Posted by ブクログ 2011年03月21日
悲喜交々の芸人人生、挫折も苦悩も芸の肥やしにして逞しく成長していく女芸人”琴音”のコッテコテにエネルギッシュな生き方は清々しささえ感じました。
華やかに巷で活躍する女子芸人も多い昨今ですが皆さんもこうした世界に揉まれているのでしょうね・・・
その世界で生きてきた神田茜師匠だからこそ書ける渾身の一冊だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月24日
講談師、神田茜の小説2作目。
第6回新潮エンターテインメント大賞を受賞。
琴音は就職しても続かず、ふと入ってみた話し方教室で教わった漫談家の平(たいら)の凡師匠に感銘を受け、弟子入りする。
平のコトリという名を貰う。
師匠の鞄持ちばかりしていたが、司会者紹介事務所に所属してから、司会の仕事も増やし...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月09日
中学のときに二度と人前でしゃべるもんかっと思った琴音はなぜか芸人を目指して女漫談家平のコトリに。
漫談家と講談家の違いはあるけどコトリのモデルは神田さん自身なんでしょうね。
男性中心の芸人の世界で女性ならではのコンプレックスに悩み、葛藤しながら芸人として成長していく。
ユーモアたっぷりでテンポもよく...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月17日
著者は講談師ということだが、面白かった。最初の方ははつかみとして面白かったのが、だんだん芸人として生きていく主人公の気持ちの揺れや迷いとなり、最後はしっかりとした立ち位置をみつけていく。女性が芸人の世界の中で生きていくことのむつかしさを、そうなんだろうなぁと自然に思わせる運びとなっていて、上手い。や...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月25日
三浦しをんさん激賞と聞いて、どれどれと読んだ本書、いやあ良かったです。もともと芸人ものは好きな上に「女子芸人」だものね、これは買いです。
神田さんは講談師だそうなので、もっと実生活に近いものかと勝手に思っていたけれど、読んでみたら漫談家の女子を主人公にした小説だった。とはいっても、このコトリちゃん...続きを読む