【感想・ネタバレ】女子芸人のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年03月21日

悲喜交々の芸人人生、挫折も苦悩も芸の肥やしにして逞しく成長していく女芸人”琴音”のコッテコテにエネルギッシュな生き方は清々しささえ感じました。
華やかに巷で活躍する女子芸人も多い昨今ですが皆さんもこうした世界に揉まれているのでしょうね・・・
その世界で生きてきた神田茜師匠だからこそ書ける渾身の一冊だ...続きを読むと思います。女子芸人の心の襞に触れることができた様な気がました。

読後感=女子芸人魂に万札おひねりを・・アッパレ♪

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Posted by ブクログ 2011年03月24日

講談師、神田茜の小説2作目。
第6回新潮エンターテインメント大賞を受賞。

琴音は就職しても続かず、ふと入ってみた話し方教室で教わった漫談家の平(たいら)の凡師匠に感銘を受け、弟子入りする。
平のコトリという名を貰う。
師匠の鞄持ちばかりしていたが、司会者紹介事務所に所属してから、司会の仕事も増やし...続きを読むていた。
勉強にもなると勧めてくれたのは落語家の文徳で、一度は付き合っていたが、あっさり別れを告げられる。
結婚披露宴の司会をしているときに、新婦が行方不明になり、そのまま続けてくれという新郎の要望で、一人だけのケーキカットや花束贈呈も続行することに。

二人しか弟子もいない師匠だが、妹弟子の平のみゆきは華があって甘え上手。
師匠は可愛くて仕方がない様子。
姉弟子として面倒を見なくてはならなくなったコトリは、ついきつい言い方をしてしまうのだが・
後に、コンビを組んで売り出すことになり‥

太神楽曲芸師の三木家たま吾は、中学時代の同級生でキスもした仲。
同じときに見た舞台が遠因となって、大人になってから芸の道を目指していた。
師匠の葬式の司会を頼まれるが・?

通販番組のエキストラに主婦役で出て、司会をしていた年下の男ナルセとつきあい始める。
服を買ってやり、いろいろなことを教えて、素直に成長していく彼。
結婚するが、妻としてばかり注目されるようになり、透明人間のように感じてしまう・

不器用だが、ありそうな生き方。
実体験にもおそらく似た部分がありそうな、近しい世界の芸人たちを描いて、わかりやすく、哀歓がバランスいい。
面白かったです。

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Posted by ブクログ 2012年10月09日

女芸人「コトリ」
20代~30代後半までの、悩みながら、もがきながらも
たくましく生きる姿を軽快に描いた小説

作者さんも、現役の講談師さんらしく
すごくリアルなのに、軽いタッチで読みやすく
面白かった!

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Posted by ブクログ 2012年01月25日

電車の中で何度も笑いながら読みました。
人生ってはたから見たら面白い。
僕たちはそれを見てるだけで、
芸人さんも悩んだり苦しんだり、
やっぱり人生を生きてるんだなぁと思いました。

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Posted by ブクログ 2011年12月08日

おもしろかった!
作家さん本人も芸の人だからか、現実感もあてよかった。
女性芸人の話、ということで「笑う招き猫」を思い出したけれど、また別のおもしろさ。
先が楽しみで、読むことをやめられない、「読書っておもしろい!」と感じる本でした。

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Posted by ブクログ 2011年04月09日

思った以上に面白し
藝の部分の「会話」がさすがだなぁ
と 思う
すべての登場人物が 救われる のがいいね

ただ
この「女子芸人」というタイトルは
いかがなものか、とは思います

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Posted by ブクログ 2011年04月09日

中学のときに二度と人前でしゃべるもんかっと思った琴音はなぜか芸人を目指して女漫談家平のコトリに。
漫談家と講談家の違いはあるけどコトリのモデルは神田さん自身なんでしょうね。
男性中心の芸人の世界で女性ならではのコンプレックスに悩み、葛藤しながら芸人として成長していく。
ユーモアたっぷりでテンポもよく...続きを読むて読みやすかったんですがひとつひとつのエピソードにちょっと粗っぽさを感じるところもあったのが少し残念でしたがまずまず楽しめました。

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Posted by ブクログ 2011年02月25日

平のコトリ漫談家の弟子になって、アルバイトで司会業をしたり、ちょっと嬉しい出来事あり挫折あり、そうして漫才を、、というコトリの成長物語。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

著者は講談師ということだが、面白かった。最初の方ははつかみとして面白かったのが、だんだん芸人として生きていく主人公の気持ちの揺れや迷いとなり、最後はしっかりとした立ち位置をみつけていく。女性が芸人の世界の中で生きていくことのむつかしさを、そうなんだろうなぁと自然に思わせる運びとなっていて、上手い。や...続きを読むはり話芸で生きている人だ。

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Posted by ブクログ 2011年11月25日

三浦しをんさん激賞と聞いて、どれどれと読んだ本書、いやあ良かったです。もともと芸人ものは好きな上に「女子芸人」だものね、これは買いです。

神田さんは講談師だそうなので、もっと実生活に近いものかと勝手に思っていたけれど、読んでみたら漫談家の女子を主人公にした小説だった。とはいっても、このコトリちゃん...続きを読むの喜びや悩みは当然作者の体験に裏打ちされているわけで、そこらへんが胸にしみる。

「女子」ならではの苦労や葛藤が「ああ、そうだろうなあ」とその世界を知らない身にもよく伝わってくる。なのに、ドロドロしていない。そこがいい。もっと「濃い」話の方が小説としての評価は高いのかもしれない。正直もう少しつっこんで欲しいところもある。でもこの軽やかな味わいは貴重だよ。もっと書いてほしいです。

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Posted by ブクログ 2023年05月18日

漫談家、漫才師として生きる女性の葛藤と成長を描く。
作者は講談師とあって、自身の経験も交えているのかな?と思いました。
主人公・コトリがあまりにも不器用で「どうしてそうなっちゃうの…!」とヤキモキし、応援したくなります。
ストーリーは5章から成っていて、年齢は明らかにしていないものの、章を追うごとに...続きを読む数年ずつ経過しているようで、コトリの芸人、人間としての成長ぶりが見えるのがすごいなあと思いました。
相方・みゆきの憎めなさにもハマッてしまいました。
読んで元気がもらえます!

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Posted by ブクログ 2018年12月22日

漫談家になったコトリ姉さんのお話。切ないんだけども、おかしくて。頑張って生きている後ろ姿がすごくかっこいい。最後にホロっとくるとてもいい本です。

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Posted by ブクログ 2014年09月06日

芸人として生きていく女性の、成長?葛藤?覚悟、そして喜びの物語。
妹弟子や後輩への嫉妬の描写が、リアルでイタイ…突き刺さる…

連作短編で読みやすいが、作品ごとの年月経過ぎ分かりづらく、ちょっと戸惑う。

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Posted by ブクログ 2013年11月17日

芸人の世界というのは、こんなものなのか・・・

性差によるハンディキャップは、こんなところにも潜んでいる。

それにしても、いつの間にやら、
年齢を重ねたりしていて、理解するのに時間がかかってしまった。

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Posted by ブクログ 2011年09月26日

冴えない女芸人。
どこで、引退を考えるか。
生涯芸人か。
女性だから、とか、やっぱり思ってしまう。

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Posted by ブクログ 2011年06月17日

漫談家の神田茜さんの二作目。待ってました!

コトリは、売れない漫談家。結婚式の仕事をしたりしながら食いつないでいた。ある日、司会をした結婚式で花嫁が失踪。しかし、披露宴は続行し・・・
「おふ・・おひとりでの晴れやかな入場です」などなど、迷司会をくりひろげる。

思わず電車のなかでもくすっと笑ってし...続きを読むまう読み物。
働くってどの業界でもたいへんなことだ。

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Posted by ブクログ 2011年05月09日

女子芸人とは一番女子の凄味を感じさせる人だと思います。女が一人で生きていく、そのドロドロ感がリアルでした。かっこなんてつけていられない、でもつける、すると超かっこ悪い。年齢を経ていく流れでの、心境の変化がリアルでした。

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

芸人と漫才師の違いがよくわかりませんし、男子芸人と女子芸人の環境の違いもわかりません。この本は女子芸人とうたってはいますが、歩んできた道筋には男女両方に通じるモノがあるように感じました。最初の頃のハプニングは面白いですよ。個人的には本書の登場人物の中では新郎の青山公太を応援しています。私には彼のよう...続きを読むな行動はできないな。

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

2010年第6回新潮社エンターテイメント大賞を受賞した女性講談師・神田茜によるオンナ芸人のグローイング・ストーリー。現役の芸人が業界小説を書くということで、ヘタをすると単なる内輪の暴露話に陥りかねないところを、きちんと笑いあり涙ありの物語に仕立て上げているところはさすが。ストーリー作りにたけた講談師...続きを読むだからだろうか。いくつかの愛憎劇を経ての終盤のクライマックス「一人漫才」はちょっとスベリがちだけれど、芸歴16年「ことり」の真骨頂をしっかり発揮している。

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Posted by ブクログ 2011年07月29日

女性芸人の表の顔ではない普段の様子がわかって面白い。けど主人公が明るく前向き!という性格ではないのでなんだか重苦しかった・・・

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