あらすじ
愛する妻の死後、楽しく暮らすことに後ろめたさを覚える夫。(「はちみつ」)「私はあなたのお母さんじゃない」恋人の言葉が忘れられない次男。(「もち」)義母に嫌われているのではないかと悩む長男の婚約者。(「ははぎつね」)母・道子の人生は"平凡"な、どこにでもあるものだったのだろうか──? 道子の死後から少女だった頃まで、その人生を遡る。七つの視点で綴られた感動の連作集。
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Posted by ブクログ
良い小説だったなあ。ラストは目頭が熱くなったよ。道子の人生を遡っていく構成がいいぞ。しかも、全てが理に落ちる(こんな経験をしているから、あんな性格になったのか、など)こともなく、人間を人間らしく描いている(息子の婚約者にあんなに辛く当たるのは自分がそうされたから、というわけでもなさそうだし)。他のも読んでみるかな。
Posted by ブクログ
道子という女性の人生を辿る物語。
人生を「逆」からたどってみたら、母の私も娘の私も女の私も悪くない。
それぞれの視点で見ると違ったふうに見える。
平凡なお母さんなんてきっとどこにもいない。
とても興味が湧いて、自分だったらどう見えるんだろうと考えてしまった。
母で人生を終えるのかもしれないが、娘でもあったし、女でもあった。
娘の時期も女の時期も母の時期に比べるとうんと短かかったけれど、確かにあったのだ。
それはどんなふうに見えていたのか…
自分であって、自分じゃないみたいに感じるのは母の時間が長いからだろうな。