青木祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ長年続いたヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズもついに最終巻。
最後だからと言って突然派手になるわけでもなく、優しく落ち着いたこのシリーズに流れる空気感そのままの、素敵なエンディングでした。
私はこのシリーズの、あたかかったり可愛らしかったりする少女小説特有の空気の中にひっそりと落ちる影みたいなものがとても好きで、それが最後まで失われなかったことが何よりうれしかったです。
初回版についてくる小冊子には、以前シャーリーとクリスが二人でともに過ごした夜のことが描かれていました。
正直色々疑っていたので…シャーリーに謝らなくてはという気持ちです。
青木先生がblogで今後番外編も書く予定だ -
Posted by ブクログ
とうとう最終巻です。
シャーロックとクリスについては、まあ予想通りです。
前半遠距離恋愛でもんもんとしてますが、
それも読者からすれば砂吐くような甘々で、
最後は読んでいるこちらの方が赤面しそうな幸せっぷりです。
パメラも幸せな人妻となってましたし、
みんな納まるところに納まってほんわかムードです。
ジャレッドの存在がちょっと影を落としてますが。
個人的には彼にももう少し幸せになって欲しかったですね。
(シャーロックの)異母兄疑惑も曖昧なままで終わってしまったし。
あと、あきさんのあとがき漫画をもっと読みたかった。
それにしても一芸に秀でるってこういう事?
人前ではよく失神するクリスですが -
Posted by ブクログ
いよいよ佳境です。
クリスとシャーロックが結婚するため、
シャーロックが全てを捨てて
新天地(新生活)を開拓するのか。
親族をねじ伏せて未来の公爵夫妻となるか。
その為の試練として
シャーロックが単身アメリカへ・・・。
2人の明日はどっちだ?!
壁にぶち当たるかっこ悪い姿を見せたくないから
クリスは連れて行かないという男心(?)に同情。
でもその前にさらに2人の仲も進展して
(読者にとっては)遠恋の不安無しです。
クリスはどこにいてもドレスを作っているでしょうが、
パメラは、イアンは、アントニーは?
次作で身の振り方がいろいろ決まるんでしょうね。
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Posted by ブクログ
短編集です。
ジャレッド、クリスとシャーロック、アントニー、ソフィアとアルフレイド(シャーロックの両親)の話の計4編。
1つめは、あとがきによると雑誌掲載ではジャレッド初登場の中編らしい。
そういえば、文庫派の私は本編でジャレッドの登場を少し唐突に感じたような。
時期的には『黄昏に見る夢』と『約束の手紙』の間だそうです。
2つめは、『宵の明け星』と『追憶の糸』の間ぐらいの主役2人の話。
3つめは、『翡翠の森』での日々をアントニー視点から見た話。
4つめは、シャーロックのご両親の馴初め話。
今回もあきさんのミニ漫画ナイスです。
帯やなんかによると、本編はあと2冊のようです。
早くハッピーエン -
Posted by ブクログ
公爵家の跡取り息子で男前。
当然社交界注目の的でオレ様な性格のシャーロック。
かたや弱冠16歳ながら親友パメラと2人で仕立て屋を営むクリス。
もちろん労働者階級。ただしとっても人見知り。
この2人の恋愛模様。
階級差別の厳しいヴィクトリア時代なもんで、
いろいろある訳です。
ただし、この1作目はお互いを意識するまでの導入部。
シリーズ一貫してタイトルの最初に『恋のドレスと〜』とあるように、
クリスのつくるドレスが重要なアイテムとなって事件が進行します。
主人公の性格やら何やらで恋愛方面はなかなか進展しませんが、
初対面のどちらかというとマイナスな印象から、
少しづつお互いを知っていく過程がと