柳瀬尚紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
柳瀬尚紀 「 ユリシーズ航海記 」 著者の翻訳論、ユリシーズの翻訳比較、ユリシーズの読みどころ を論述した本。著者訳の河出書房「ユリシーズ 1-12」をなぜ早く読みたい
翻訳論=翻訳と英文和訳は違う
*翻訳は日本語の音感で伝える
*著者の使った手法を 日本語で模倣する
*誤訳は 畳の埃→どんな翻訳も叩けば誤訳が出る
*翻訳者は指揮者たるべき
丸谷才一ほか訳の集英社「ユリシーズ」を鼎訳として、著者の翻訳した河出書房と比較。紹介された 鼎訳は日本語として おかしいが、著者の翻訳は 日本語として成立している(超訳に近い)
ユリシーズ
*センテンスの完璧な語順→詩を作る姿勢に近い
*ピリオドの -
Posted by ブクログ
ネタバレ『チョコレート工場の秘密』の翻訳者、柳瀬尚紀氏が
島根県のいわゆる「僻地」に出向いて、小学生に出張授業をする。
本書は、著者が授業をするまでの経緯と、
実際の授業を文章で実況中継したもの、
そしてかつて授業に参加したこどもたちが中学生になってから
行った「空想授業」について書かれている。
書店網の充実がむずかしい僻地で、移動する本屋を経営している
女性の熱意が実を結び、著者が島根県へやってくる。
著者は無類の僻地好き。
都市部にはもういないのではないだろうか、素直なこどもたちの存在に
いたく感動を覚える著者。
土地と著者が相思相愛になる。
日本人が外国語を学ぶには、まず日本語を学ぶことが