赤根洋子のレビュー一覧

  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    20世紀末に考案され、実質21世紀の幕開けとともに実用化され、今日に至る黎明期を明かす。撮影や通信技術が進化し、GPSが高度化することで偵察機から爆撃機へ、すなわち殺人兵器へとドローンの正体は移っていく。思うに、ハイテク機器を搭載したローテク機材なのだ。しかしまあ、我が身の危険を回避しつつ他国の領域を侵犯し、テロリストを標的暗殺するって、それ自体がさらなる陰湿なテロルではなかろうか。今は一方的に仕掛けている米国だが、いずれ相手もその技術で応戦するに違いない。天は常に我を見張り、狙っているとはおぞましい。

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    2015年05月06日
  • 偽装死で別の人生を生きる

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    ・積読チャンネルで知りました。ありがとう、積読チャンネル。
    ・内容は当然面白い。(面白いって言うとちょっとアレかもしれないけど。)
    知らない場所で起こっている知らない話だからそら面白い。
    ・翻訳者あとがきで、翻訳に際して言い回しが独特というかユニークで面白かった、というような話をしていて、確かにそうかも。私もこの本のそういうところに惹かれたかも、と思った。

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    2025年10月16日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    「医学の歴史は、人類のために自分の健康やときには命までも犠牲にした研究者らの英雄的行為によって飾られている」

    現代当たり前と思っているようなことにも先人たちの涙ぐましい努力や驚くようなドラマがあり、当然ながら試行錯誤を繰り返して初めて実用化されたものだ。19世紀から20世紀にかけて病気やその治療法、毒ガスや爆弾、深海や成層圏などの謎を解明するために、科学者たちは自らの身体で人体実験を試みる。そのエピソードを紹介している。

    本自体は面白おかしく書かれているわけではないが、人体実験の事実自体が凄まじく、笑うと言うより恐怖すら感じる。

    梅毒と淋病の感染経路を把握するために自らの性器に性病患者の

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    2025年04月02日
  • 科学の発見

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    本書の科学史としての面白さへは人それぞれだろう。
    私は、本書の後半、ガリレオ以降でやっと楽しめた。というかやっと読めるものになった。それまでは、いわゆる実証科学の要素が少なかったからだ。
    その上で、トータルとしての科学史としての面白さは、今ひとつ感じられなかった。

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    2025年01月28日
  • 直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足

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    ネタバレ

    読みやすい訳で良かった…。特に印象深いのは出産のために広い骨盤だと言われていたが実は赤ちゃんを抱いて歩くのに適した骨盤にしたからだ。という説は驚いた。

    通説を覆したり新しい説が出てくるのを知れるのはすごく嬉しいし楽しくてそうだったのか〜!と思えてありがたい。刺激的。
    常に情報はアップデートされていくから追いかけるのは大変だし前読んだ本にはこう書いてあったからそうだろうと思い込むのは良くないなと反省した。

    確かに女性はお産があるから二足歩行が苦手説は言われれば納得しちゃう話だなぁ。
    お産関係や赤ちゃんのハイハイは興味深かった。
    ハイハイせずに立ち上がったりするんだ…産後の成長具合の話は親にと

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    2023年01月20日
  • 科学の発見

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    古代ギリシアから量子力学まで、科学の歴史を俯瞰する講義を基にした本。古代ギリシアの哲学者は世界史でも習うが、その詳細が一番興味深かった。実験や事実と照らし合わせて理論を確立していく現在の科学的手法が取られるまで非常に長い年数がかかった。現代の考察を基準に過去の科学者を評価することはウィッグ史観とは別だと思った

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    2022年08月16日
  • 闇の脳科学 「完全な人間」をつくる

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    【感想】
    かつて「マッドサイエンティスト」と糾弾され、医学の表舞台から姿を消した医者がいた。その医者の名は『ロバート・ヒース』であり、彼を主人公として本書は展開していく。

    ヒースが施した治療のもっとも有名なものが、同性愛者を異性愛者に矯正するための電気治療である。被験者の脳の快楽中枢に電極をつなぎ、娼婦にお誘いを受けながら同時に脳内に電流を流していく。これまで女性に欲情を抱かなかった患者は娼婦との「セッション」のあいだに初めてオーガズムに達し、実験は大成功に終わった。

    現代の視点からすれば、こうした治療はまさに「闇の脳科学」に見えるだろう。実際、彼が活躍した1950年代当時でも、こうした「

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    2022年01月28日
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学

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    ・アメリカは、持ってるカードを全て見せて、自分達がどれだけ強いかを見せつけて抑止力を行使する、
    ・中国は潜在的敵国に対して自国の能力を隠し、不透明性によって抑止力を実現しようとする。
    ・アメリカは透明性が抑止力につながると信じ、中国は曖昧さと不透明性が抑止力につながると考える。

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    2021年07月21日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    痛みや苦しみや悲惨さに目を伏せたくなる様な人体実験の数々だが、興味深い話ばかりだった。


    医療技術はもちろん医療に関する法律も定められていない時代。イギリスでは当時、死刑囚の死体が解剖に利用することが認められていた。その死体は、度々遺族と解剖をしたい医者との死体の奪い合いが起きて、その奪い合いの激しさから死刑囚が生き返ったこともあったという。
    医学生に必要な遺体が足りないために、メスを入れるのが初めての患者だということも。そのため、遺体が高値で取引され、埋葬屋が医者へ遺体や臓器を横流ししたり、遺体を採掘盗掘する輩がはびこった時代も。

    生きた被験者としては主に、医者自身・死刑囚などの犯罪者・

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    2021年01月13日
  • 科学の発見

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    帯に書かれている文言は大袈裟だが,科学史を俯瞰していて面白い.特に後半に出てくる,ニュートンが自身の力学を導き出すまでの過程は知らなかったことであり,興味深かった.

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    2019年12月23日
  • 科学の発見

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    科学的

    この言葉をつけるだけであらゆる理論は尤もらしくなる。ビジネスの世界でも、特に文系の人を黙らせる、或いは思考停止に持っていくキラーワードだ。

    では科学的とは何か?

    これは科学哲学の問いだが、この本の著者はホンモノの物理学者。しかもノーベル賞受賞者。彼が言う科学的とは、実際に世界を理解することに貢献するかどうかである。科学哲学では、もっと正確に定義しようとするが、著者は物理学者なので、そんなことはどうでも良い。むしろ、科学哲学の議論を小馬鹿にしている。そうではなく、歴史を振り返り、どうやって理解が進んだか?どんな方法、思考が科学の進歩に役立ったのか?を冷静に分析する。そこには、当時だ

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    2019年09月05日
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学

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    ピーターナヴァロはトランプ政権に入ってトランプに助言しているとの事。中国が経済的に繁栄する事が米国の安全保障上最も良くない、彼らを利するだけだと言う立場だから今のトランプの中国への経営面での牽制もこの発想であれば良くわかる。中国はもうアメリカに肩を並べる大国って事だな

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    2019年08月31日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    とんでもない人体実験の数々まさにマッドサイエンティスト。
    現代の医療はこれだけの苦労によって生み出されたものなのかと感心
    画期的かつ一般的な病気に対する新薬が少なくなってきた現在、今後の医療の発展はどこにむかっていくのかなぁ

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    2019年08月19日
  • 米中もし戦わば 戦争の地政学

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    シナの台頭、もしくは拡張と、米国の覇権。
    様々な問題を提起して、それを各々考察する展開で本は進む。

    結果的には、武力衝突の可能性が極めて高く、もしそうなった時には、シナがある意味、覇権を握る可能性が高い。

    憂鬱。

    単に覇権が米国からシナに移るというわけではない。英国から米国に移った、そんなことではない。
    今の世界秩序が、新しいシナのルールに取って代わられるってことだ。それは、全世界が中共のために搾取されるってことと意味するような気がする。
    地理的に近い我が国が、とんでも無い状況に陥ることは間違いない。

    憂鬱。

    シナ製の商品を買うことは、そうした覇権に資金提供するようなもんだってのは、

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    2019年08月15日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    ネタバレ

    とても面白い!
    興味をそそられる内容なのですが、描写がリアルで読んでいると気持ち悪くなってきました…。
    残念ながら、途中でリタイアです。

    序盤に書いてある、遺体もお金になるという部分は初めて知りました。
    墓荒らしが、まだ近い昔の話だったなんて驚きでした。

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    2019年08月03日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    タイトルからマッドサイエンティスト、それも、冷酷に他人の身体を実験に使っている姿を想像する。確かにマッドなサイエンティストと言っていいのだろうが、真面目に、医学、科学の発展に挑んできた人たちだ。
    大半は、人体実験の対象は、自分自身だったりする。
    こうした、危険を顧みない行為があってこそ、今があることは否めない。

    すこし、タイトルが損やな。

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    2019年06月03日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    うーん。この時代に生きてなくて良かったと思ってしまった。
    疫病にかかった患者の体液を飲む医者。スゴイ勇気。
    とろ火に掛けられた嘔吐物という字面だけで吐きそう。

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    2019年03月31日
  • 世にも奇妙な人体実験の歴史

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    昔の人は偉大だ。(^^;
    読む人によっては、気持ちが悪くなるような人体実験(実験者が自分の身体で実験することも多数)が紹介されています。
    病気の原因を探すのに、自分が病気にかかるように実験するなんて無理無理。(^^;
    尊敬はしますが、ちょっとしたおかしみも感じますね。

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    2019年01月19日
  • 科学の発見

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    ・世界はわれわれにとって、満足感を覚える瞬間という報酬を与えることで思考力の発達を促すティーチングマシンのような働きをしているのである。数世紀かけて、われわれ人類は、どんな知識を得ることが可能か、そしてそれを得るにはどうすればいいかを知った。われわれは、目的というものを気にかけなくなった。そんなことを気にかけていては、求める喜びには決して到達できないからである
    ・「科学」の基本を満たしているものを積極的に評価する。それは、自らの論理を観測・実験によって検証し、それによってさらに論理を発展させていく、ということである

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    2018年11月04日
  • 科学の発見

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    科学、物理、哲学、宗教などとの結びつきがわかる。物理の話は文系学部出身には少し難しいが、読んで損はないと思う。

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    2018年07月13日