【感想・ネタバレ】グッド・バイのレビュー

あらすじ

偶然、高校時代の先輩・別所文代と再会した田島毛。モテ男の田島毛には愛人が複数いて、しかもその清算の必要に迫られていた。田島毛の話を聞いた別所は、ふと、この状況が太宰治の小説『グッド・バイ』にそっくりだと呟く。それを聞いた田島毛は奇妙な一致に感激して…「僕も小説みたいに『グッド・バイ』します! 」「きっと全部運命なんですよ! 」太宰の『グッド・バイ』を愛人関係精算の教科書として真似、つつがなく別れていく計画を思いつく。こうして、別所を巻き込んでのドタバタ愛憎劇が幕を開けた! 太宰流のユーモアを現代によみがえらせる、オリジナル・変調コメディ!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 漫画の後に収録されている未完の小説を読んでみたら、漫画以上に漫画っぽいところが多々あり、漫画の方はずっといろいろと漫画的なところを削ぎ落としていることが分かった。しかし、小説のコミカライズではなく、あくまで小説は原案であり、小説を元に作った現代を舞台にしたフィクションであるので、別に小説の通りにする必要は全くない。力強い絵で持っていく感じは小説にはない漫画ならではの文学性みたいなものがあったように思った。

 小説は未完の遺作とのことで、大長編かと思っていたら短かった。この後大長編になる感じもしなかった。遺作と言うには気楽な楽しい雰囲気の漫画みたいな小説だった。

 このように感じることもこの本ならではで、珍しい読書体験だった。

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2017年04月07日

Posted by ブクログ

こ、これは……。
はにゅにゅう先生の漫画は「恋の門」以外いまひとつだったが、それらとはワンランク上の質。
タジマをモチーフにしたタジマゲというズラシ、そしてタジマゲドンを視点人物に持ってこずドンデン返しを作る腕、など巧みすぎて原作?原案?を正しい仕方でアップデートしている。

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2019年01月01日

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