青木祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新婚旅行から日常へ戻ってきた森若さん。経理部では仕事のあれこれを熟知しているベテラン社員の雰囲気が定着しているので、新たな環境で毎日の安定を定着するために着々と自分を維持する場所を見つけていく。新婚単身生活の二人は各々なりに同居に向けた準備を粛々と進めている。並行して経理部を取り巻く環境では何がモヤモヤとした出来事も黙々と進捗している。
吸収した銭湯は家族経営や保守派のスタッフで時代に追従しようとする天天の行く手を妨げる存在になりそうでなりきれない空気感。新システムへの移行は幾多の大企業が経験している難題だ。反対派を押し切るのは定常的なタスクだろうし、切り替え期間でのトラブルも決して希少な機会ではない。そんな最中に吊り橋効果なのか新たな恋の予感も感じた。人事異動、経理部の業務分担変更は新たな人間関係を作り新たなウサギを生み出すかもしれない。沙名子さん以外にもウサギを追う役割が回ってくるのか?
小さなモヤモヤと共に平和な天天が変貌していく様はまだまだ続きそうで楽しみです。 -
Posted by ブクログ
経理部に新しく加わった美華の存在で空気が一変。
強めのキャラなのに、気づけば良いチームになっていくのが面白かったです。
天天コーポレーションシリーズも4冊目。最初は美華のズバズバした物言いに経理室が荒れるのでは…と思ったけれど、意外と仕事の筋が通っていて、沙名子さんや他メンバーとの関係は意外と前良好。沙名子さんの「性格に癖があっても仕事ができる人の方がいい」という言葉には深く同意。職場では良くも悪くも仕事を進めてくれる人の方がありがたい。
それにしても、巻を重ねるほど天天コーポレーション内部の“渦”が濃くなる…弱みの握り合い、不倫の目撃、思わず「そこ!?」と突っ込みたくなる展開もあって、読んでいて飽きません。太陽との関係も少しずつ進んでいて、こちらも気になるところ。
シリーズの安定した面白さと、続きへの期待がしっかり残る一冊でした。 -
Posted by ブクログ
安定のおもしろさ。
天天コーポレーションの昭和感のある社風に懐かしさを覚えてしまう。(ペーパーレスが進まない、制服、ロッカールーム、掃除当番などなど)
相変わらずの沙名子の合理的で面倒なことには首を突っ込まない姿や、社内でうまく立ち振る舞うための根回しをする人がいたり、嫌な同僚もいたり、あぁこういうことあるあると思いながら読み進むのが毎回楽しい。
自分の会社での立ち位置をそれぞれの立場でしっかり保守しようとしているのもそうだよなと思ったり共感することがたくさんありすぎる。
自分の会社をいい会社、好きだと思いながら仕事するってやっぱり素敵なことだし、自分もそうありたい(現実はまったくそうじゃないけど)と思わせてくれる一冊。