諫山創のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エレンが何を考えているのか、ここ数巻判らないままだったけど、この巻ではその傾向がより顕著に
調査兵団が巨人相手に戦う判り易い構造は終わり、今はパラディ島が生き残るためにどのようにして巨大な存在である他の国々と戦うのか、という点が主題になっている。
だからパラディ島の住民と反マーレ派の義勇兵、対してマーレとそれに従うエルディア人戦士隊は相容れない関係にある
それは対立構造であるために揺らぎようが無いように思えるけど、この巻ではその構造が簡単に揺らいでしまう
ガビはマーレ人であれば自分たちの味方だとニコロに話しかけるが、ニコロは同胞へ向ける感情ではなく恋愛感情によってガビを拒絶する
一方でサシャの父親は対立関係も恨みを持つ理由も有ってもガビを許す。自分達は命を奪い、奪われる関係にあると。でも、それを受け入れられないカヤはガビを人殺しと糾弾する
エルディア人と友情を育みかけていたガビはあっさりとカヤとの繋がりを失ってしまう
この揺らぎの構造はガビ達だけに留まらず、ミカサ達にも降りかかる。
エレンは仲間であるはずのミカサとアルミンを巨人の力で脅した上で二人を極度に傷つける言葉を発する。更にアルミンをボコボコにする
これはもう敵対者のような行動だ
そのアルミンですら理解出来ない言動は最早エレンを二人の、そして調査兵団の味方であるなど考えられないものにしてしまう
また、ジークはリヴァイを含む精鋭によって拘束され、檻のような森に閉じ込められていたのだけど、実はジークの策略によってリヴァイこそ檻に閉じ込められていたのだと判るシーンには驚かされた
だというのに、最強の兵士であるリヴァイはその絶望の檻すら破りジークを再び拘束するのだから恐ろしい
その後に描かれるジークの回想によってようやくジークがどのようにしてエルディア人を、そして世界を救うつもりなのかが判明したけど……
そうか、ああいった着地点を狙っているのなら、その過程でどれだけ同胞を殺しても関係ないのか。だからジークはより多くの人が死ぬように立ち回っていたのか……
でも、肝心のエレンはどこまでジークの考えに賛同しているのかな?そこはやはりまだ見えてこないな
そしてラストには衝撃の展開が……。あのどうやったら倒せるのか検討もつかないようなリヴァイにも遂に終わりの時が訪れるのだろうか…… -
Posted by ブクログ
これは飛んでもなく難しい展開になってきたな……
この巻では戦闘描写は一切ない。代わりに描かれているのは正論のぶつけ合いと見ることも出来るし、生存競争と見ることも出来る
つまりは言論による戦争が描かれている
だからか巨人と戦っていた頃のような判り易さは一切ない。パラディ島が生き残るには巨人の力を上手く使った上で対立するマーレを打倒する必要がある。対するマーレも始祖の巨人の力を手に入れるためにパラディ島を侵略する必要がある。どちらが勝とうが大きな犠牲は出るし、両者の事情が詳しく描かれた今となってはどちらが勝利を手に入れても明るい気分になれそうにない展開
また、巨人と戦っていた頃には直情径行の強い死にたがり屋として戦場を駆け回っていたエレンは今では何を考えているか判らない人物になってしまった点もこの物語を理解するのを難しくしている。
まさかコニーやミカサがエレンへの疑いを強くする展開があるなんて昔は予想もしていなかったよ
本当に色々なものが変わってしまった
何を考えているか判らないといえば、それはイェイナとヒストリアにも言えること
イェイナは元々マーレからやってきた人間だから仕方ないのだけど、ここに来てヒストリアまで意外な行動をとったのは驚き
ヒストリアに妊娠しろと助言したのは一体誰なんだろう?そして何故ヒストリアはその助言を受け入れたのだろう?
何もかもが難しく先の見えない展開が続く。そんな描写の後に掲載されている嘘次回予告だけが唯一の癒やし要素な気がしてきた…… -
Posted by ブクログ
不老不死でもなく、死人の記憶を受け継いでもいないので分からんが。
そもそも、記憶を受け継いだからお前はもう自由じゃない、といっているエレンが一番不自由になっているように見受けられる。
自分というものはそもそも、記憶で構成されているわけで親父の記憶やら何やらが入ってきてる時点でお前ものお持てる自分は既に、巨人化する前とは違うんやでと。
まぁ、そもそも記憶に根ざすという時点で、刻一刻と変化するのが自分なので不変の自分ってのが幻想にすぎないわけなんだけど。
まぁ、それとは関係なく、自分も記憶を侵されているじかくがあるからこそ、俺は自由やと言わずにはおられなかったのかもしれないが。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだか飛んでもないストーリーになってきた。
巨人に家族を殺されたエレンの復讐心から始まったはずの物語は、様々な事件を経て世界の裏側を知ったことで単純な復讐譚の様相から外れてしまった。そしてこの巻ではエレンや調査兵団がマーレに対し奇襲を仕掛けたことで、逆にエレン達が悪人の様相になり襲撃の中生き残ったガビがいつかのエレンのように復讐に燃える人間になってしまった
まるで構図が入れ替わったかのように思えるけど、前の巻でエレンとライナーが問答したようにどちらの陣営も報復に報復を重ねすぎた結果、どちらに正しさが有ったかなんて判らなくなり「自分は被害者、相手は悪」という認識を持つ他なくなってしまった。
そういった意味では今回の話は、物語が大きな転換点を迎えたことが非常によく判る構成になっている
しかし、この巻ではそういった構成的な驚きだけでなく、もっと驚くべきような事実が幾つも提示された
サシャの死もそうだし、マーレ側エルディア人の裏切り、今回の奇襲がエレンの暴走に因るものだったこと。そして何よりもあの「獣の巨人」を有するジークがエレン達側に寝返った点は非常に驚かされた。
ガビ達がエルディア側に囚われた点など今後物語がどのように推移していくのか全く読めない
もはや誰に正義が有って、どう感情移入して読んでいけばすら判らない状況。ただ、明確な点はラストに語られたように戦わなければ勝てず、勝てなければ生き残るなんて出来ないということだ -
購入済み
少し見ないうちに・・・
久しぶりにエレンやミカサたちが登場します。
みんな印象が変わっていました。
そう言えばあの人はまだ出てこなかったですね。
展開が大きく動いたところで次巻へ続くになってしまいフラストレーションがたまりますが、次巻が発売されるのが待ち遠しいです。