あらすじ
800年たった今でも通用する禅僧道元の哲学的思想とその教えには、先の見えない不安な時代に目指さなければならない社会への考察や生きるための智慧がたくさん詰まっている。禅の名著「正法眼蔵」から人生の苦難を乗り越えるために心に響く言葉と日常生活におけるその実践法を兵庫県安泰寺住職のドイツ人禅僧がわかりやすく説く。
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Posted by ブクログ
ドイツ人住職が禅の教えを伝えてくれる…というので、固い本なのかと思いきや、たまに下ネタさえあったりして、読む前の予想は見事に裏切られた。
でも、ネルケ住職の安泰寺での様子、住職になるまでのいきさつ、家族との様子・・・すべて生き生きと描かれ、とてもおもしろかった。禅の教え、仏教の教えはなかなか難しく、すんなりと理解しづらいものもあったし、やはりキリスト教というバックボーンのある国で生まれ育った人から見た仏教観・禅に対する考え方だなあと思うところもあったけど、ネルケ住職が日々の修行や生活の中で目指しているものはとてもよくわかったし、共感するところが多かった。私もまずは家族への執着を大事にして、それを少しづつ周りに広げられるようになれたらと思う。