菅野文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北走というとおり、鳥羽伏見以降の新選組を、当然ながら土方中心に描いた3作品を収録。
新選組って、(ヘンなたとえだが、女形演じる女がホントの女より女らしいように)非武士が夢見た武士のエッセンス、ホントの武士よりも武士らしい幻想の武士なんだな、と思った。(ホントの新選組はともかく、ここでは・・・)
新選組がコアなファンをひきつける要素の1つが敗者、滅びゆくものへの哀悼だとすれば、(新選組崩壊後ともいえる)戊辰戦争期はその真髄を描くのにふさわしいだろうし、見事にそれに成功していると思う。
作者は土方大好きで、それを明記もしているが、だからこそその近くにいた人物の描き方にも愛情がこもっている。
特に、新選組最後の隊長相馬主計メインの2作目「散る緋」は、カリスマ(土方)にひたすらついていった者のカリスマを失ったあとどう考え決断するかの戸惑いと苦悩を描いて、涙なしには読めなかった。
個人的には3作目の大鳥圭介もかなり好き。
絵は、劇画風テイストを含みつつ少女マンガな美麗さで、内容にも、空想・独自解釈を極力排したストイックな主題の取り扱いにもふさわしい。 -
Posted by ブクログ
私は菅野さんの本は、ほぼ全部(笑)持ってますが、オトメンみたいなコメディ系より、こーゆーシリアスな方が好みです。
綺麗な絵とダークな世界観が独特で好きです。
ま、どっちも好きですが(爆)。
オトメンのみ読んでる人には、ちょっと驚きかも?
「孤独」「永遠」「自由」「喪失」をテーマにした四篇からなる短編集です。
『ひとりたち』
遺品整理業に携わった幸が見た、ある「孤独死」の光景。
表題作です。なんか重いテーマですが、他人事ではないと感じます。人は一人では生きてはいけませんが、死ぬときは独りなんだと。
でも、、、ってゆー一篇です。
『永遠のハニー』
パパ想いの女の子・羽生衣(ハニイ)が起こした奇跡。
パパ、切ないですねぇ〜(涙)。
ハニィちゃんが、めちゃくちゃ可愛いです♪
子供らしさが全開で、でも、ちょっとませたところも
持ち合わせてるのがビジュアルにも現れてます。
胸がキュ〜ってなる一篇です。
『悪性-ZERO-』
自由を希求する犯罪者・ゼンのもう一つの物語。
花ゆめから二冊出てる悪性のプロローグみたいです。
本編を少し忘れてしまったので、読み返そうと思います。
かなり、ブラックです。
自由ってどうゆうことなんですかね?この物語は、特殊な空間に生きる人たちのお話ですが。
ちょっと考えさせられる一篇です。
『傷口から流れるあいのうた』
作曲家・宗田武流と少女の亡霊が奏でる愛の断章。
もっと長く書けるんぢゃないかってゆー内容を、ぎゅ〜っと、ぎゅ〜っと、凝縮した濃いお話です。
違う出会い方をしていたら、もっと違っただろうに、と哀しくなります。
ぜひ、ドラマCDにしていただいて、彼が作曲した曲を聴いてみたいものです(苦笑)。
人の静かな狂気をはらんだ一篇です。