赤根洋子のレビュー一覧

  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争

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    ネタバレ

    【228冊目】2000年代以降での西太平洋における米中海軍の衝突を並べ、熱戦でも冷戦でもない「温かい戦争」が現在進行形で発生しているということを示唆する本。購入時の期待よりは面白かった。きっと軽く読むべき本。

     先に読んだ本「中国はなぜ軍拡を続けるのか」が、その軍拡路線にもかかわらず中国人民解放軍の装備資機材や兵士の練度を比較的小さめに認識したのとは対照的に、本書は人民解放軍海軍の振る舞いを脅威ととらえるべきというのが基本主張であるから、その対比として読んでも興味深かった。

     本書で紹介されている最低限覚えておくべき事件は、
    ・2001年「海南島事件」
    ・2013年「カウペンス号事件」

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    2018年04月25日
  • 偽装死で別の人生を生きる

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    「死亡偽装」は、実際できるものなのか⁉︎
    それを試みようと真剣に考える人は、相当追い詰められている人なわけで、内容もディープになるはず。
    でも、そこは著者のキャラクターなのか、軽く面白い読み物として読むことができる。
    学資ローンに悩む著者が体当たり取材。

    日本の貸与型奨学金も大変だけど、アメリカの学資ローンよりはマシなのか。どちらもひどいシステムだと思う。

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    2017年08月14日
  • 科学の発見

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    科学を発展させた思想の歴史。古代に於いて天体観測から得られたデータは、人間の宗教観や感覚のみで理解しようとする受動的な科学でしかなかったため発展が進まず誤った解釈が横行したが、ガリレオ以降観測データだけではなくそれを実際に実験によって確かめるという新たな能動的ステップが加えられたことにより発展が飛躍的に進んだことがわかる。科学は小さな発見の積み重ねだと思っていたので、こらは目から鱗だった。

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    2017年09月26日
  • 科学の発見

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    若干アクの強い科学史。個人的にはサイモン・シンの方が面白いと思うが、本書の内容は講義で聞いたら大変面白いと思う。表紙の勝利か。

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    2017年01月28日
  • 科学の発見

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    歴史的思想体系の流れを離れて、全く新しい科学体系を構築する事は非常に難しい。現在の量子力学も絶対に正しいとは言い切れないが、間違っていると証明する事も出来ない状況がいつか訪れるだろう。永遠に科学が発展し続けることは可能なのか、資源は有限である。

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    2016年11月30日
  • 科学の発見

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    ノーベル賞物理学者スティーブン・ワインバーグ氏による科学史。現代の最先端科学の知識を用い、歴史上の科学者たちの間違いを容赦なく指摘するという、まさに不遜で理詰めの後出しジャンケン的な作品。内容は主に天動説から地動説への転換を軸に、まるで十字軍の隊列にナパーム弾を投下するような勢いで、過去の物理学や天文学の矛盾点について講じている。

    昔の科学者たちが天動説に固執した大きな理由のひとつが、「真上に放り投げた物は元の位置に落ちる」、という命題だった。沢山のファインチューニングを加えなければならない天動説に比べ、地動説のほうがシンプルでスマートだったのに、随分と長い間この命題がネックになってしまった

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    2016年10月01日
  • 科学の発見

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    科学は、「かくあるべし」ではなく、「かくある」に立脚しなければならない、というのが著者の主張のようだ。プラトンやアリストテレスやデカルトのように、理想形を措定したり数学のロジックを優先するのではなく、実験や実証が基礎になるべきだ、ということ。
    書評や帯がセンセーショナルに過ぎる。内容は物理学についての高校レベルの歴史復習程度か。

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    2018年10月19日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    本書が扱っているドローンとは、昨今我が国のマスコミをにぎわしているクワッドコプター等のドローンのことではなく、広くUAVといわれているもののこと。
    その着想から開発、実用化、そして、偵察用から攻撃用にと拡げられてきた開発史。
    開発者の自由な発想を、形にしていく苦労。そして、航空宇宙産業、さらに軍産複合体のなかで開発費用を獲得し、開発実用化に進めていく経緯。さらに、その中で開発、運用にかかわる軍人、民間技術者の姿。
    冷戦構造が崩れ、地域の民族紛争、そしてテロリストとの戦いと戦争の形が変化していくなかで、ドローンがどのように生まれ、そして武装されていくか、まさに現在を描いた記録である。本書は、ドロ

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    2015年05月19日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    戦争は発明の母である、イスラエルで生まれ、ボスニア紛争で姿を現し、アフガンで敵を殲滅。地球の裏側のCIA本部で操縦、アメリカンが密かに海外の領土で敵を暗殺しつづける(無人暗殺機)プレデターの知られざる開発史。


    日本よ、中国空母も無力化するドローン革命に着目せよ 佐藤優

    人間の生き方死に方を変える兵器、無人機革命、民間無人機がいつかやってくるだろうか、

    無人機と言うこの新技術は定着するだろう。無人機がひき起こす影響にどう対処するか、

    首相官邸屋上のドローンがニュースになっているが、ドローンは無人殺人機であることが報道されていない

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    2015年04月28日