柳瀬尚紀のレビュー一覧

  • ユリシーズ航海記

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    柳瀬尚紀 「 ユリシーズ航海記 」 著者の翻訳論、ユリシーズの翻訳比較、ユリシーズの読みどころ を論述した本。著者訳の河出書房「ユリシーズ 1-12」をなぜ早く読みたい

    翻訳論=翻訳と英文和訳は違う
    *翻訳は日本語の音感で伝える
    *著者の使った手法を 日本語で模倣する
    *誤訳は 畳の埃→どんな翻訳も叩けば誤訳が出る
    *翻訳者は指揮者たるべき

    丸谷才一ほか訳の集英社「ユリシーズ」を鼎訳として、著者の翻訳した河出書房と比較。紹介された 鼎訳は日本語として おかしいが、著者の翻訳は 日本語として成立している(超訳に近い)

    ユリシーズ
    *センテンスの完璧な語順→詩を作る姿勢に近い
    *ピリオドの

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    2018年02月19日
  • 幻獣辞典

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    再読。
    国内のこの手の本だと、ゲームに出てきそうなキャラクターしか載っていないことが多いのですが、さすがに古典というか、世界中から幅広くキャラクターを集めてきています。
    名前のない幻獣も載っているのが特徴的。
    事典としては収録数が少ないため役に立つかどうかはわかりませんが、愉しめる本でした。

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    2016年08月24日
  • 幻獣辞典

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    ボルヘス入門に手に取ってみた。
    辞典と言えど体系的な解説がある訳ではなく、古今の文献からの引用で構成されるのでよくわからないものもしばしば。それでもゲームや小説でお馴染みの空想上の生物の由来がわかって面白く読めた。
    かなりの頻度で引かれる、名前だけは知っていたプリニウスの科学的に誤謬だらけの説明には失笑。

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    2016年05月10日
  • 幻獣辞典

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    名前は知ってたけど何となく手を出してなかった。文庫化ってちょうどいいタイミング。
    これだけ簡単にネットで何でも調べられるようになると、博識とか売りになりにくい。そうなると後は取捨選択に力量が問われるわけで、そう思って読むと、世の中不条理というか、神話とか伝説って因果応報とか倫理的にはできてないんだなぁ、としみじみと。だからおもろい、ってところももちろんあるんだけれども。

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    2015年06月29日
  • 幻獣辞典

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    無教養なうえ、ゲームもファンタジーも苦手な私には、五十音順の情報を吸収することはハードル高すぎた。
    じゃあ、ある程度カテゴライズされた形ならいいのかっていうと、そういうもんでもなく。つまりは、自分の教養、想像力のなさが問題。

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    2015年06月14日
  • 日本語ほど面白いものはない―邑智小学校六年一組 特別授業―

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    ネタバレ

    『チョコレート工場の秘密』の翻訳者、柳瀬尚紀氏が
    島根県のいわゆる「僻地」に出向いて、小学生に出張授業をする。
    本書は、著者が授業をするまでの経緯と、
    実際の授業を文章で実況中継したもの、
    そしてかつて授業に参加したこどもたちが中学生になってから
    行った「空想授業」について書かれている。

    書店網の充実がむずかしい僻地で、移動する本屋を経営している
    女性の熱意が実を結び、著者が島根県へやってくる。
    著者は無類の僻地好き。
    都市部にはもういないのではないだろうか、素直なこどもたちの存在に
    いたく感動を覚える著者。
    土地と著者が相思相愛になる。


    日本人が外国語を学ぶには、まず日本語を学ぶことが

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    2011年04月19日