あらすじ
カタツムリ君、象さん、リス君、アリさん、熊君など、個性豊かなどうぶつたちが好きな食べ物や誕生日についてやりとりする。風に運ばれる手紙が伝える、オフビートで滋養に満ちた物語。
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Posted by ブクログ
デザインの可愛さに惹かれて手に取りました。便利な時代になり、本当にお手紙を書くことが少なくなった気がします。久々にお手紙を書きたいという気持ちになりました。とにかく可愛らしい物語です。
Posted by ブクログ
20200607 メルヘンと言って良いのだと思うが、空想して情景が浮かぶうちは大丈夫なのだと思うことにしている。アリさんとゾウ君熊さん、リスをめぐる動物たちとの手紙でのやりとり。誰からでもどこにでも届けてくれる風さんがいるからの物語。息抜きに良い本。
Posted by ブクログ
真っ黒だったぼくの心が洗われ、汚れがかなり落ちました。
動物たちが書く手紙の、何と温かで愉快なこと。
たとえば。
◇◇◇
カタツムリ君へ
ぼくにダンスをさせてくれませんか。
場所はどこでもいいな、きみの小さなお家でもいいです。
ちょっとステップをふむだけでいいんだ。
ぜひぜひお願いします。
そっとそっと踊るから。
お家の屋根を突きぬけたりしません。
約束します。
でも、そんなことは約束するまでもないよね。
象より
◇◇◇
とうが立ったぼくみたいなおじさんが読むと、たしかに気恥ずかしいところもあります。
でも、寓話などと侮ることなかれ。
どこぞの政治家の空疎な言葉より、ここに登場する動物たちの言葉の方が、よほど内実があります。
たとえば。
◇◇◇
亀さんへ
なんとも悲劇に見舞われたものですなあ。
実に痛ましいことです、せかせかせっかちとは。
それをぐっとこらえて、ぐいっと抑えつけて、ぎゅっと丸めてしまうのです、
それがほんの取るに足らないちっぽけな球になるまで。
次にはそれを地面に埋めます。
その上でじっとしていること。
あなたやぼくが落ちつきをなくしたら
どうなります?
カタツムリより
◇◇◇
含蓄があります。
世の中の状況、自分の置かれている立場で、この手紙の印象は随分異なってくるのではないでしょうか。
さて、皆さん、新型コロナで大変なことと思います。
本書を読んで、大切な人に手紙を書いてみるのも良いかと。
私は後で息子に書くつもりです。
Posted by ブクログ
表紙とタイトルが可愛らしかったので、手に取ってみた。
リスくんとアリさんだけではなく、森にいるたくさんの生き物たちが、誰かにお手紙を書くショートストーリーで構成された作品。
象さんはカタツムリさんの殻の上でダンスしたいと書いてみたり、リスくんもテーブルさんにお手紙を書いてみたり。
書かれた手紙は、風にのって相手の元へ届くことになっていて、なんだかちょっぴり不思議な雰囲気の世界観。
ほとんどの手紙には相手がいて、すごく些細なことでも、誰かを想ってお手紙を書くのって素敵だな、いいなと思わせてくれる本でした。
リスくんとアリさんの関係性がなんだか愛おしい。