ネルケ無方のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2017年1月
ドイツ生まれの元クリスチャン、現在日本の曹洞宗の住職のネルケ無方が書いた、日本人の宗教観についての本。
筆者は禅宗の僧侶であり、いわゆる日本人が信仰するようなお経や題目を唱える仏教とは少し異なる宗派。
面白かったのは、禅の考えは日本人の生活に根付いているという考え方。家具を大切にすることや、掃除を行うことも修行の一つであるという、習慣のような考え方は実は禅宗の教えの流れであるという面白い発見があった。筆者の考え方と違う部分かもしれないが、仏教とは非常に哲学に近いものなのかなと感じる。
欲を捨てる、ということが仏教の目指すことであるが、それは「今、ここにあること」を大事にするというシンプルな教えなのだなと理解した。どうしても日常の中では、もっとお金が欲しい、いい生活をしたいという思いは強くなってしまう。そうではなく、今生きている日常を受け止めていくことが大切なのだなと思う。
また、面白かったのは先祖崇拝は日本人特有の考え方という点。あまりヨーロッパの人たちには馴染みがないものらしい。 -
Posted by ブクログ
ドイツ人住職が禅の教えを伝えてくれる…というので、固い本なのかと思いきや、たまに下ネタさえあったりして、読む前の予想は見事に裏切られた。
でも、ネルケ住職の安泰寺での様子、住職になるまでのいきさつ、家族との様子・・・すべて生き生きと描かれ、とてもおもしろかった。禅の教え、仏教の教えはなかなか難しく、すんなりと理解しづらいものもあったし、やはりキリスト教というバックボーンのある国で生まれ育った人から見た仏教観・禅に対する考え方だなあと思うところもあったけど、ネルケ住職が日々の修行や生活の中で目指しているものはとてもよくわかったし、共感するところが多かった。私もまずは家族への執着を大事にして、それを少しづつ周りに広げられるようになれたらと思う。