ネルケ無方のレビュー一覧

  • 仏教の冷たさ キリスト教の危うさ

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    ドイツ人のお坊さん、ネルケ無方さんをテレビで見たことがあり、分かりやすくて面白かったので、本も読んでみようと思った。仏教やキリスト教への理解が深まったような気がする。自分の中の仏性を感じて、働きかけてみようという気になった。

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    2024年12月12日
  • 迷いは悟りの第一歩―日本人のための宗教論―

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    ネタバレ

    『自分がまず先に悟る……』というスケベ根性を捨てろ!お前一人くらい、どうなってもいい

    P141
    菩提心とは『自未得度先度他』の心とはっきり書いてあるやないか
    P142
    『自未得度先度他』→自分が悟る前に、まず他の人たちを悟りの岸に渡してあげる

    「道元禅師の『自未得度先度他』は素晴らしい言葉だと思いますよ。しかし、それが言えるのは本人が悟ってからではないでしょうか。悟った覚えのない自分がそんなことを言って、どうやって人を先に救うことができるのでしょうか。まず自分が悟ってなければ、人を悟りの境地に導くことは不可能なのでは……」

    「お前は、ホンマに屁理屈にこだわるやっちゃな。そんなつまらんこと

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    2020年09月04日
  • 読むだけ禅修行

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    「禅とは何か」について、様々な諸賢の前例を著者自身が解釈しながら述べていく。著者は、「座禅を組んだから禅である」とか「高尚な思考をしたから禅である」といったことは言わない。「生きることがすなわち禅である生き方」を示してくれている。1つの項が短く、言葉遣いも非常に優しい。とても読みやすい。

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    2020年03月29日
  • 仏教の冷たさ キリスト教の危うさ

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    期待以上に面白く読めました。
    ドイツ出身の曹洞宗の僧侶である著者が
    そのバックボーンの観点から、キリスト教を含む
    一神教と仏教の違いを述べているのと、最後には
    日本人の宗教に対する感覚とその感覚と向かい方
    が世界に発信・輸出できるものであるという論が
    書かれてあります。
    一神教であるキリスト教のこわさ、危うさ。と、
    基本的には、一人称(私が修行して悟りを開いて
    仏陀になることを目指すという)的な仏教の
    他者に対する冷たさ。
    それらのネガティブ要素を日本人は、灰汁を抜くという
    習慣・技術をもって、宗教臭さを除去して社会・生活に
    普通に宗教色を残さずに取り入れる。という感覚。
    これは、日本人が宗教

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    2016年06月16日
  • 迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

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    雲水が自給自足をしているお寺、安泰寺の現住職の自伝的な本。ミーハーな話ですが、映画にしたら面白そう。
    落ち着いていて中立的な視点で書かれているのに、とても身近に感じられました。

    頭でっかちと言われていた著者が、理不尽に厳しい修行(要するにいじめ…)も含め、たくさんの経験を積み重ね変化していくのが素敵です。生きることって楽しい。

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    2015年08月20日
  • 日本人に「宗教」は要らない

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    どうしてドイツのキリスト教徒が仏教徒になったのか、キリスト教社会と日本社会の違いなどに興味があり、ネルケ無方氏の本をいくつか読んだうちの、最も面白かった一冊。
    日本の仏教の現状を葬式仏教と揶揄しつつも、これからの日本の仏教がどうあるべきかを説いている。大阪城公園でホームレスをしながら、翻訳活動や座禅をしていたというくだりは、とても異色でかつ親近感がわく内容であった。

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    2015年05月09日
  • 迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

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    ドイツ出身の禅僧、ネルケ無方さんの出家のお話。ヨガの先生がブログで紹介されていて以前から気になっていた本。とっても興味深く読めた。

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    2014年01月11日
  • 迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

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    以前、養老氏が禅は狂気と紙一重であり、大成するのは百人に一人くらいだろうというようなことを述べていたと記憶しているが、その当時は何のことを言っているのか分からなかったが、この本を読んでやっと分かった。日本の仏教はサービス産業化しているかもしれないが、修行自体は古風な日本の徒弟制度に則った厳しいものだったということが分かりました。キリスト教の影響が強い国で育った著者らしく、禅に対してくっきり、はっきり言語化されており、(合理化の提言までも)禅の置かれている状況が分かったような気がしました。また、現代の日本社会への苦言、主体性、自主性のない「子供」が増えているということですが、一般の世界だけでなく

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    2011年09月14日
  • 不要不急―苦境と向き合う仏教の智慧―(新潮新書)

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    不要不急というお題で仏教僧がコロナを通じて語る本。お坊さんといっても仏教との距離感はさまざま。不要不急というお題は殊の外いろんなことをあぶり出す結果となっている。
    …真言より禅、、、やな。

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    2022年07月03日
  • 日本人に「宗教」は要らない

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    祖母の家には仏壇や神棚があるが、実家にはどちらもない。
    祖母の家で法事をする時に僧侶に来てもらうが、それ以外の僧侶の仕事を知らない。
    若い世代には特に仏教は根付いていない。
    むしろ新興宗教の方が多いと思う。
    この本を読んで、キリスト教と仏教の違いを初めて知った。
    仏教についても詳しくないが、日常生活に関わっているためあまり違和感なく受け入れやすいのは仏教の方だろう。
    私は生きやすく考えられることが第一だと思うので、どの宗教を信仰するかはどうでもいいと思っているが、自分の思考を育てるために色んな宗教に触れることは大切だと感じた。

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    2021年03月18日
  • 迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

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    筆者は1968年生まれのドイツ人。ふとしたことから、仏教・禅の修行のために来日して、そのまま日本に住むこととなる。本書が書かれた時点では、兵庫県の安泰寺というお寺の住職をされている。本書は、筆者の日本での修行体験を語ったもの。
    私の妻はタイ人。私はタイで約5年間勤務していた経験があり、その時に知り合って結婚した。タイ人には仏教徒が多く、国民の約95%以上が仏教徒だと聞いたことがある。タイでは、生活に仏教が根付いているな、と思ったことが結構あった。
    私が勤務していたのはメーカーで、オフィスがバンコクにあると同時に、工場がバンコクから200km程度離れた海沿いの工業地帯にあった。タイには、宗教的な

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    2021年01月19日
  • 日本人に「宗教」は要らない

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    元クリスチャンのドイツ人で日本の禅僧になった著者による日本の宗教感覚についての本。いらないというのは、既に十分、著者の言う禅的感覚が日本人のベースにあるからということ。日本とドイツの違いを個人的な経験を踏まえて話している。親子の関係、お墓の印象、死生観等差異は意外と大きいのかもしれないなと思った。

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    2017年12月18日
  • 仏教の冷たさ キリスト教の危うさ

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    ネタバレ

    キリスト教文化で育って仏教を実践するドイツ人僧侶による比較宗教論。
    一番面白いのは後半での、ユダヤ教のYHWH(神)は多神教の中のユダヤ民族の氏神としての一神崇拝であったのが、イエスの出現により、一神教=どの民族も受け入れるが、入信しないと迫害される になったという下り。そしてそれに対する排他性の矛盾。
    クリスチャンの友人のオススメで読んでみた。新しい視点で面白く最後まで読める。

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    2017年10月09日
  • 迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

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    ひょんなことから体験した禅。
    実際に修行する人はどんな生活をしているのかが分かる本。日本社会が求める”お坊さん”の役割とその修業の目的が結びついているから、本当の仏教修行と呼べるのかという問題提起が興味深かった。
    日本人はこんな内部事情を赤裸々に書けなさそう。

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    2015年12月23日
  • なぜ日本人はご先祖様に祈るのか ドイツ人禅僧が見たフシギな死生観

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    宗教に関する入門書として、なかなかよい本だと思います。

    著者はドイツ人で、曹洞宗の住職さんです。
    キリスト教やイスラム教、ユダヤ教の説明も交えながら、仏教について説明したり、もともとの仏教と日本の仏教を対比させたり、神道について説明したり、と、広く浅く、でも丁寧に各宗教について説明がなされています。

    個人的に面白いな、と思ったのは、「神道は気分を盛り上げる宗教、仏教は心を静める宗教」といったあたりの説明。
    確かに、お祭りや結婚式が神社で開催されることはあっても、お寺では開催されないですよね。
    逆に、葬式はお寺で行われますが、神社では行われないですよね。
    こういうことって、日本人

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    2015年10月28日
  • 迷いは悟りの第一歩―日本人のための宗教論―

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    ドイツ社会で生まれ、ドイツ社会が当たり前のようにしているキリスト教習慣に原始的疑問を抱き、クリスチャンの洗礼を受けながらも、日本の禅に憧れ、日本にやってきて93年に出家得度してしまった著者の愉快なタッチの宗教比較論?

    現在、曹洞宗・安泰寺住職で、檀家ゼロ、自給自足、座禅三昧の修行生活をおくっている。

    ユダヤ、キリスト、イスラムの一神教の本質、違い。

    日本仏教の日本文化論を挟みながら、著者独特の比較論。

    ドイツ人ならではの論理的な文章で、宗教とは何ぞやを解りやすく説明している。

    もう一冊読んでみたくなりました(笑)。

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    2015年04月17日
  • 読むだけ禅修行

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    昔のお坊さんの言葉を自分なりに解釈する,という書き方なので,もっと知りたかったらそのお坊さんの名前とかから入っていけるのが良い.

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    2014年12月25日
  • 日本人に「宗教」は要らない

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    キリスト教には教義があり、教義がある。
    それがキリスト教を信仰している人々の支えになっている。
    しかしキリスト教は他宗教を否定する。

    ところが、日本人にはそういった宗教間の対立がほとんどない。
    今の日本人はキリスト教を否定しない。

    日本人は無意識のうちに、日常生活の中で「禅」の教えを実践している。
    だから、日本人に「宗教」は要らない。
    と著者は説く。

    今のお寺や仏教がいかに形骸化さえているかもよく書かれていて改めて気が付かされることも多かった。

    前に読んだ著書よりは非常に読みやすく書かれている。
    ドイツのお坊さんだからと思って読むと浅い気がするかもしれないが、
    「迷える者の禅修行」を読

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    2014年03月22日
  • 日本人に「宗教」は要らない

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    「しかし坐禅は、自分で坐禅をしているうちは本当の坐禅ではない。」

    坐禅とは、自我の破壊であると思った。

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    2014年03月03日
  • 迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教―

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    ドイツ人の禅僧である「ネルケ無方」さんの著書です。
    外国人での禅を支持する方は多いですが、出家得度し禅僧となり、しかも禅寺である安泰寺の住職も務めているという突出した経験をお持ちです。

    本人が仏道を志し、日本に渡り現在に至るまでの紆余曲折の経緯を時系列に書かれています。

    私自身、禅僧の方が書いた本を何冊も読んでいるのですが、禅僧の方は常人離れした達観の域に達していると思っていましたが、この本を読んでイメージが変わりました。

    普通に人間関係で揉めたり、悩んで凹んだり、逃げ出したりと、俗人とあまり変わらないですね。
    まぁ、考えてみれば同じ人間なので煩悩も同じようにあるのが当たり前ですが。

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    2013年10月20日