赤根洋子のレビュー一覧

  • 世にも奇妙な人体実験の歴史
    痛みや苦しみや悲惨さに目を伏せたくなる様な人体実験の数々だが、興味深い話ばかりだった。


    医療技術はもちろん医療に関する法律も定められていない時代。イギリスでは当時、死刑囚の死体が解剖に利用することが認められていた。その死体は、度々遺族と解剖をしたい医者との死体の奪い合いが起きて、その奪い合いの激...続きを読む
  • 科学の発見
    帯に書かれている文言は大袈裟だが,科学史を俯瞰していて面白い.特に後半に出てくる,ニュートンが自身の力学を導き出すまでの過程は知らなかったことであり,興味深かった.
  • 科学の発見
    科学的

    この言葉をつけるだけであらゆる理論は尤もらしくなる。ビジネスの世界でも、特に文系の人を黙らせる、或いは思考停止に持っていくキラーワードだ。

    では科学的とは何か?

    これは科学哲学の問いだが、この本の著者はホンモノの物理学者。しかもノーベル賞受賞者。彼が言う科学的とは、実際に世界を理解する...続きを読む
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学
    ピーターナヴァロはトランプ政権に入ってトランプに助言しているとの事。中国が経済的に繁栄する事が米国の安全保障上最も良くない、彼らを利するだけだと言う立場だから今のトランプの中国への経営面での牽制もこの発想であれば良くわかる。中国はもうアメリカに肩を並べる大国って事だな
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史
    とんでもない人体実験の数々まさにマッドサイエンティスト。
    現代の医療はこれだけの苦労によって生み出されたものなのかと感心
    画期的かつ一般的な病気に対する新薬が少なくなってきた現在、今後の医療の発展はどこにむかっていくのかなぁ
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学
    シナの台頭、もしくは拡張と、米国の覇権。
    様々な問題を提起して、それを各々考察する展開で本は進む。

    結果的には、武力衝突の可能性が極めて高く、もしそうなった時には、シナがある意味、覇権を握る可能性が高い。

    憂鬱。

    単に覇権が米国からシナに移るというわけではない。英国から米国に移った、そんなこと...続きを読む
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史
    とても面白い!
    興味をそそられる内容なのですが、描写がリアルで読んでいると気持ち悪くなってきました…。
    残念ながら、途中でリタイアです。

    序盤に書いてある、遺体もお金になるという部分は初めて知りました。
    墓荒らしが、まだ近い昔の話だったなんて驚きでした。
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史
    タイトルからマッドサイエンティスト、それも、冷酷に他人の身体を実験に使っている姿を想像する。確かにマッドなサイエンティストと言っていいのだろうが、真面目に、医学、科学の発展に挑んできた人たちだ。
    大半は、人体実験の対象は、自分自身だったりする。
    こうした、危険を顧みない行為があってこそ、今があること...続きを読む
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史
    うーん。この時代に生きてなくて良かったと思ってしまった。
    疫病にかかった患者の体液を飲む医者。スゴイ勇気。
    とろ火に掛けられた嘔吐物という字面だけで吐きそう。
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史
    昔の人は偉大だ。(^^;
    読む人によっては、気持ちが悪くなるような人体実験(実験者が自分の身体で実験することも多数)が紹介されています。
    病気の原因を探すのに、自分が病気にかかるように実験するなんて無理無理。(^^;
    尊敬はしますが、ちょっとしたおかしみも感じますね。
  • 科学の発見
    ・世界はわれわれにとって、満足感を覚える瞬間という報酬を与えることで思考力の発達を促すティーチングマシンのような働きをしているのである。数世紀かけて、われわれ人類は、どんな知識を得ることが可能か、そしてそれを得るにはどうすればいいかを知った。われわれは、目的というものを気にかけなくなった。そんなこと...続きを読む
  • 科学の発見
    科学、物理、哲学、宗教などとの結びつきがわかる。物理の話は文系学部出身には少し難しいが、読んで損はないと思う。
  • 米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争
    【228冊目】2000年代以降での西太平洋における米中海軍の衝突を並べ、熱戦でも冷戦でもない「温かい戦争」が現在進行形で発生しているということを示唆する本。購入時の期待よりは面白かった。きっと軽く読むべき本。

     先に読んだ本「中国はなぜ軍拡を続けるのか」が、その軍拡路線にもかかわらず中国人民解放軍...続きを読む
  • 偽装死で別の人生を生きる
    「死亡偽装」は、実際できるものなのか⁉︎
    それを試みようと真剣に考える人は、相当追い詰められている人なわけで、内容もディープになるはず。
    でも、そこは著者のキャラクターなのか、軽く面白い読み物として読むことができる。
    学資ローンに悩む著者が体当たり取材。

    日本の貸与型奨学金も大変だけど、アメリカの...続きを読む
  • 科学の発見
    科学を発展させた思想の歴史。古代に於いて天体観測から得られたデータは、人間の宗教観や感覚のみで理解しようとする受動的な科学でしかなかったため発展が進まず誤った解釈が横行したが、ガリレオ以降観測データだけではなくそれを実際に実験によって確かめるという新たな能動的ステップが加えられたことにより発展が飛躍...続きを読む
  • 科学の発見
    若干アクの強い科学史。個人的にはサイモン・シンの方が面白いと思うが、本書の内容は講義で聞いたら大変面白いと思う。表紙の勝利か。
  • 科学の発見
    歴史的思想体系の流れを離れて、全く新しい科学体系を構築する事は非常に難しい。現在の量子力学も絶対に正しいとは言い切れないが、間違っていると証明する事も出来ない状況がいつか訪れるだろう。永遠に科学が発展し続けることは可能なのか、資源は有限である。
  • 科学の発見
    ノーベル賞物理学者スティーブン・ワインバーグ氏による科学史。現代の最先端科学の知識を用い、歴史上の科学者たちの間違いを容赦なく指摘するという、まさに不遜で理詰めの後出しジャンケン的な作品。内容は主に天動説から地動説への転換を軸に、まるで十字軍の隊列にナパーム弾を投下するような勢いで、過去の物理学や天...続きを読む
  • 科学の発見
    科学は、「かくあるべし」ではなく、「かくある」に立脚しなければならない、というのが著者の主張のようだ。プラトンやアリストテレスやデカルトのように、理想形を措定したり数学のロジックを優先するのではなく、実験や実証が基礎になるべきだ、ということ。
    書評や帯がセンセーショナルに過ぎる。内容は物理学について...続きを読む
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生
    本書が扱っているドローンとは、昨今我が国のマスコミをにぎわしているクワッドコプター等のドローンのことではなく、広くUAVといわれているもののこと。
    その着想から開発、実用化、そして、偵察用から攻撃用にと拡げられてきた開発史。
    開発者の自由な発想を、形にしていく苦労。そして、航空宇宙産業、さらに軍産複...続きを読む