神田茜のレビュー一覧

  • 七色結び
    40代になって推し活を楽しんでいる主人公と義母の楽しそうな様子と仲の良さが良い。PTA会長をせざるを得なくなるが前向きにできるところがすごい。楽しい本だった。
  • ぼくの守る星
    正直に言えば事前に障害がある少年の話と聞いて「お涙頂戴ものか」と批判的に構えていた。
    内容は1人の少年と彼を取り巻く家族や友人の群像劇である。
    やや最終章ありきの強引さやまとまりのなさを感じるが物語として程よい読後感がある。

    子ども達は子ども達の世界で傷つきながら成長していく。いや成長というのは大...続きを読む
  • 母のあしおと
    一人の女性の人生をどんどん過去に遡っていく。
    困った部分もあるけれど、憎めない。

    それが、母。

    最後まで読んで振り返った時、
    そういう人生だったんだねとしんみり思う。
  • しょっぱい夕陽
    「エフの壁」「肉巻きの力」「バナナの印」「もえぎの恋」「かみふぶきの空」
    中高年、同世代だから、あるある勘違いやら、これを目標に頑張れるってとこあるなあと
    そんな調子で読めました
  • しょっぱい夕陽
    人生の酸いも甘いも知っている40代後半。だけど、明日のことはわからない。それでも前を向いて歩いていく男女の心に優しい短編集。
    確実に人生のピークは過ぎているけど、まだまだ何かができると思うのがこの年代。体力的にも精神的にも多くは望めないからこその何かの達成感が欲しいのである。とても身近な登場人物たち...続きを読む
  • ぼくの守る星
    ディープな内容だけどあっさり読める。
    何か大きい出来事が起こるというよりは、作中で軽く、一石を投じる登場人物全員が愛おしくて。
    もがいてもがいて、白黒つかなくても、でも少し動けた!行動できた!っていう感覚。それが人を作っていくのかもしれない。
  • ふたり
    解離性同一性障害
    まさかね、と思いながら読み進めたが、実際にいるんだ、実際に。
    本人も周りも気が付いていないだけで、ストレス障害や人格障害を抱えて、なんとかごまかして社会の中で適応している人たちが。
  • 女子芸人
    女芸人「コトリ」
    20代~30代後半までの、悩みながら、もがきながらも
    たくましく生きる姿を軽快に描いた小説

    作者さんも、現役の講談師さんらしく
    すごくリアルなのに、軽いタッチで読みやすく
    面白かった!
  • 女子芸人
    電車の中で何度も笑いながら読みました。
    人生ってはたから見たら面白い。
    僕たちはそれを見てるだけで、
    芸人さんも悩んだり苦しんだり、
    やっぱり人生を生きてるんだなぁと思いました。
  • 女子芸人
    おもしろかった!
    作家さん本人も芸の人だからか、現実感もあてよかった。
    女性芸人の話、ということで「笑う招き猫」を思い出したけれど、また別のおもしろさ。
    先が楽しみで、読むことをやめられない、「読書っておもしろい!」と感じる本でした。
  • 女子芸人
    中学のときに二度と人前でしゃべるもんかっと思った琴音はなぜか芸人を目指して女漫談家平のコトリに。
    漫談家と講談家の違いはあるけどコトリのモデルは神田さん自身なんでしょうね。
    男性中心の芸人の世界で女性ならではのコンプレックスに悩み、葛藤しながら芸人として成長していく。
    ユーモアたっぷりでテンポもよく...続きを読む
  • 女子芸人
    思った以上に面白し
    藝の部分の「会話」がさすがだなぁ
    と 思う
    すべての登場人物が 救われる のがいいね

    ただ
    この「女子芸人」というタイトルは
    いかがなものか、とは思います
  • 女子芸人
    平のコトリ漫談家の弟子になって、アルバイトで司会業をしたり、ちょっと嬉しい出来事あり挫折あり、そうして漫才を、、というコトリの成長物語。
  • 女子芸人
    著者は講談師ということだが、面白かった。最初の方ははつかみとして面白かったのが、だんだん芸人として生きていく主人公の気持ちの揺れや迷いとなり、最後はしっかりとした立ち位置をみつけていく。女性が芸人の世界の中で生きていくことのむつかしさを、そうなんだろうなぁと自然に思わせる運びとなっていて、上手い。や...続きを読む
  • 女子芸人
    三浦しをんさん激賞と聞いて、どれどれと読んだ本書、いやあ良かったです。もともと芸人ものは好きな上に「女子芸人」だものね、これは買いです。

    神田さんは講談師だそうなので、もっと実生活に近いものかと勝手に思っていたけれど、読んでみたら漫談家の女子を主人公にした小説だった。とはいっても、このコトリちゃん...続きを読む
  • 女子芸人
    漫談家、漫才師として生きる女性の葛藤と成長を描く。
    作者は講談師とあって、自身の経験も交えているのかな?と思いました。
    主人公・コトリがあまりにも不器用で「どうしてそうなっちゃうの…!」とヤキモキし、応援したくなります。
    ストーリーは5章から成っていて、年齢は明らかにしていないものの、章を追うごとに...続きを読む
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ
    「イエローポリ袋」「下北スイート」「カレーパンサイドライン」「しあわせパン工房」

    「みそパンワイド」「かたばみの葉」「謎のチカラパン」
    7話収録の連作短編集で実在した人気パン屋『アンゼリカ』を舞台に描いた作品。

    80年代の下北沢を共に過ごした、ちはる・理夏・秋子。その頃の時代背景を盛り込みながら...続きを読む
  • 七色結び
    神田茜さん 初読みです。
    七色の色がタイトルに入った7篇の連作短編集
    ポップな装丁が可愛くて目を惹きました。

    PTAの話なのでお堅い内容かと思いきや、個性あふれるPTAメンバーにロックミュージシャンを絡めてのかなりコメディ色の高いストーリーになっていて何度も噴出しました。

    主人公や姑のネーミング...続きを読む
  • 一生に一度のこの恋にタネも仕掛けもございません。(新潮文庫nex)
    最高の両想いという帯を見てしまったので恋愛ものだと思ってましたが、読んでみた感じ恋愛3マジック7くらいの割合な気がしました。なあなあな感じで付き合いはじめ、家政婦状態なのは惚れた弱みなのでしょうか...というか付き合ってたのかな...ユウトからの気持ちが全然伝わらず完全な片想いだと読んでました。最後...続きを読む
  • シャドウ
    十代半ばで両親を失い、姉妹二人で生きてきた陽菜と元菜。深い絆で結ばれているはずの二人の関係が、元菜の恋の始まりから歪んでいく。究極の三角関係を通して一人の女性の自立を描く新しい恋愛小説。
    姉妹の関係というのは、男性には絶対理解できない。ライバルや利害だけじゃなく、嫉妬心や恋愛を競うだけでもない。おそ...続きを読む