羽生生純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生身でMS似の登場人物たちが繰り広げるガンダムストーリーUC版。生ファースト時の設定をそのまま流用(同じ時間軸の未来を舞台に)しているのだけれど、前回に比べて無理やりというか若干投げやり感を感じた。
生ファーストの時は主人公が能動的にガンダムに寄って行っていたのに対し、今回はあくまで主人公は知らずに動かされている形(かつMS似のキャラというよりは本家登場人物役のキャラが主体)なので、そう感じたのかもしれない。逆にずっと原作のストーリーラインに乗っている形にはなっている。
オードリーの設定が何をしたかったのかよくわからないし(単に名前オチ?)、まあ、なんにせよ読む人を選ぶ作品か。 -
Posted by ブクログ
読み終わった後、何と言ってよいのかわからない感情に襲われる問題作。
中身は、機動戦士ガンダムを生身で再現する男、木戸銭寺淡泊(きどせんじたんぱく)が、同じく生身でMSそのほかにそっくりな登場人物たちと、本家ガンダムストーリを無理矢理再現していくギャグマンガ。だが、本家同様ララァの登場とともに物語は一気に核心へと迫る。明かされる某ハリウッド映画を思わせる設定と、それを踏まえたシニカルなラストには複雑な気持ちになる。
絵柄は癖が強く読み手は選ぶかもしれないけど、よくこんなデザイン考えたなあと感心。そしてララァのあの名場面再現カットは秀逸。まさにカルト的一作。