鈴木亘のレビュー一覧

  • だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
    一見わかりにくい、社会保障の基本的な問題点を指摘し、今後の制度についても提言を行っている良書。著者は2011年現在、類書を出しているので、そちらの方を当たってもよいが、特に年金、医療、介護の経済学的な分析は本書が詳細に行っているので、本書を読んだ方がよいかもしれない。

    年金は積立から賦課制度になっ...続きを読む
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
    池田信夫氏が司会を務め、竹中平蔵氏などが日本経済について語る。
    世代間格差や社会保障、成長戦略や政争の内情など、興味深い内容を分かりやすく書かれている。

    2010年の本なので震災の影響は反映されていないが、経済を様々な角度から眺めてみたい時にオススメ。
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
    民主党政権を含め、日本経済の5つの問題について、4人の経済学者が議論している作品。標準的な経済政策のパッケージとして読んでおく必要のある本。ただし、経済政策の主流派についてブレが起きつつあることを勘案する必要がある。
  • 財政危機と社会保障
    現在の民主党政権が打ち出す社会保障制度の考え方に警鐘を鳴らす一冊。

    現行の税制度や社会保障の仕組み、その変遷が分かりやすく書いてあります。

    筆者は「手厚い社会保障を保ち、かつ負担の少ない税率にします!」という持続不可能な政策に異論を唱えており、その代替施策として介護・保育事業への参入規制の撤廃や...続きを読む
  • 財政危機と社会保障
    日本は1000兆円近くの借金を抱えている。しかし、財政は破たんするとかしないとか議論をしている。どちらでも結局借金があることに変わりはないのだから、このままでは借金が増えて行くのは目に見えており、すべきことはおのずと決まってくるのではないだろうか?

    社会保障という聖域に踏み込んだ良き本である
  • 財政危機と社会保障
    社会保障の面を財政面から論じてあるのが、自分にとって新しい視点で面白かった。
    (この本だけではないが)本書を読むと、メディアで分かりやすく言われていることだけで物事を判断するのは危険だと感じる。
    財政危機の今、論じるべきは理想ではなく、現実的対応策だ。
    政治家はそれを示してほしい。
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
    経済の視点からの政治批判。
    なんでそうなっちゃうの?と思ってたことが普通の感覚でも理解しやすくて読みやすかったです。
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
    <引用など>

    ・所得分配という意味での格差は、小泉政権では縮小しました。むしろその後の政権で「正社員」と非正規労働者の格差が拡大しました。

    ・金利上昇はめぐりめぐって、設備投資の際に企業の調達コストを上げることになります。

    ・「骨太2006」で社会保障の自然増を抑制する議論を正面から取り上げた...続きを読む
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
    最短で日本の余命はあと3年か。
    確かに個人資産の総額に国債発行額が近付いていることから、そんな感じはしてた。

    粛々と準備をしておかないと。

    そうならないことがもちろん良いのだけれど、
    そうなってしまったときにでも大丈夫なように。

    ---気になった言葉---
    子ども手当(年間5.6兆円)を諦めれ...続きを読む
  • だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
    日本の未来は「高負担・高福祉」ではなく、「超高負担・低福祉」。政府の無作為、国民の無関心(見て見ぬふり、あきらめ)による当然の帰結。人口減と超高齢化(社会福祉コストの極限化)が進む中、家族を守る為に何が必要かを今から考え、実行していきたい。
  • 財政危機と社会保障
    良書。
    介護、医療、保育の問題点(需要>供給による医師不足、待機児童、待機老人の問題)の原因/対応策に対する著者の主張は次の通り

    【原因】
    ?安い利用料 →過度の需要
     …安易な公費投入(税金による補填)による、利用料金の不当なダンピング(サービスに対して、安すぎる)

    ?参入規制、価格統制 →供...続きを読む
  • だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
    なかなか分かりやすい。

    そうか、年金は積立方式ではなかったんだ。賦課方式だったと。
    創設期は戦後で被害を受けた人への救済という意味合いで支給した。
    となると、積立方式は難しかったということか。なるほど。

    この人も年金システムを民間へということを提案してる。
    これは俺も賛成。市場で補えな...続きを読む
  • だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
    日本の年金問題を中心に社会保障制度についての本。タイトルで「入門」とうたっているが、決して軽い内容の本ではなく、きちんと問題点を指摘し、解決策を提案している。しかし国民全員が強制加入の年金に対していかに自分が何も知らないことか!この本が全てではないし、内容全てが正しいかは疑問だが、しっかり年金につい...続きを読む
  • だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
    『はじめに』
    ・誰に「だまされないための」本かと言えば,もちろん,政府,政治家,厚生労働省,社会保険庁等にだまされないための本です.

    『第1章 社会保障制度の「危機」はなぜ起きるのか』
    ・本書では公的年金,医療保険,介護保険の三つに限定して話をします.
    ・深刻な財政状況の原因は,「少子高齢化」.わ...続きを読む
  • だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
    年金・医療・介護の仕組みと問題点、今後の解決策についてよくまとまっている。この手の本というと、表面的すぎたり専門的すぎたり、なかなかよいものがなかったが、過不足なく、内容的にも理解しやすい。・これから10年は団塊の世代の退職により、高齢者比率が高まってゆく少子化対策などしても、それで増えた新生児たち...続きを読む
  • 医療崩壊 真犯人は誰だ
    コロナ禍で、医療崩壊の危機に陥った日本。何が「世界有数の医療大国」を追い込んだのか?我が国の医療体制を分析し、“真犯人”―原因を突き止める書籍。

    2020年4月の第1波の際、全国のコロナ新規感染者数が257人という状況で、首都圏では早くも病床が逼迫した。緊急事態宣言解除後の第2波では大きな感染拡大...続きを読む
  • 医療崩壊 真犯人は誰だ
    医療界の「中小企業問題」を真犯人の一つとして指摘。コロナの医療崩壊だけでなく、平時の医療費抑制の観点からも中小企業問題は解決されるべき。鈴木先生には、引き続き医療、社会保障の分野で、厚生労働省、日本医師会の欺瞞にメスを入れてほしい。
  • 社会保障亡国論
    本書を読む人は、年金制度の不公平さが、自分の身に一番応えることとして印象に残るかもしれないが、問題はそれにとどまらない。
    このままいけば社会保障制度が崩壊する。

    社会保障制度の崩壊というのは、社会基盤の崩壊である。
    そのときどうなるかというと、高齢者だけ限ってみても、病気になっても病院にかかれない...続きを読む
  • 経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録
    大阪市西成区の地域問題に経済学者が挑む

    橋下市長の特別顧問という肩書きだが特に法的な権限は無い。それでも地域の人々の中に飛び込みボトムアップ型の提案をまとめ上げた。

    youtubeに当時の公開討議の録画があり見た。活動家のヤジが酷い。そんな中よくまとめ上げたものだと思った。まさに粉骨砕身。
  • 財政危機と社会保障
    まー日本の医療費は安すぎると常々思っていて、かといってそれでいいサービスが受けられているかといえばそうでもない、っていろんなところで実感しません?でも惰性でみんな通いつづけるでしょ。そこに反映されている税金の大きさたるや。かといって負担増を嫌う高齢者をたたくのはお門違いですし。っていう話ばかりじゃな...続きを読む