神田茜のレビュー一覧

  • 母のあしおと

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    良い小説だったなあ。ラストは目頭が熱くなったよ。道子の人生を遡っていく構成がいいぞ。しかも、全てが理に落ちる(こんな経験をしているから、あんな性格になったのか、など)こともなく、人間を人間らしく描いている(息子の婚約者にあんなに辛く当たるのは自分がそうされたから、というわけでもなさそうだし)。他のも読んでみるかな。

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    2022年10月13日
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ

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    ネタバレ

    30年前の若かりし頃の自分と今の自分を比較する。
    若い頃は目の前に見えるモノしか見えていない。
    お金もないしお腹もすぐに減るし世の中を巧く渡る知識もない。
    プライドだけは高く劣等感にいつも苛まれている。いつかきっと、と夢の明かりを常に灯しながら。

    同年代の女友達と共に過ごしたオンボロアパートでの暮らしぶりは優雅とは程遠い。風呂もないしトイレは共同。家具だって拾ったものだし食べものだってありあわせ。大人になった今なら絶対にそんな暮らしに戻れない。
    けれど巧くいかず落ち込んだ時は共に憂さを晴らし、悲しい時には共に泣き嬉しい時は共に笑う。相手に非があれば注意もするし叱りもする。
    そんな若さが羨まし

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    2022年03月21日
  • ぼくの守る星

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    ネタバレ

    ディスレクシア(読字障害)を持つ中学生男子、夏見翔と、その周りの人たちの、6つの物語です。
    困難を抱えて一生懸命生きている翔、息子を懸命にサポートしようとするお母さん、それぞれの問題を持つクラスメートたち。

    内容はけっこうヘビーというか、それぞれの人が抱えてるそれぞれの問題がけっこう深刻なのですが、中学生が主人公だからか、それとも作者の力量なのか、きらきらした爽やかな読後感でした。

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    2021年09月08日
  • ぼくの守る星

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    みんな懸命に生きているのだと思いました。懸命が故、噛み合わないもどかしさも感じました。章ごとに語り手が代わり、色んな登場人物の悩みや心情がわかります。物語を通してそれぞれが殻を破っていく様子がいいです。最終章で作品名に辿り着いた時、ほっこりしました。素敵な作品です。

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    2020年08月19日
  • 七色結び

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    主婦がある日アイドルに恋をする。
    その思いが日々のエネルギーに変わるのわかる。
    全然知らないPTAの世界の大変さもわかった。
    とにかくおもしろくて止められず一気に読んだ。
    水引の内職もやってみたい。

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    2019年09月25日
  • ぼくの守る星

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    中学生の翔とその友人や家族の物語。
    人は皆不完全でどこか哀しいけれど愛おしい。
    読んでよかったです。

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    2019年03月10日
  • ぼくの守る星

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    難読症を抱える中学二年生の翔と彼を取り巻く親や同級生の、それぞれの悩みと希望を描く連作小説。
    生きていくってことは、子どもも大人も男も女も辛いことなんだ。自身のコンプレックスに家庭の事情、社会的立場や組織内の立ち位置など、どんな人も悩みは尽きない。本作に登場する人々は、みんな前を向いて歩いている。止まない雨はなく、明けない夜もない。勇気をちょっと貰える作品だ。

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    2017年08月05日
  • ぼくの守る星

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    ディスレクシアという読み書きが困難な障がいを持つ中2の主人公。その家族と、クラスメイトをとりまく連作短編。
    軽い内容ではないし、実際すごく大変なんだろうけど、テンポよくさらりと読ませてくれる。
    でも心に残る。よかった。

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    2016年08月16日
  • 女子芸人

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    悲喜交々の芸人人生、挫折も苦悩も芸の肥やしにして逞しく成長していく女芸人”琴音”のコッテコテにエネルギッシュな生き方は清々しささえ感じました。
    華やかに巷で活躍する女子芸人も多い昨今ですが皆さんもこうした世界に揉まれているのでしょうね・・・
    その世界で生きてきた神田茜師匠だからこそ書ける渾身の一冊だと思います。女子芸人の心の襞に触れることができた様な気がました。

    読後感=女子芸人魂に万札おひねりを・・アッパレ♪

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    2011年03月21日
  • 女子芸人

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    講談師、神田茜の小説2作目。
    第6回新潮エンターテインメント大賞を受賞。

    琴音は就職しても続かず、ふと入ってみた話し方教室で教わった漫談家の平(たいら)の凡師匠に感銘を受け、弟子入りする。
    平のコトリという名を貰う。
    師匠の鞄持ちばかりしていたが、司会者紹介事務所に所属してから、司会の仕事も増やしていた。
    勉強にもなると勧めてくれたのは落語家の文徳で、一度は付き合っていたが、あっさり別れを告げられる。
    結婚披露宴の司会をしているときに、新婦が行方不明になり、そのまま続けてくれという新郎の要望で、一人だけのケーキカットや花束贈呈も続行することに。

    二人しか弟子もいない師匠だが、妹弟子の平のみ

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    2011年03月24日
  • 七色結び

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    面白かった!
    最初はPTAって大変だなぁ、
    自分もこんな仕事しないといけなくなるのかなぁ、とネガティブな気持ちになったけど
    鶴子の突拍子のない言動に勇気をもらえた!
    ナナさんのキャラクターが良い。
    あとフジマサキの正体が完全に明確にされなくて良かった!
    鶴子の周りのキャラクターがほっこりしていて癒された♪

    生き甲斐にできるものがあるって大切だなぁと思った!

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    2025年08月19日
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ

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    アンゼリカ、私もみそパン大好きでした。
    この登場人物たちのどっぷり世代です。
    懐かしいお店の名前や駅前の雰囲気が思い出されます。
    下北沢好きにはたまらない本ですね。
    内容的にも、ここに暮らしていた人達ってきっとこうだったんだろうな~って。
    いろんな人たちの思い出の場所ですよね。
    アンゼリカの雰囲気も楽しめたし、大好きな本になりました。
    確かにパン屋さんって人を幸せにする場所ですね。

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    2025年05月10日
  • 母のあしおと

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    涙ほろり系の連作短編集。
    後半の「なつのかげ」→「おきび」→「まど」が沁みるようだった。
    1話目でうんざりせず読み通せてよかった。

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    2024年10月13日
  • ぼくの守る星

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    みんな、悩みながら生きている。子どもにも大人にも…。でも、こうして生きていこうって思えることが大事なんだと思う。そして、その決断は、人との出会いややり取りの中で生まれてくるのだな、と思う物語でした。

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    2024年07月20日
  • 女子芸人

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    女性漫談師の話。
    男社会の中で仕事をしてると、『女はいいよね。甘えが通用して』と、言われること、本当に多いけども、実際、全然そんなことはない。女を武器できたとしても、それは甘えではないんじゃないかなと、思ったり。
    主人公のコトリが、女子芸人として、葛藤や挫折にあいながら、真摯に笑いに向き合う姿が、とても良かった。
    長く続けることは大事!

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    2024年06月30日
  • 七色結び

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    ほっこり日常系のお話
    主人公が明るくて前向きで、アイドルまさきの歌う歌の歌詞が面白すぎてサクサク読めた。
    あまり考えずにゆる〜く読めるのが魅力かな。

    主人公がひょんなことからPTA会長をやることになってしまうんだけど、あまり折り合いの良くなかったママさんに仕事を振って、頼りにしていることをアピールすることで、うまくPTAを回し始めたのはすごかった。
    自分の仕事に活かせるなと思った。

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    2023年09月05日
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ

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    就活のため、初めて東京に行き、下北沢に観光しに行った。帰りに神保町に寄り見つけた本である。タイトルに惹かれ、即購入。
    何気ない過去の日常。友達との出会い、交流そして疎遠。そのような日常が楽しかったと思える日はいつか来る。なのでそのような思い出を作っていきたいなと強く感じた。

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    2023年07月29日
  • 母のあしおと

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    道子という女性の人生を辿る物語。
    人生を「逆」からたどってみたら、母の私も娘の私も女の私も悪くない。
    それぞれの視点で見ると違ったふうに見える。
    平凡なお母さんなんてきっとどこにもいない。

    とても興味が湧いて、自分だったらどう見えるんだろうと考えてしまった。
    母で人生を終えるのかもしれないが、娘でもあったし、女でもあった。
    娘の時期も女の時期も母の時期に比べるとうんと短かかったけれど、確かにあったのだ。
    それはどんなふうに見えていたのか…
    自分であって、自分じゃないみたいに感じるのは母の時間が長いからだろうな。

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    2023年03月08日
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ

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    下北のパン屋「アンゼリカ」。かつてそこでバイトしていた二人。30年ぶりの再会。あの懐かしく、若く、無責任だった、けど、それなりに一所懸命に生きていた日々を思い出す。

    タイトル通り、ノスタルジーの塊です。私も下北に通っていたクチなので、とても懐かしいです。今の、変わってしまった駅前は、下北とは思えません。すみません、オヤジの愚痴です。

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    2022年11月23日
  • 下北沢であの日の君と待ち合わせ

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    初読み作家さん。
    まさに年齢的にドンピシャなので、色々思い出しながら読みました。
    寮生活や寮を出た友だちのアパートに泊まりに行ったり、くだらないことで笑って怒って落ち込んで。
    銭湯も行ったし、酷いことも人に発してた。
    あれからずいぶん経つけど、あの頃の友だちとはほとんど疎遠になって、それでもいい思い出だなぁと感じています。
    読んで良かった。

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    2022年11月22日