何事もプラスに読み替えていくこと ・コネ大事
博士になったらいい仕事がもらえるわけではないことを改めて感じた一冊。安定雇用で給与をもらえるようになると安心してしまって研究意欲が下がるというのは筆者以外にも心当たりがありました。本書をとおしてわかったことは「教職員みんな(=人間)安定が好き」ということです。 ●この問題は解決しない ノーベル賞受...続きを読む賞者が訴えても、政治に関係しないからなど筆者の主張には納得感がありました。とはいえ近年、若手研究者の補助金などを意識的に増やす傾向はありますが、その先のポストが増えているわけではないというトラップがあるのです。 ●学校の内紛の話は少し冗長でした 様々な関係者との根回しなど、おそらく関わった筆者の感覚はさらに長かったからでしょう。大学を支配したい経営層とその方針に反対する教職員というのはよく見られる構図だと思います。が、外野から見るともっと大事なことあるんじゃないかな、その場所で学ぶ学生を置いてっていないかなと思わざるを得ません。でも内紛関係者は自分の仕事(給与)がかかってると思うと、ステークホルダーがどうでもよくなってしまう時があるのは、どの仕事でもあるあるかもしれません。
◾️概要 博士号を持ちながらも、パーマネント職につけない人材が多数に及ぶ現状を、鋭く切り取る。世間では触れられない不都合な真実にも目を向け、ノウハウを余すところなく伝授する一冊。 ◾️所感 自身のキャリアに活きる学びを得るため、読みました。 偶然によるところが大きいが、チャンスを引き寄せる場にいる...続きを読むように常に心がけていたことは無視できない要因。 どのような環境に身を置きながらも、直面する出来事に対して、それがうまくいこうとそうでなくとも、自分なりの意味づけと解釈を見出すことができるか。己をどう納得させ充実感と誇りを持てるか。 というのは、一般のビジネスパーソンにも当てはまると思いました。
私自身は高学歴ではない。 どちらかというと、就職氷河期世代_ワーキングプアである。 非正規公務員を長くしていた中で、ポスドクの人に接する機会がかなりあったと思う。彼らの生き様を垣間見てきたこともあり、この本を手に取った。脱出という言葉に少しだけ希望が持てる。 私が研究者でないから言えることなのかも...続きを読むしれないが、最後まで生きること、食べていくということを諦めてはいけない。大学移転に伴い、様々な事情を抱えて焼身自殺された方のニュースは本当に痛ましく、衝撃を受けた。 コロナだけでなく、数々の自然災害にも見舞われ、益々生きていくことが困難な時代になりつつある。生きようとする人を応援できる心を持ち続けたい。
前作を読んだのは大学在学中だったか。 就職予備校と呼ばれる我が母校、T京R大の特に電気科にとっては、 「電気で博士号取ろうなんて、どんな人生送ったらそんな発送にたどり着くんだよ」 と全員が思っており、事実博士過程に進んだ同期は全く聞かない。 これが機械科とか、理学部になると博士課程に進む...続きを読む知り合いも多いんだな。 さて、博士課程に進んだ連中は10年前から変化あったのか。 全くない。 学振がどうのとか(ごめんよくわからん)、 脱サラして博士課程に進んだだの(大変だな)、 TwitterのTLにはそんな奴らが結構いるけど、博士課程に進んでサラリーマン以上の御賃金もらってるやつっているのか。 というか、博士課程って、どうやって生活しているのだ? 未だによくわからん。 で、本書では10年間立っても教員としての声がかからない筆者。 曽祖父が創始者の学校法人の内紛に巻き込まれ、学校運営の裏を垣間見る。 同じく食えないが有名になったバッタ博士との対談を収録。 そもそも博士って、食えないよねというのが修士卒俺の認識である。
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「高学歴ワーキングプア」からの脱出
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