西村賢太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレようやく出来た彼女 秋恵と同棲を始めた貫多。
その約1年の同棲生活を綴った短編集。
秋恵の実家に借金をし、秋恵のレジ打ちのパート収入で生活。
自身は固定収入にならない小説を書き、陶酔する作家の高額な古本を買う。
言ってみれば、秋恵に食べさせてもらっているのだ。
だからと言って彼女を大事にするかといえば、まったくその逆、自分の欲望通りに扱うのみ。
引っ越したマンションの管理人に言いがかりをつけられたと怒り、
それを丸く収めようとした秋恵の常識的な態度にキレる。
帰宅した秋恵の肩先に付いていた香りから、彼女に疑いを抱き、
後日、自分に付いた他人の整髪料の匂いに気付かぬ彼女にキレる。
大晦日、年越し -
Posted by ブクログ
目前に迫った諸々の締切からの現実逃避もあってか、一気読みした。
西村賢太の作品は、「苦役列車」と「腐泥の果実」しか読んだことがなく、購読したのは今回が初めてであったため、わくわくして読んだが、これがなかなか面白かった。
特に「一夜」が僕は好きだった。短編だということもあるのか、「腐泥の果実」に通ずるものがあるように思われた。どちらの作品も、彼の文体と屁理屈によって彼女との逼迫した状況がギャグめいて見えている気がした。女性との立場に立って見ると、全くもって不快な作品であるとは思うけれども、それでも、なんだか面白かった。
「墓前生活」は、筆者も言うとおり、小説と言うよりも、赤の他人が読むことを想定