科学の発見

科学の発見

本書は不遜な歴史書だ!

ギリシャの「科学」はポエムにすぎない。
物理こそ科学のさきがけであり、科学の中の科学である。
化学、生物学は物理学に数百年遅れていた。
数学は科学とは違う――。

1979年のノーベル物理学賞を受賞した著者が、
テキサス大学の教養課程の学部生にむけて行っていた講義のノートをもとに
綴られた本書は、欧米で科学者、歴史学者、哲学者をも巻きこんだ大論争の書となった。
「美しくあれかし」というイデアから論理を打ち立てたギリシャの時代の哲学が
いかに科学ではないか。アリストテレスやプラトンは、今日の基準からすればいかに
誤っていたか。容赦なく現代の科学者の目で過去を裁くことで、
「観察」「実験」「実証」をもとにした「科学」が成立するまでの歴史が姿を現す。

解説・大栗博司 (理論物理学者)

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科学の発見 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本を手にとるまで、ワインバーグが
    まだ生きてたって知らなかった。
    俵万智のことを昔の歌人だと思っている人たちのように。

    科学とは何か?を書いてる本は多数あるけど、彼の発見という視点が好き。

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    紀元前から物質の最小単位は存在すると言われていた!みたいな話を聞いても、色々適当言う中で偶々現代の事実と合うことを言った人がいただけだろう、と言う気持ちにしかならなかった。ワインバーグは当時のこれらは科学ではなくポエムだと言う。それを読むだけでもスッキリ。
    では科学とは何でどこからが科学なのか?

    0
    2023年02月25日

    Posted by ブクログ

    「本書は不遜な歴史書だ!」と帯にも「はじめに」にもありますが、そこまで不遜ではありません。著者が語るとおり「現代の基準で過去に裁定を下す」ということをしているため、通常の歴史書的な視点に欠けていますよ、ということです。歴史的事実を追うとか、歴史的意義を考えるだとかは従来の科学史専門書にまかせて、現代

    0
    2021年03月03日

    Posted by ブクログ

    非常に面白い。
    一刀両断が心地良い。

    難点は余計な訳注が本文中にあること。訳注がないと分からない人だとこの本は読み切れないのではないか?

    オランダの出版社「エルゼビア」を「エルゼビール」と書いてしまうあたりで翻訳者の馬脚が現れている。

    0
    2016年08月18日

    Posted by ブクログ

    著者のように物理学をやっている人から見たら,科学哲学など,科学研究の推進力にはならないと考えるでしょうね。例えば,ギリシャ自然哲学(アリストテレスなど)にはかなり手厳しい感じがします。でも,「現代アート」はそれまでのアートがあってこそなのと同様,それがなければもっと早く科学が展開してきたかというとよ

    0
    2022年01月24日

    Posted by ブクログ

    ノーベル賞を受賞した物理学者が書いた科学史。古代ギリシアにおける物理学・天文学の発展からアリストテレス、プトレマイオス、ローマ帝国時代、アラブ世界へ。コペルニクス、ケプラー、ガリレオと進んで革命者ニュートンが登場する。ワインバーグの歴史に関する博識と、文章のわかりやすさにびっくりしました。
    ワインバ

    0
    2019年04月17日

    Posted by ブクログ

    アリストテレスは何かと賢人として持ち上げられるが、その主張はなにかしっくり来なかった。ものには目的があるといわれてもまあ、そういう見方もしてもいいかくらいの説得力しか私にはなかった。
    それはアリストテレスの理論が科学ではなかったからだ。
    プトレマイオスの天動説は理論としては間違いだったことがはっきり

    0
    2018年04月25日

    Posted by ブクログ

    詩的な自然哲学者たちに何より欠けていると思われるのは、必ず実証を求めるというこの態度なのである。
    現代の科学者の考え方とはむしろ、「超自然的な存在の介入を想定せずにどこまで行けるか考えてみよう」というものである。科学はこのような方法でしか研究できない。
    キリスト教徒が迫害されたのは、ローマの宗教を公

    0
    2017年05月03日

    Posted by ブクログ

    最近出たワインバーグさんの本

    古典力学,科学的手法がいかにして
    確立されていったか
    という話

    山本義隆さんの本とか板倉聖宣さんの本を
    読んでる自分にとってはそんなに新鮮さはなかったかな

    他の本は比較的,歴史の記述という点に焦点が
    置かれている気がするのに対して
    この本は,ワインバーグさんの主観

    0
    2017年01月13日

    Posted by ブクログ

    本書の科学史としての面白さへは人それぞれだろう。
    私は、本書の後半、ガリレオ以降でやっと楽しめた。というかやっと読めるものになった。それまでは、いわゆる実証科学の要素が少なかったからだ。
    その上で、トータルとしての科学史としての面白さは、今ひとつ感じられなかった。

    0
    2025年01月28日

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