片山憲太郎のレビュー一覧
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無料版購入済み
電波なのか真実なのかが問題
今までになかった系統のような気がする。主人公は単純なヤンキーではないし、彼女は単純な優等生ではない。そして、漫画にありがちな幼馴染、ではないのにヤンキー風主人公を怖がらないクラスメイト。これらの微妙な王道からのズレ具合が、緻密な伏線なら面白い。
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Posted by ブクログ
じつに久しぶりの新作続編。
前作が中途半端な引きと、別本で結末だけというとんでもない形式だったので、もう出ないと思ってたよ(笑)
ラノベには珍しく地の分が多い作風で、雰囲気のある本作だけど、今回読んでみて、昔に比べて悲惨度が下がって読みやすくなったかな。
いやまあ、相対的にであるんだけど。
でも、割と楽しく読めたのでよかった。
ただ、逆に胸にぐっとくる場面は減ってしまった。
それは残念。
そんな本作の個人的ハイライトは、真九郎が逃げ出す選択を迷い、最後に紫のことを思って踏みとどまるところ。
それはいわば矜持だろう。
紫に恥じるようなことはできないという誇り。
その想いが真九郎を踏みとどまら