柳瀬尚紀のレビュー一覧

  • ボルヘス怪奇譚集

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    こんな話あったけ?とか、で、その続きは??ってなってしまうような逸話やらを並べられてしまった。。。
    『古今東西の書物から選びぬいた…』とかあれば、元書が気になるし、自分の記憶も気になったりするが、最後に解説を読んで…Σ(゚д゚lll)ガーン

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    2018年07月23日
  • ボルヘス怪奇譚集

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    ボルヘスとヒゴオイ=カサーレスの二人が、古今東西の書物から短い物語(やその一部)を抜き出したアンソロジー。必ずしも怪奇という感じではないが、広い意味での幻想文学集になっている。古典も多いため、文体の関係で、短いくせに読み肉いものもあるが、全体としてはなかなか面白かった。それ自体を完成された文学として味わうというより、現代の様々な物語の原型を楽しむべき作品。

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    2018年07月12日
  • 幻獣辞典

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    「ちんばのウーフニック」が「足萎えのウーフニック」になってゐる他は、別に前の奴と一応同じ。スズキコージ大先生のチェシャ猫とか商羊、アルゼンチンの怪物はなんか来るのでそれもよかったのだが、スクォンクの絵他、増補改訂版な図像が入ってるので買ってしまった。
     フランツ・カフカの書く生き物が結構あるのがなんか気になる。

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    2018年03月26日
  • 幻獣辞典

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    ネタバレ

    ボルヘスが古今東西の、架空の生物に関する話をまとめた本。
    とぼけた・・・というのとも少し違うか、解説で再現もされている独特の筆致が小気味いい。
    もちろん書かれている幻獣たちも興味深いけど。ありライオンとか。こういうのなのかミュルメコレオン。そんで誕生の逸話も。

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    2015年07月24日
  • 日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組 特別授業―

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    言葉の大切さがしみじみと分かる本だと思う。「日本語は天才である」という筆者の言葉にもあるように、漢字の由来や日本語の言葉遊びなどに触れるうちに、どんどん言葉の世界が広がっていくことが実感できる。子どもたちがいろは歌を応用した言葉遊びに引き込まれていく様子が印象的であった。自国の言葉に対する理解や尊敬の念を持つことが、相手を大切にする関係性のあり方、そして利他的な心を養うことに繋がっていくのではないだろうか。教師という仕事のあり方について考えさせられた一冊。子どもって、本当にすごいな。

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    2012年11月12日
  • 日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組 特別授業―

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    ネタバレ

    著者は、翻訳不可能と言われた20世紀最大の小説『フィガネンズ・
    ウェイク』の翻訳で有名ですが、最近は、ロアルド・ダールの子ど
    も向けの一連の小説の翻訳に注力していたのだそうです。

    このロアルド・ダールの翻訳が縁になって呼ばれたのが島根県の過
    疎の村にある邑智(おおち)小学校でした。そこで16名の小学六年
    生を相手に二回の特別授業と、一回の空想授業(手紙の形式をとっ
    た紙上授業)を行うことになります。

    子供を持ったことがなく、学校で教えたこともなく、子供と関わる
    ことのなかった著者が初めて引き受けた小学校の授業ですが、この
    授業における著者と子供達との交流の様子がとにかく素晴らしい。

     生

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    2011年09月26日
  • 日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組 特別授業―

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    いまどき、こんなに素直な子どもたちがいるのかと思うような学級である。柳瀬先生が出前授業をおこなう様子のレポート。小学校高学年になって、自分の意見をのびのび言い合える、人の意見を馬鹿にしない、すれていないというのは稀有なことだと思う。特に、この漢字のこういうところがおもしろいとか、頭語だけ決めて詩を書くとか、確かにおもしろいんだけれど、授業でやられるとこっぱずかしかったり、自分にはできないとはじめから思ったり、まじめにやっている生徒を皮肉ったりというようなことが起こりがちだ。やっぱり環境なのかなあ。

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    2011年09月03日
  • シルヴィーとブルーノ

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    可憐でおませな妖精姉弟と、ナンセンスで愉快な大人たちが、夢と現実を往き来しつつおりなす、おもしろおかしい愛と冒険の物語。

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    2009年10月07日
  • シルヴィーとブルーノ

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    「不思議の国のアリス」作者ルイス・キャロルの作品といえばだいたいの方向性が見えてくると思う。シルヴィーとブルーノの妖精姉弟と、彼らと読者を仲介する「ぼく」のお話。なんといっても姉弟二人がとても愛らしい。世界がメチャクチャなのもアリスと同じくほほ笑ましい。文中には数多く言葉遊び(ダジャレ?)がある。もちろん、元は英語だけど訳者が上手く日本語でも意味とユーモアが通じるように訳してくれている。そしてその解説も後ろで細かく説明付き。この本、英語がわかればもっと楽しめるんだろな。

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    2009年10月04日
  • リスからアリへの手紙

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    トーン・テレヘンの動物のシリーズ。簡易な内容だなと思ったら、こちらは児童書分類なのね。かわいくて好きだけど。

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    2025年03月31日
  • 幻獣辞典

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    ・世界各国、古今東西の幻獣を紹介する無駄で豊かな事典。
    ・一編がかなり短くて、ぶつ切りで終わることが多い。謎を残して置いてきぼりにされるみたいで魅力的。
    ・日本からは地震の鯰と八岐大蛇が選ばれてる。妖怪も入れたらすごい数になりそうだ。
    ・幻獣を学ぶためというよりは、幻獣についての記述の断片を読むための本だったな。
    ・巻末の解説がボルヘス愛に満ちていてとても素敵。

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    2025年03月18日
  • 日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組 特別授業―

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    「言葉はすごい」という部分が特に印象に残った。言葉を大切にしたいと改めて思った。

     本物の力は子供達にダイレクトに届く。その事も印象に残った。

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    2023年07月30日
  • ボルヘス怪奇譚集

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    ホルヘ・ルイヒ・ボルヘスとアドルフォ・ビオイ=ハサーレスが、古今東西の書物からが収集した幻想的な物語。

    河出文庫さんが斉藤壮馬さん(※読書家で有名な声優)とコラボフェアをやっていた際に購入した1冊。タイトルにボルヘスの名が入っていますが、ボルヘスの作品集というわけではなく、彼が様々な物語から収集した掌編・あるいは断片を収めたアンソロジーのようなものです。

    有名な作品の欠片や、古今東西の神話や故事、伝説。出典ジャンルは様々で、実はしれっとボルヘスかハサーレスの自身の創作物も混じっているそう。
    日本人的に比較的なじみ深い収録物語で言うと、例えば荘子の『胡蝶の夢』。授業などで漢文で見たことがあり

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    2023年04月11日
  • ボルヘス怪奇譚集

    購入済み

    期待しすぎ

    レビューが結構良かったので期待しすぎたみたいで、それほど面白いとか初めて気がついた、なんていう感動はありませんでした。短いお話なのに、主語が誰かわからないような訳で残念でした。

    #シュール

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    2023年01月06日
  • ボルヘス怪奇譚集

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    「書淫」ことボルヘスらが選ぶ、珠玉の超短篇92!
    どれだけ長くなっても、見開き3ページほどしかありません。しかし、短いからとてすぐに読みおわるわけではないのだなぁ…。ひとつの超短編に5分以上費して考えこともざらにあります。いい意味では深奥な趣がありますが、不親切な部分があるといえなくもないです(まぁ、それが真骨頂なのですけれど)。と言うのも、抜き取りの脈絡性があまりに薄いので、パッと呼んだだけでは「ン!?」となるような場合が多い。何作か知っている作品からの抜粋もありましたが、いかんせん全然違うニュアンスの話にも見えてきて、これがまた不思議で面白い。バロウズ『裸のランチ』を思い出しました。

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    2022年08月12日
  • リスからアリへの手紙

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    ネタバレ

    表紙とタイトルが可愛らしかったので、手に取ってみた。

    リスくんとアリさんだけではなく、森にいるたくさんの生き物たちが、誰かにお手紙を書くショートストーリーで構成された作品。

    象さんはカタツムリさんの殻の上でダンスしたいと書いてみたり、リスくんもテーブルさんにお手紙を書いてみたり。
    書かれた手紙は、風にのって相手の元へ届くことになっていて、なんだかちょっぴり不思議な雰囲気の世界観。

    ほとんどの手紙には相手がいて、すごく些細なことでも、誰かを想ってお手紙を書くのって素敵だな、いいなと思わせてくれる本でした。

    リスくんとアリさんの関係性がなんだか愛おしい。

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    2021年03月07日
  • ボルヘス怪奇譚集

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    大半が理解できないものばかり。けれどそれはわたしの読書経験値によるものだろうと早々に白旗を振り、理解せぬまま空気だけ読み取るように読んだ。もしや冬の夜にぴったりの読み物だったかもしれない。

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    2020年12月28日
  • リスからアリへの手紙

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    森の動物や昆虫たちが交わすお手紙。アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」を思い出させる。著者紹介に詩人とあり(医者で作家でもありますが)納得した。

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    2020年09月08日
  • ボルヘス怪奇譚集

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    ボルヘスとビオイ=カサーレスが選りすぐった
    古今東西の奇妙な断章、92編。
    表題に「怪奇譚」とあるが、読んでみると怪奇色は薄い。
    むしろ小さく笑ってしまうシュールで滑稽な情景が並ぶ。
    次々にページを繰って短い物語に触れ続けると、
    まるで夢の入れ子に囚われたような感覚に陥る。

    以前どこかで読んだはずの断章もあるのだが、
    詳細を思い出せずモヤモヤしながら、
    敢えて確認せずに「心地いい居心地の悪さ」を愉しんで
    ムズムズするのも一興かと。

    英語版からの重訳で、日本語訳は柳瀬尚紀先生。

    ちなみに、解説によると、
    世界中から掻き集めたお話の中に、
    ちゃっかり偽書=ボルヘスの創作が紛れ込んでいるとか。

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    2018年10月15日
  • 幻獣辞典

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    絶版のを読んだことはあったけど、新しい表紙が好みで買ってしまった。
    物語の種であるボルヘスの、さらにその種という感じ。彼の編む怪奇譚集系に共通する、あの感じです。

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    2018年06月10日