羽生生純のレビュー一覧

  • 千九人童子ノ件

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    ネタバレ

    落ち目の漫画家という導入で、またそういう感じか……と思いかけたが、いやなんのやはり凄まじいテンション。
    しかも土俗と出自と恐怖に足を突っ込みかけて……。
    ちょっと整理できないので、数年おいて再読すること。

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    2021年02月11日
  • 俺は生ガンダム

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    ガンダムにとりつかれた人々の狂騒劇。
    いろものに見えるかもしれないがガンダム愛にあふれた人間劇である。
    エルメスのくだりなんかもうすごいよ。
    一つだけライバルがシャアって言うよりはジェリドっぽいんだよな、姿かたちって言うよりはなんか性格とかが。
    Zガンダムも書いてくれないかな~。

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    2017年05月29日
  • グッド・バイ

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    ネタバレ

     漫画の後に収録されている未完の小説を読んでみたら、漫画以上に漫画っぽいところが多々あり、漫画の方はずっといろいろと漫画的なところを削ぎ落としていることが分かった。しかし、小説のコミカライズではなく、あくまで小説は原案であり、小説を元に作った現代を舞台にしたフィクションであるので、別に小説の通りにする必要は全くない。力強い絵で持っていく感じは小説にはない漫画ならではの文学性みたいなものがあったように思った。

     小説は未完の遺作とのことで、大長編かと思っていたら短かった。この後大長編になる感じもしなかった。遺作と言うには気楽な楽しい雰囲気の漫画みたいな小説だった。

     このように感じることもこ

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    2017年04月07日
  • 恋の門 1

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    ネタバレ

    石の漫画家と同人作家。それぞれ違った形の表現者であり途方もないナルシスト。
    ふたりが離れ離れになった理由を作ったのは強すぎる自己愛だ。そして、再びくっつくきっかけとなった恋人の惨状と架空の救いを描いた漫画も、差し出す側と受け取る側、それぞれが自己愛に満ちている。
    ふたりは最初から最後までナルシストで、根本的な精神は何も変わっていない…と、自分は感じている。話が終わって1か月後に別れたとしても意外ではまったくない。
    しかし、最初に比べてほんの少しだけ視界が広がったような気がして、その慎ましやかな変化がなんだかよかった。

    あと石の漫画っていう設定がすごく好き。奇抜さを狙った芸術として実際にありそ

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    2015年08月22日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    最近時間もあるし、いわゆる「文学作品」でも読もうかなと思っていたころに出会ったこの本。
    太宰に対して厭世的で難解というイメージを勝手に抱いてたけれど、なんだ意外とお茶目で鋭くて優しいじゃん、とこの本読んで思った。

    なので、「文学作品」への挑戦は太宰から始めていきたいと思う。

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    2014年02月11日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    作品はもとより作品性そのものや作家本人とか、色々な形で愛されている作家だと思えるバラエティ。この人目当てで買ったサダカネアイコ『葉』、原作の手法ごとスクラップ&ビルドして太宰であり『葉』でありつつ全くオリジナルの名編にして良オマージュになっていて素晴らしい。

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    2013年12月30日
  • 【マンガ訳】太宰治

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    古典文学作品のコミックス化の企画はたまに見かけますが、本単行本は太宰治。執筆陣の多様な解釈で、時代ものあり、現代もの(YoutubeやTwitterやスマホも出てくる)ありの面白いアンソロジーになっています。
    それにしても「太宰にはツイッターがよく似合う。」

    作家さんそれぞれの個性が出ていてどれも面白いのですが、出色だったのは、羽生生純さんの現代版「親友交歓」!まさに羽生生純さんの作品なのですが、まぎれもなく太宰治の「親友交歓」。
    マキヒロチさんの作品「恥」もとてもよかったです。漫画家宛に上から目線のウザいリプを送り続ける男。原作と性別が逆転していて、舞台も現代に移っているのですがこの違和感

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    2014年08月18日
  • 千九人童子ノ件

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    異才ハニュニューの本領発揮。伝奇的ホラーなのかと思ったら…うわっ、ウワー!なんだこれ!な展開にびびまくった。エネルギーの表面張力みたいな、ページに漲る緊張感の異常さがほんと怖い。トラウマ認定。

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    2012年03月31日
  • 俺は生ガンダム

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    ガンダムは噂話的にしか知らない俺でも楽しめたので、全くの無知じゃなければイケルのでは。
    ガンダム好きのひとは侮辱とおもうか、愛を感じるか…それは計りかねる。

    全体的に「ヤバイ」感じが漂う、イッチャッテル感が凄いのは羽生生作品全てに言えることだが、今作は特に効果音が秀逸。

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    2011年11月26日
  • ワガランナァー

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    ネタバレ

    作中、主人公である浮浪者の一人が、ウィリアム・バロウズで知られるイスラムの暗殺集団の始祖の言葉を引用して子供たち相手に曰く、
    「ハサン・イ・サッバーは言っている
    “真実などない すべては許されている”」
    「じゃあさじゃあさ
    それってなにしてもいいってこと?」
    「子供の陥る罠がそれだ
    “ゆるされる”と“可能”は違うということを知らねばならない」

    これって、何年か前に流行った
    「なぜ人を殺してはいけないのか」
    っていう議論の最良の答えのような気がする

    やはり作中、別の主人公の浮浪者が姥捨てジジイと仲良くなるが、
    目の前で、嫉妬に狂った老婆にジジイが刺されて発する言葉、
    「わがらんなー」
    は、聖

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    2012年01月23日
  • 俺は生ガンダム

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    思ったよりもかなりガンダムだった。
    羽生生漫画は面白いんだけど読んでて凄く疲れるから
    そこまで追ってなかったけど、これはさらっと読めるしコメディ仕立てで
    心に突き刺さってくる棘の部分が緩和されてるのが自分にとっては良しです。

    最後の展開で一応の理由付けがされるんだけど切ない。
    それまでのパロディの完成度、進行具合が完璧なだけに。

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    2010年11月04日
  • 青 オールー 第一集

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    読むのに体力が必要。

    ハラハラドキドキグロテスク。
    私にはハードボイルド過ぎたかもしれん。

    一つ分かったことは指を切るのとか、人間を限界まで追い詰めるシーンは心臓によくないってことです。そう、心臓によくない。

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    2010年09月27日
  • 千九人童子ノ件

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    羽生生純作品に触れるのは初めてだったのですが、ここまでグチャグチャで狂気なまま終わっていくのかぁ・・羽生先生の他の作品も読みたくなりました。

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    2010年09月04日
  • 恋の門 1

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    恋愛漫画にあるときめきなんてこの漫画には無い。素敵な恋愛はどこ?終始人間臭さに圧倒された漫画。オタクが結構リアルに描かれてるので、妙に現実的、そして濃い。その世界観に惚れた!

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    2009年10月04日
  • 恋の門 1

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    羽生生のこの作品が映画になるって聞いたときは、どうやって?って本当に疑問だった。この人の絵は大好きなので、もっといろいろ作品を描いて欲しい。

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    2009年10月04日
  • ワガランナァー

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    4人のサイバールンペンが「ワガランナァー」言いながら、どこに目指すことなくあてもない旅をする物語。もう濃ゆいったら!

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    2009年10月04日
  • 恋の門 1

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    石で漫画を描く蒼木門と、コスプレでアイデンティティを保つ証恋乃。生活環境も価値観も違うふたり。でも恋人同士。
    些細なすれ違いや貧乏、そして何度も襲いくる悲劇。それでも惹かれあうふたりは、やがて‘恋の門‘を開く!?
    独特すぎる絵柄や、リアルな同棲生活描写、人間描写がすさまじいですが、読み出したらとまらないです。

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    2009年10月04日
  • ワガランナァー

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    濃ゆい…けどおもしれぇっ!!ルンペン(死語?)が3人と若いおなごが1人馬鹿にたわむれています。なんだこれー

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    2009年10月04日
  • 恋の門 1

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    これは、ほんと彼氏彼女に読んで欲しい!!サブカルかつ純愛。つーか必死!面白すぎ!コスプレーヤーと石漫画芸術家の恋愛・家族からの成長。

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    2009年10月04日
  • 恋の門 1

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    もう何年も気になっていながら、どうしても縁がなかったこの本。松尾スズキが映画化し、値段が安い新装本が出たのを機に、思い切って購入。・・・早く読めばよかった。アート系とオタク系という永遠に交わらない漫画族の間に芽生えた恋愛。全く新しいラブコメです。でも各誌の絶賛(煽り)っぷりはやりすぎ。

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    2009年10月04日