大江健三郎のレビュー一覧

  • 遅れてきた青年

    Posted by ブクログ

    遅れてきた青年は、早すぎる未来に復讐を試みるが、やはり早く去りすぎた戦争という過去にはただ憧れるのみで、恨む事は永遠に無いのである。それはひとえに、青年にとっての戦争(過去)が現実に起こった事ではなく、お伽話の空想事と同じ意味合いの存在に過ぎないのであり、それ故にやはり青年は遅れてきた青年なのだ。仮にこの青年が第二次世界大戦の真っ只中に生きた青年であったとしたら、やはり青年は早く来すぎた世界大戦の時代に復讐を誓い、早く去りすぎた過去の戦争いくつかに憧れを覚えたのではないか。青年にとってすべては早すぎる訪れ、或いは早すぎる終焉を持つ出来事なのであり、己を取り巻くすべてのものに対して、己は遅れ続け

    0
    2011年07月15日
  • われらの時代

    Posted by ブクログ

    大江健三郎、23歳の作品。

    現状から逃げ出そうとしながら、逃げ出すきっかけが掴めずに鬱々と日々を過ごしている青年が やっとの事で残酷な程怠惰な日常から逃げ出すチャンスを得たところに、思わぬ事件が降りかかり・・・・みたいな。(分かりやすくあらすじ)
    見ようによっては飛び立とうと思いながら飛び立てない、臆病な卑怯者の主人公。という側面での理解もそれなりに深く掘り進める事は出来るのだが、この主人公が必要としているのは自ら足を踏み出す馬力と勇気、ではなくて 外側から自分自身を引っ張ってくれるあらがいようのない力 であったのだともまた言えるのではないかと思う。自分自身の意思とは関係無く、自分を引き上げ

    0
    2011年07月15日
  • 取り替え子

    Posted by ブクログ

    以前これを読まずに憂い顔の童子を読んでしまってえらい目にあった。未読!ていうか続きものってちゃんと書いとけ!

    0
    2009年10月07日
  • 「雨の木」を聴く女たち

    Posted by ブクログ

    大江さんが光さんのお父さんになる前の作品は、読んでもちーとも頭に入ってこないのですが、光さんが家に来てからは激変した、と思うのです。森がそばにある生活を、小さい頃に経験できて良かった、と思いました。

    0
    2009年10月04日